王都に帰還、決闘に備える
今回、久しぶりに学園のキャラ達が登場します。
・・・・・・・・んぐ、ここは何処だ?確か……そうだダンジョンから脱出して……やばい寝ちまったのか!!ラミエラは!?
「スウ……スウ……」
ラミエラも寝てたのか……そりゃそうだ、あれだけ血を流せば疲れるか……俺もまだクラクラする。
「しかし、今何時なんだ……?そろそろ王都に戻らねぇと……っつ」
ドラゴンにぶち抜かれた場所がまだ痛い。あれだけデカい穴空いてたら仕方ないかも知れないが……
(ぬ?起きたようじゃな)
ガルゴが話しかけてきた。そういや、気になる事もあったな……
「なあ、お前って本当は何者なんだ?魔王の兄ってだけじゃないだろ」
魔人の奴も、あのドラゴンも、俺の力をあのお方の力と言った。俺に宿り、加護を与えたのはガルゴしかいない。つまり、あのお方というのはガルゴで確定な訳だが……魔人とドラゴン、住んでいる場所が違うのに共通してあのお方という呼ばれ方、絶対に意味がある。
(・・・・・・・・お主、変に頭が回るの)
「それなりに修羅場くぐったからな、頭の回転が速くなった」
(ふむ・・・・・・・・・・)
「・・・・・・・・まあ、いいわ。どうせ言う気は無いんだろ?その内聞かせてくれや」
(・・・・・・・・・・・・すまんの)
「んん……レイシン君?」
あ、ラミエラも起きた。寝ぼけてる気がするな。
「ごはん……?」
いや確実に寝ぼけてる。なんだろう、凄くかわいいんだが。
「おーい、ここは森の中だぞ~?起きろ~」
「んう……ふわぁ~……」
駄目だ、こりゃしばらく起きそうに無いな。
グ~
「お腹空いた……ごはん?」
「飯か……そういや俺も腹減ったな……」
オークバーサーカーの肉……食べて大丈夫?俺は平気なんだけど……。
(やめといたほうがええと思うぞ……素直に王都に戻って食ったほうが……)
あ、ドラゴンの肉もあるじゃん。あいつは魔獣とかと違うし、いけるだろ。
(いややめておけと……まあええか)
そういう訳で、俺はドラゴンの尻尾を収納箱から取り出して、皮と肉に分けた。
「さて……フレア」
ボッ
「しかし、意外に旨そうだな……ほれラミエラ、いつまでも寝ぼけないでこっちに来いって、飯だぞ」
「んん……あれ?レイシン君?」
ようやく起きたか、さっきのは内緒にしてやろう。
「傷は……?大丈夫……?」
「ああ、大丈夫だよ。まだ少し痛むけど……それよりほら、腹減ったろ?飯だ飯」
「ごはん……?そういえば、お腹空いた」
やっぱり、まだ少し寝ぼけてるのか?いや、元々こういう感じの性格か……。
「レイシン君……炎魔法、使えるの?」
「いや、初級も初級、フレアしか使えない。こうして肉を焼くのが精一杯、もしかしたら他のも使えるようになるかも知れないけど……魔法はラミエラに任せる」
「うん……うれしい」
頬を染めるなって、俺まで照れるじゃないか……やっぱり慣れないな。
(かかか、初心なやつよ)
やかましい、仕方ないだろうが。
「あ、焼けたぞ、ほれ」
俺は焼けたドラゴンの肉をラミエラに差し出した。
「ありがとう……これ、何のお肉なの?」
「あ~……でかいトカゲ」
「そうなんだ……いただきます」
そう言ってラミエラはドラゴンにかぶりつく。いやもっと疑ってくれよ。この森で取れるトカゲはまずくてシャレにならないから。
「むぐむぐ……美味しい」
え?旨いの?
