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21.ダンジョン探索ライフ

 念願のダンジョン探索ライフが再開された。探索自体は予定通り進む。地下8階に到達して麦もばら撒いた。


 射手がパーティでどのような役割なのかも学んだ。

 敵が後方でおかしな動きをしているのをけん制したり、逃亡を阻止出来たり、急所に当たれば一撃で倒せてしまったりと、敵からしたら前衛を崩さないと一方的に攻撃されるので無理攻めを強要出来たりもしそうだ。おまけにトラップ解除のスキル持ち。


 女性がパーティにいることによるトラブルはまったくの杞憂だった。トラブルが起きたらパーティ全体が危険になる。誰もそんなことは望んでいないし、地上へもどって冒険者ギルドに告発されたら罰もある。酒場で会うよりもはるかに紳士的だった。


 俺が前衛の練習もした。それで編み出した戦法みたいのが出来上がった。

 前衛は俺と他の戦士2名。俺は前衛の真ん中に配置、身長が低いので頭上からは射手の矢が通りやすい。俺は前に出たり、後ろに下がったり柔軟に動く。後ろに下がったところに敵が追いかけてきたら、両サイドの戦士から攻撃出来る位置にくる。集中攻撃ができそうだったので、槍もちの戦士を2人追加した。


 結果的には俺を含めて前衛3人で中衛に槍もちの戦士2人を追加。俺が前に出てから後ろに下がり敵を引き込む。それを戦士2人と槍2人で集中攻撃するという戦法だ。


 もちろん前線を押し上げて、俺の頭上の上から槍や矢や魔法で攻撃することができる。あまり前衛には向いていない人も中衛として使うことができるし、どっちみち荷物持ちも増やしたい。戦闘の要が俺だから他のポジションは人が変わっても柔軟に対応できる。


 あとは万が一俺が負傷したときに備えて神官も追加する。俺が負傷した時も治療はできるし、陣形はスタンダードなものに戻せばいい。

 これで戦士4人、神官2人、射手2人、魔術師1人の9人パーティとなった。


 麦を撒く探索を何度かしているとモンスターの様子が変わってきた。動物型のモンスターが想定通り太ってきた。

 だが想定外のこともおきた。空腹で狂暴化していたモンスターの食欲が満たされた。狂暴性は抑えられ、おまけに太って動きが鈍くなったのである。モンスターが家畜化してしまった!


 当初の想定通りに上質な肉を安定して出荷できるようにはなった。当面はそれで良い。だが冒険者ギルド経営を考えると別の問題がでてくる。

 モンスターが家畜化してしまったのでダンジョン難易度が大幅に下がってしまう。始めは戦利品を求めて冒険者を増やすことができるが、難易度が低いのだから少ない冒険者で探索することができる。つまり客の数が減ってしまうわけだ。戦利品の利益は安定することができたが、酒場や宿屋の需要が伸びそうにない。


 うーん。せっかく課題をクリアしたと思ったのに新たな課題が見えてきたぞ。冒険者ギルド経営は奥が深い。上層階は改善できた。これ以上何かするには、やはり地下10階より下に活路を見出す必要がある。さらに何か考えなくては。


 地下10階はボス部屋があった。さらにその下がアンデッド中心の階層になる。だが上の階層でアンデッドは全く見たことが無いぞ? モンスターは階層ごとにきっちり持ち場というものがありそうだ。


 昔、地下10階のボスを倒したことがある。その時はかなり強力な動物型モンスターがボスだった。時間がたつとボス部屋は閉じられて新たなボスが配置される。だが頻繁に行くとそんなに強くない動物型モンスターがボスになっている。仕組み的にはその時点で一番強い動物型モンスターがボスに繰り上がっている感じだ。


 アンデッドは上の階層に来ない。上の階層はモンスターが家畜化していて比較的安全になっている。これってダンジョン内に前哨基地が作れるのでは? 前哨基地ができれば、下の階の攻略がしやすくなる。


 ということで俺はまた女神様におねだりして、前線基地構築のために資材運搬などをするクエストを発注するのだった。


 目論見は成功し地下8階と地下10階に前哨基地を作った。途中途中で簡易的な拠点もある。地下8階のさらなる生産性アップのために専用の道まで作ろうなんて話も出始めている。


 思ったよりも時間はかからずに目標である地下20階探索の準備が整った。

 そこには俺が知りたかった真実がきっとあるはずだ。

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