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なんか帰ったら絶望的に強い人が自宅に潜り込んでいた話

洞窟内をおっかなびっくり進む二人。

サクラは転移で一人最下層に戻るようにと言ったのに帰らずに服の端を摘んでついてきている。 ポーカーフェイスだけど怖がっているのは伝わってくる。

ダンジョンのはずがモンスターどころか動物すら居着いていないから他の生き物の気配すら感じない中で、やっと見つけたそいつは絶対強者オーラを放つ巨躯の人型の何者かだった。


「やあ、ここは君のダンジョンだったのか。ダンジョンの気配が無かったのでただの洞窟かと思って休ませてもらっていたよ。」

姿勢を崩して岩に腰掛けたままで片手を上げて彼は声をかけてきた。敵意や害意は無いようだが誰とも分からない相手に警戒を解くわけにはいかない。というか普通におっかないし、なんかダンジョンマスターだって見抜かれてそうなコメント。絶対におっかない。これ、絶対的に強いでしょ、この人は。ケンカしちゃいけないやつだ。

「破壊行為や我々に危害を加える気が無ければ好きに使ってくれて構わないですよ。」

本音は、だって勝てないもん、怖いもん。妥協して媚びるしかない。飽きたら穏便に出ていってください的な

そんな答えに

「ダンジョンコアの存在がまったく検知出来ない。こんなレベルの高いダンジョンでことを起こすつもりは無い。」

昨日今日の成りたての新人ダンジョンマスターに何を言ってるんだ、この人は。

『前のマスターが絶対的に優秀有能だったために閉ざされたダンジョンへの無断侵入は、中級神クラスでも不可能と思われます。』 

と、ダンジョンコア。

頭の内に流れるメッセージ。このタイミングで君はそういう新事実をサラッと発表するのかなあ。て、何者なんだよ、先代様って。

そういうことなら、内心はガクブルどころのはなしじゃないが、平成を装おって余裕を見せるしかないかな。

「ある程度の物は調達出来ます。なにか必要な物はないですか?ここに留まっている間は便宜をはかりますよ。」



結局、上の洞窟の中で焚き火を囲んで一緒に食事をすることになりました。だってサクラがそういい出したから。

で、完全に懐いちゃいました、サクラが。ポーカーフェイスだし距離は取ってるから分かりづらい

けど雰囲気がものがたってる。

「その、彼女は何者なんだね?どうも、私が知っているこの世界の者達とはなにか異質な気がするのだが。」 

すごいなあ、見ぬいいちゃうんだ。正直に答えても良さそうだし、言っちゃうか。

「私も彼女は異世界から来ました。」

しばしの沈黙のあとに、このとてつもなく怖い人は

「実に面白い。出会ったその日にこういう話をするのもなんだが、その、私もここに住まわせてくれないだろうか。」

なんて答えたらいいんだろう。知らない人だし信用なんてできないし、断るにもこの人怖いし、考え込んでいると、


『眷属になってもらえれば、マスターのある程度の安全は確保できますよ。』

との、ダンジョンコアのお答え。


突然のお言葉。そういうのは先に言っといてくれないかなあ。と言うか、こんなレベルの高い人を眷属にできるの?

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