「んじゃ俺も……旨いな、これ」
なんだろう、鳥と牛を足して割った感じ……いや本当に旨いな。
「こんなに、美味しいトカゲがいるんだね」
「ああうん、ソウミタイダネ」
「?・・・・どうしたの?」
「ナンデモナイヨ~」
ラミエラ、実はこれ、さっきまで俺達を殺そうとしてた奴なんだ……。
「さて、腹も膨れたし、そろそろ王都に戻るか……」
「うん……それで……」
ラミエラが少し震えてる。やっぱり父親が怖いんだな……俺はラミエラの手を握った。
「レイシン君……」
「ラミエラ、大丈夫だ、お前の父親がどれくらいできるか、俺は知らねえ。でも、これだけは確実に言える。お前の父親は、あのドラゴンよりも弱い、違うか?」
「ううん……いくらお父様でも、ドラゴンよりは……」
「だろ?だけど、あれだけやばい奴の前にお前は立った。怖くても、俺を守ろうとしてくれた。間違いなく、お前は負けない」
俺はラミエラを勇気づける。すると、ラミエラの震えも収まってきた。
「うん……私、勝つよ」
「よし、それじゃ、帰るか」
っと、その前に成長率を確認するか、多分二人とも上がってるだろ。ラミエラから見てみよう。
ラミエラ・バーボートン、18歳、女、成長率99
体力8500
筋力7000
防御力5550
俊敏性9500
魔力12000000
スキル、剣術F級、炎魔法(中位)、水魔法(中位)、風魔法(中位)、雷魔法(中位)、氷魔法(中位)、光魔法(中位)、闇魔法(中位)、土魔法(中位)、毒魔法(中位)、無属性魔法(中位)、治癒魔法(中位)
固有スキル、魔法複合(違う魔法を同時に発動出来る)
おお、かなり上がったな。てか魔力が1000万オーバーなんだけど、やばいよねこれ。
(というか、魔法複合、使わんかったな)
・・・・・・やべえ、忘れてた。ま、まあそれでも、何とかなりそうだけど。次は俺だな。
安藤玲真、18歳、男、成長率250
体力1800000
筋力250000
防御力180000
俊敏性580000
魔力98000
獄炎王の加護
ステータス向上・極大
毒物完全無効(あらゆる毒物、猛毒の効果を無効化する)
成長率促進・極大(敵を倒した場合の成長率獲得量が5~10倍になる)
魔法耐性・大(あらゆる魔法攻撃によるダメージを三分の一にする)
獄炎王の真眼(相手の感情を魂の色として見ることが出来る、相手のステータスを見ることが出来る)
スキル、剣術A級、蹴術A級、解体術A級、気配遮断A級、二刀流B級
装備品、魔剣【獄刀龍破】、聖剣【天刀哭破】
うんうん、もう突っ込むのはやめよう。それにこれだけ上がってもドラゴンよりは低い。本当によく勝てたな俺……
「そんじゃ、行くぞ」
「う、うん……レイシン君、お願いだから少し抑えて……」
ヒュン……ビュォォォン
玲真はラミエラの話を聞かずに、自分の俊敏性が以前の2倍を超えてるのを忘れて全力で走り出した。その結果、玲真が走り出した時、周りに突風が起きて木々がなぎ倒された。
王都、サンタラニア聖学園中庭
「もう今日で五日目……本当に大丈夫なのだろうか……」
学園長は、音沙汰が無い玲真とラミエラを心配していた。
「あいつ……どうやってお父様に……無理に決まってるじゃない……」
ラミエラの妹、リリエルは心配はしていないが、どうなるか気にはしていた。もし、ラミエラが勝ったら……そんな考えが何度か頭をよぎった。
「学園長、もしや、彼らは逃げたのでは……?」
「いや、それは無いよトシオ、レイシン君に限ってそれは……」
玲真がこの学園に通えるようにしてくれた俊雄は、少しだけ不安だった。もし二人が逃げたのなら、その責任は学園長に行くことになる。そうすればこの学園は終わりかも知れない。
ヒュー…………
「しかし、もう五日、連絡が無いというのは……」
「いいや!!彼らは絶対に戻って……!!」
ドゴォン!!
「「「!?」」」
「ふう、行った時より速く着いたな」
「レイシン君……話を聞いて……早すぎて……吐きそう……」
「あ、ごめん」
おや、思い切りジャンプしたから地面がえぐれてしまった。いや~、スピードが乗ってるときに跳ねるもんじゃ無いな。
「や、や、や、やはり戻ってきたではないか!!彼らは逃げてなどいないのだよ!!」
「そ、そうですね!!」
あ、学園長と俊雄さんじゃん。なんでいるんだろう。
「どうも、修行が終わったんで戻ってきました。風呂に入らせて欲しいです、匂うんで」
「え……?く、臭い?」
「いや、大分出血したから血生臭いんだよ。別にラミエラは臭くない」
「あ……そっか」
俺達二人ともかなりの重傷を負ったからな。ラミエラの治癒魔法である程度は治ってはいるが、それでもかなり辛い。ちなみに血が足りなくて頭がクラクラする、全力疾走するんじゃ無かった。
「ふ、二人とも大丈夫なのかい!?その量の血の跡は……」
「大丈夫っすよ、ラミエラが治したんで」
「あの……お風呂に行きたいです」
「い、いやいや待ちたまえ!!」
俺達は学園長の制止を振り切り、浴場に行こうとした。
「ま、待ちなさいよ!!」
すると、今度はリリエルさんが止めてくる。なんか、凄い久しぶりな気がする。
「あんた達、逃げて無かったのね!!明後日にはあんた達は死ぬことに……!!」
「さあ解散解散、学園長、後で話しましょう」
「疲れた……」
「ち、ちょっと!!」
「やかましいなぁ、ラミエラに聞いてみな、どんな事を経験したのか」
「・・・・・・・・リリエル」
「な、なによ」
「私、勝つよ、必ず」
「な………」
うし、ここまでいけりゃ、後は微調整でいい。必ず勝てる。そうして俺達は、風呂に入りに行った。ちなみにその後俺は爆睡して結局学園長とは話せなかった。まあ、決着が付いてからでも問題ないだろ。そのまま俺達はラミエラの父親との戦いを迎えた。
ちなみに六日目は軽いおさらいをした後休んでいました。次は父親との対決です。




