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隣にいます。
柔らかな風が吹き抜ける丘の上。
いつの間にか眠ってしまったようでした。
起き上がろうとしましたが、強く抱きしめられていてかないません。
目の前にある、今まで一度も見たことが無い顔に、私は少し笑ってしまいます。
隣で眠る、愛しい人よ。
勇ましいのは構いませんが、どうか、無理はなさらないでください。
あなたの隣に居られること。
あなたの涙を拭えること。
あなたと共に未来へ進めること。
それが、今の私の幸せなのです。
いつかその時が訪れるまで。
どうか、傍に。