好意を示してからの寝る場所は修羅場になりがち
「やっぱり、美味しい!」
琴がそう言って本当に美味しそうに食べている。作った甲斐があるな。
「お弁当の時もそうだったけど、ほんと料理上手いね!」
「何でこんな上手なの?」
「覚えたからだ」
俺の一言で気まずくなった。あ、親の事を忘れてたからこの空気になったのか。
「ごめん、雄也の気持ち忘れてた」
「何とも思ってないから大丈夫だ」
俺は琴に正直に答えた。辛い過去であろうと昔の話だ。気にしてたら前に進めないし何も出来ない。
「雄也くんは強いよねぇ、寂しかったりしないの?」
「昔はあったけど、今は慣れたぞ」
俺が、そう言うと琴が泣きそうになっている。どこに泣く要素があるんだ?
「雄也くん、普通親が亡くなるって悲しいからね?」
澪がそう、琴の背中をさすりながら言っている。
「最初は悲しかったけど、じいちゃん達に支えられたり、今は澪に琴がいるからな」
俺の言葉に2人の顔は赤く染まっていた。風邪でしんどかったら2人に申し訳ないな。
「よ、良ければこれからも泊まりに来て良い?」
琴がそう言ったので俺は頷いた。
「私も!」
「2人が泊まりに来てからのは嬉しいし、楽しくなるからいつでも良いぞ」
俺が言うと2人が喜んでいた。他人だが誰が見ても分かるぐらい微笑んでいる。そこから今日の映画の話や、何故か今日買った服のファッションショーが始まったり録画していた映画を見たりと、いつも1人な俺とは違う良い時間になった。
「眠いぃ〜」
琴が初めにそう放ったのでもう寝る事にした。
「私、雄也の隣!」
そう琴が俺の腕を組んだすると澪も俺の腕を組んでいた。
「雄也くんの隣は私!」
「2人同じ部屋で俺は別の部屋で寝る」
そう俺は2人を部屋に案内したがこの家は広いから、全員違う部屋でも行けるが2人は仲良いから同じだと良いだろう。
「雄也も同じ部屋がいい!」
「うん!一緒に寝よ!」
そう2人が言い俺が別の部屋に行こうとしたが2人は反対している。流石に夜に男女同じ部屋はあれだろ。
「私達は、雄也くんの事信頼してるし、何されたって言いもん!」
「それだけ雄也の事好きだしね〜!」
そう2人が、言って数十分が経った。これでは寝れないと思ったので3人同じ部屋で俺が真ん中で寝る事になった。もっと大胆になるのを今の俺は知らない……




