登場人物紹介(最終話・エピローグ時点)
年齢はエピローグ時点です。
エリザベス・アン・デイヴィッド(旧姓ランカスター) 15歳
本作主人公。愛称エリー。
前世は現代日本で暮らしていた十四歳の少年。事故をきっかけに異世界の公爵令嬢として転生した。
前世では「男らしさ」に適応できず苦しみ、今世でもまた「理想の令嬢」「理想の妻」という役割に自分を押し込めようとしていた。
しかし家族やヘンリーとの出会いを通じて、人は役割そのものではないことを知る。
現在はヘンリーの妻であり、一児の母。誰かが決めた正解ではなく、自分自身で選んだ人生を歩んでいる。
本編終了後は、二十歳までにさらに長女、次男をもうけた。
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ヘンリー・デイヴィッド 31歳
デイヴィッド子爵家当主。エリザベスの夫。
穏やかで気弱な性格だが、誠実で優しい人物。人の弱さを否定せず、ありのまま受け止める強さを持つ。
二十二歳の時、最愛の妻と生まれてくるはずだった子どもを失った過去を持つ。
長年悲しみを抱えていたが、エリザベスとの出会いによって再び未来を見つめられるようになった。
現在は夫として、父として穏やかな日々を送っている。
息子が物心ついてからというもの、なぜか時折睨まれるのが悩みの種。
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ジュリアン・デイヴィッド 0歳
エリザベスとヘンリーの長男。
エピローグ時点では生後十か月。
デイヴィッド家の新たな未来であり、ジョンソンからヘンリー、そしてエリザベスへ受け継がれた家族の愛の象徴でもある。
物心ついたときに、自分の年齢と母の年齢を考えて、母が自分を産んだ年齢に混乱した。
優しくて、若くて、TS特有の距離感の近さを持つ母に性癖は完全に破壊されている。
一方で、誠実で穏やかな父のことも深く尊敬しているが、時折理由もなく対抗心を燃やしてしまう。
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エドワード・アーサー・ランカスター 61歳
ランカスター公爵家当主。エリザベスの父。
厳格で威厳ある人物として知られるが、それは公爵として家を守るための仮面でもある。
家族への愛情は深いものの、その表現は不器用。
娘の妊娠・出産を機に「家族への情熱」が再び燃え上がり、末弟が生まれた。
六十を超えて授かった末息子が可愛くて仕方なく、公爵としての威厳を保てているか本人が一番不安に思っている。
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シャーロット・メアリー・ランカスター 38歳
ランカスター公爵夫人。エリザベスの母。
穏やかで慈愛に満ちた女性。
転生直後のエリザベスを深い愛情で包み込み、生涯にわたって心の支えとなった。
夫エドワードにとっては、公爵という重責から解放される唯一の安らぎの場所でもある。
ちなみに、「家族への情熱」を再燃させたのはシャーロットの方だったらしい。
もっとも、六十歳を過ぎた夫との間に本当に子どもができるとは思っていなかったようだ。
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メアリー・アッシュフォード 37歳
ランカスター家長女。エリザベスの異母姉。
エリザベスとは二十二歳差。
侯爵家であるアッシュフォード家に嫁いでいる。
エレノアの母。エレノアの下に息子が二人いるが、ある程度育ってからは夫にほとんど任せきりである。
明るく快活な性格で、幼い妹を誰よりも可愛がってきた。
エリザベスの早すぎる出産には驚かされたが、その後まさか年の近い継母(後妻ではあるが)までもが出産するとは思っていなかった。
ちなみに、この家でも「家族への情熱」が再燃したらしく、妊娠・出産。
公爵家周辺では空前の出産ブームが続いた。
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エレノア・アッシュフォード 16歳
メアリーの娘。エリザベスより一歳年上。
叔母と姪という関係でありながら、実際には幼なじみであり親友であり姉妹のような存在。
「役割を受け入れて生きる」という現実的な価値観を持ち、役割そのものに疑問を抱くエリザベスとは対照的だった。
二人の対話は、エリザベスの人生観形成に大きな影響を与えている。
エリザベスほどではないが、十七歳で二十五歳の侯爵家当主に嫁ぎ、間もなく妊娠・出産。
結果として、ランカスター公爵家周辺で巻き起こった空前の出産ブームの一員となった。
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マーサ 43歳
元シャーロット付きの専属メイド。
後にエリザベス付きの侍女となり、長年彼女を支え続けた。
エリザベスにとっては侍女以上の存在であり、母親のような人物。
「母親に正解なんてない」という言葉はエリーを勇気づけた。
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アリス 21歳
マーサの娘。
幼い頃からランカスター家で育ち、エリザベスの侍女となる。
エリザベスより六歳年上で、姉のような存在。
嫁入り後もエリザベスの無理や苦しみに気づき、変わらず彼女を支え続けた。
デイヴィッド家の庭師と結婚し妊娠・出産。
気が付けば、主人たちだけでなく使用人たちまで出産ブームに巻き込まれていた。
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ジョンソン・デイヴィッド 61歳(故人)
デイヴィッド家前当主。ヘンリーの父。
エドワードの親友でもあった。
病に侵されながらも息子と家の未来を案じ続けた人物。
エリザベスとヘンリーを結び付けた立役者であり、その想いは孫ジュリアンの誕生によって未来へ受け継がれていった。
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前世の母 50歳前後
前世の主人公の母。
息子の死後、夫と離婚し、再婚もせずに一人で人生を歩み続けた。
エピローグでは夢とも奇跡ともつかない再会を果たし、エリザベスと共に「役割の先にある人生」を肯定する。
名前は設定していないものの、エピローグにおけるもう一人の主人公としての立ち位置である。
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前世の父 生きていれば50歳前後(40歳ごろ失踪)
前世の主人公の父。
「男は強くあるべき」という価値観を持ち、主人公にとっては抑圧の象徴だった。
本作の出発点となる人物であり、同時に「役割の呪縛」を体現する存在でもある。
離婚後は酒に溺れて、リストラ。
離婚した母に頼ることもできずに、そのまま失踪してしまった。




