14.神殿生活
神殿についた。
信仰力測定の手続きを行う。
俺はフィーと名乗ることにした。もちろんフィディアスのフィだ。
「あなたは最高に運が良い!この私が直々に測定して差し上げましょう!」
またこいつか。ここまで暇な最高神官で大丈夫なのかこの神殿。
両膝をついて祈りを捧げる。全身から奇跡の力を開放する。
「んはぁ!!これは素晴らしい!!」
「この少女には天才的な素質がありますよ!!」
「ぜひ私の従者に!」
「マイセン様……本人は治療者を希望しておりますので……」
従者にさせて一体何させるつもりだ、こいつ。
昨日と全く同じ奇跡の力でここまで結果が違う。やっぱりこのマイセンというやつは見た目で判定しているな。
大男だったころの自分。火傷だらけだったころの自分。女の子になった自分。見た目でこうも人の反応は変わるものなんだな。
すっかり知能が高い人間の文明では見た目で人を判断してはならないと教えられるが、それができる人間はどれだけいるのだろうか。結局人も動物だ。自分自身への評価、そして相手の評価、それらが行動に影響してくる。本能的に推し量っているんだ。自分と目の前の人どっちが強いか弱いかとかそういうの。
体も洗って綺麗な衣を着て食事もした。あっという間に衣食住を手に入れたぞ! やっぱり奇跡の力は偉大なり! 今まで余った金は全部寄付してきた甲斐があったというものだ。
当面は神殿の雑用や負傷者の治療などをすることになる。要請があれば冒険者ギルドへ派遣されて治療を行うこともある。低位の神官から再スタートだ!




