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これは想定外です  作者: らんらんらん
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タウンハウス完成

 


 結婚式まで、あと2ヶ月。

 タウンハウスが完成した。


 高めの塀の四方に結界魔道具を埋め込んだから、正門も裏門も門番の詰所で入館証を受け取らないと入れない仕組みだ。

 夜の警備が不要になるので、護衛は少なめにしている。足りない時は、転移陣でカントリーハウスから借りればいい。


 新しい馬車と馬は、一部を除き、既にカントリーハウス預かりにしている。

 クロードとアンジェリーナの通勤は、アンジェリーナの転移だし、あまり使わないと馬も可哀想だ。

 必要な時だけ、タウンハウスに転移陣で持ってくる。転移陣で使う魔石は、数年分がアンジェリーナから格安で提供されている。節約なんて必要ない。

 


 こう見ると、いきなり伯爵に叙爵されて赤字にならないアンジェリーナの財力はなかなかのものだ。

 他の人に同じことをしても、上手く行くことはないだろう。男爵から順に陞爵することは、必要なことだとわかる。


 実際、褒賞金は少し上乗せされていたし、事前の王家と公爵家の協議では、足りないところはハイエンドル公爵家が援助する予定だった。

 蓋を開けたら、婿入りの支度金はちゃんとしている。結婚式の費用もタウンハウスの費用も問題なし。有能な義娘に、公爵も舌を巻いた。



 さて、正門を抜けると、正面玄関とホール入り口、馬車置き場に抜ける道がある。

 庭は、各花の時期に合わせた四阿とパーゴラが設置されている。

 ホールの横には、温室もある。小さな噴水とソファセットが設置してあるので、休日にゆっくりしたい。


 横長の3階建ての屋敷は、正面から右側に軽いパーティー等をするテラス付きのホール、左側にアンジェリーナの研究室が隣接している。


 1階と3階からは、裏の使用人棟に繋がる通路があり、住込みの使用人部屋や備蓄倉庫、リネン室、ランドリー室、使用人用の食堂とキッチンはそちらにある。


 屋敷の1階は、エントランスホールからギャラリー、2つの応接室やダイニング、パーラー、キッチン、執務室、図書室、ゲーム室がある。


 2階は、数種類の客室と補佐二人の部屋となる。一応、第一王子が夫婦で来ても対応出来る客室がある。使いたくないが。

 だって、あの人来そう。カントリーハウスじゃないんだから、帰れ!って言っても泊まって行きそう。これをフラグと言うのだろうか。


 3階は、夫婦の部屋とミニキッチン付きの個人部屋、子供部屋、専属使用人の部屋がある。

 クロードの希望で、個人部屋にはベッドは置かない。アンジェリーナは、こっそりソファベッドを置く予定だが。

 寝室は、絶対に一緒がいいらしい。


 地下は、入れる人を限定した衣装部屋や貴重品室、ワインセラー、倉庫となっている。


 屋敷の魔道具は、全てアンジェリーナが作成した。

 照明や浴室、トイレも最新タイプの魔道具を取り付けてある。

 間接照明も色んなタイプを作って置いてある。門から庭、屋敷の各部屋、数が多いせいで、途中から遊び心満載になったのは仕方がないだろう。

 温室同様に、屋敷全体も空調管理の魔道具を設置したので、年中快適だ。

 各キッチンに、コンロ、換気扇、ケトル、オーブン、冷蔵庫、冷凍庫、ハンドブレンダー、ミンサー、圧力鍋、燻製器等の魔道具を設置。

 全て、見た目にも拘った、アンジェリーナ渾身の作である。


 お屋敷の外観はクリーム色と青、内装や家具は白黒とグレーをメインで使い、絵画を華やかな物にして映えるようにした。

 シンプルで高級感ある物が、共通の好みで助かった。女性不信のクロードには、ド派手な物やギラギラ趣味は無理。





「結婚式までに公爵家から荷物持ってきて下さいね。後は、普段使いの服と装飾品を買い足しましょう」


「アンジーが選んでくれる?」


「もちろん。あっ、私の夜着はクロード様が選んで下さいね?」


「…発言が小悪魔過ぎない?」


「普通ですよ、普通。夫婦円満の為に、夜着は旦那様の趣味が大事らしいですよ」


「そんなこと、どこで聞いたの…」


「夜会で第一王子派閥の御婦人たちに」


「いつの間に!」


「降嫁した王女様から伝わる、王家の閨教本も借りたので予習はバッチリです!」


「なにそれ!気になるけど、見たくない!」


「複写しときますから、マンネリ化したら読みましょうか」


「その優しい目はやめて!」


「男性の教本との違いが知りたいんですけど」


「見せないよ?!」


「ケチ〜」


 なんだかんだこの二人、上手くやって行けそうです。





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