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P.A.R.T.S become Hero  作者:
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6/6

変化1

頭を冷やせた言われ独房に入れられたジェイクは部屋より硬いベッドに寝転び天井を見上げる。

仲裁に入ってから終始頭は冷えていたと、ここではそんなことを呟いても反響するだけだ。

夕飯の時間まで時間はあった。

暇つぶしに体を起こし手首に指を伸ばしホログラムを操作する。

先ほどまで保持していたアクセス禁止のデータは捕まる直前に媒体から削除済み、読めるものは何も残っていない。

(一応、ログは残らないようにしてくれてたはずだが、確認しておくか)

ジェイクは指の先だけを動かして操作しながらあるところで指が止まる。

消えていない文章が一つ残っていた。

先ほど文字化けを再読み込みをかけて読めるようになった文章だ。

「なんでこの資料だけ残ってるんだ」

呟くいてからハッとして扉に腰を低くして近寄り窓から外を見る。幸い外の局員には聞かれなかったようだ。局員に調べられるのは色々と面倒なのだろう。

(削除するか)

資料の削除をしようとした時、扉が開かれる。

ホログラムを消し、ジェイクはすぐに立ち上がる。

(さっきの聞かれてたか?まだ削除してないぞ)

額から汗が落ちる。局員はゆっくりと部屋に入り彼の前に立つ。

数秒間ジェイクの顔を見つめて言葉を発する。

「今回の件は不問とする」

予想外の言葉に少し体が震えるように反応するがジェイクは平静を装う。

言葉を発さないジェイクに対して不問の理由について局員の方から話しはじめる。

「ログを確認したところお前が友人と相手側の仲裁に入って先に殴られたことが分かった。明日からの三連休の取り消しもなしだ」

「ありがたいですね」

ジェイクは一言返答しその場を去ろうとすると引き留めるように胸に手を置かれる。

「まだ何か」

「別件で確認したいことがあるそうだ」

そう言って局員は親指で入口の方を指す。

視線を入り口に戻すと金髪でロング、肌の色は健康的な白みがかっている。サングラスをかけ、スーツに黒いコートを羽織った女がいた。

顔を見た瞬間ジェイクは冷や汗をかく、目の前にいる細身の女からは異質なオーラを感じた。

見た目と性別では間違いなくジェイクの方が優位にもかかわらずその気になればすぐに殺せるというのが直感で理解できる。

(なんだ、空気が重くなる感じ、、、この女は誰だ)

女は言葉を発さない、局員も流石に緊張したのか声を出す。

「あの、、」

「出ていけ。言わなければ分からないか」

あからさまに不機嫌な言葉を聞いて局員はすぐに部屋から退出する。

するとサングラスを外し眉間にしわを寄せたまま舌打ちをして質問を始める。

「最近おかしなことはなかったか」

突然の質問にジェイクは答えることができない。

「言葉が理解できないのか?これだから地下には来たくなったんだ。臭いし汚い、その上話もできないときたか」

悪態をつきながら女は舌打ちをする。

「あんたは誰な、、、ッ!」

話している途中でいきなり首を片手で締められ持ち上げられる。

「今、私が、質問、していた、はずだが?」

ジェイクの喉は空気が通れる余裕がない程絞められているように感じた。

しばらくして女は片手を離し、ジェイクはその場で膝をつきせき込む。

「随分と余裕そうだな、大体の人間は怯えるか、悪態をつくものだが」

ジェイクはただ深呼吸をして息を整える。

「自由な生活を奪えば奴隷根性まで刻まれるのか」

女はベッドにハンカチを置きその上に座る。

「もう一度聞く、おかしなことはなかったか。地面が揺れたとか、空が降ってきたり、未来が見えたとかだ」

ジェイクは立ち上がり喉を触りながら答える。

「何もなかったよ」

「端的な答えだな。そういうのを待っていた」

女は立ち上がりハンカチを取る。

「もう終わりか?疑ったりは?」

「時間の無駄だ。そういうことはしない」

女はハンカチをジェイクに投げつけ、コートを翻して部屋から出ようとする。

「これは?」

「ベッドに置いたものだ。汚れたからお前にやる。100%本物のシルクだ。首を掴んだ詫びだと思って好きにしろ」

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