ラクリマエ・アダマンティス 11
ぬぅあーん!あんまり執筆時間が取れなかったモーン!…ですが、お楽しみ頂けたら幸いです。
次回更新は、4月9日 0時更新予定です!
「うわぁ…バッキバキに折れてる…」
「そりゃ~あんな高い所から高速落下したらこうなりますっすよ」
「ミンチよりひでぇ…いや、原型が辛うじて残ってるからミンチは言い過ぎか…」
「墜落にはロマンは無かったな…」
「みんな見てよ!ここなんか凄い事になってるよ!」
「隊長!?不用意に触ったらマズイっすよ!?」
「あ…」
「隊長ォ…これじゃあ、ソウルさんも浮かばれないっすよ…」
「草葉の陰で泣いているぞ!」
「墓下から這い出て来て独特な踊りをしてくるかも?」
「う…うるさいわね!もう壊れてるんだか問題ないじゃない!それに、犠牲になったソウルさんも技術の礎になってくれたんだから怒らないわよ!」
「あの…勝手に殺さないで貰えますか?」
テントへと戻り、全身に包帯が巻かれてミイラ男の様な見た目になったソウルは、しばらくハピネスカラー達の会話を黙って聞いていたが、何故だか自分が死んだような事を言い出したので、その事に呆れながらツッコミを入れた。
ソウルが何故ミイラ男の様な姿になっているかと言うと、ソウルが墜落した時、見学していたプレイヤー達が迅速な救助をしてくれたおかげで死なずに済んだが、地面からソウルを引き抜いた際に、慌てたハピネスカラーが本来1~2本使えば全快する包帯をこれでもかと巻いたからだった。
「あ…あはは!ごめんごめん!」
「隊長は酷い女っすね~」
「…ハマー?あんた後でエクスキメラの実験台ね?」
「えぇ~そんなっす!?」
「さ、本格的にプロトスカイを分解して壊れた原因を調査するわよ~」
「「う~っす」」
顔を青くしているハマーを他所に、ハピネスカラー達は壊れたプロトスカイを分解(たまに力技で)して行った。
「…プロペラが外れてしまったのはボルト1本だけで固定してたからかな?」
「う~ん…それもあると思うけど、プロペラにも問題があったと思うわ」
「測定したデータにもかなりの負荷が掛かってたな」
ハピネスカラー達は、モニターしていた時に得たデータや変形したパーツを見ながら墜落した原因を探っていくと、どうやら翼の形状に問題がある事が分かった。
「こりゃ~最初からやり直さないといけないわね~」
「そうっすね~」
「最初に言った通り鳥の翼にする?」
「ジェットは必ず付けよう!」
「とりあえず図に起こしてみるっすね」
「頼む」
ハマーはソルレイドに頷いた後、製図台に新しい紙を張り直し、鷹のような大型鳥類の左翼を書いていった。
「…あ!」
ハマーが描く図を眺めていたソウルが、何かを思いついて声を発すると、その声に驚いたハピネスカラー達はソウルに視線を向けた。
「どうしたの?」
「あ…申し訳ない、図を見てたらちょっと思いついた事がありまして…」
「何を?」
「あの~あれです!有名なステルスゲームに出てきた敵を参考にしましょう」
「ステルスゲームに出てきた敵って…もしかして怒れる鴉の事っすか?」
「そうです!あの敵のようにそれそれ別にすればいいんじゃないかと思ったんですよ」
「…別々?」
「え~っと~つまり複合機みたいにするんじゃなくて、それぞれ別にするっていう事かしら?」
「そうです」
「なるほど…」
ソウルの思いつきを聞いたハピネスカラー達は、しばらく考えた後、全員が納得する様に頷いた。
「いいわね」
「そうっすね~それなら強度も強く出来そうっす」
「だな~。それに別々ならどっちかが壊れても飛び続けられそうだし」
「ジェットの小型化と推力アップは任せろー」
「早速作ってみるわよ」
ソウル達は、ハピネスカラーの言葉に頷き、手早く作っていった。
-闇に閉ざされた大地-
「これからプロトスカイ2のテストを始める」
「各部測定もちゃん出来てるっす!」
「いまの所オールグリーンだ」
「OK、ソウルさん!いつでもどうぞ!」
「分かりました。行きます」
ソウル達は、新しく作った飛行ユニットをテスト飛行をする為、再び闇に閉ざされた大地にやってくると、見学するプレイヤー達も増えて、好奇の目を向けていた。
ソウルの背には、炭素繊維強化プラスチックで作られた大型鳥類の翼があり、その付け根部分に棒状の先に円盤型のプロペラが付いており、縦に180度展開できるようになっていた。更にその内側には、長さ50cm程の推力機関があり、噴射口はV字型だった。
ソウルは、轟音と共にV字型の噴射口から青い火を勢いよく噴出させると、その数秒後に空に向かって打ち上がって行った。
「(うお!初代より速いな!)」
ソウルは、最初のプロトスカイより速いスピードで打ち上がって行く事に内心で驚いていると、ハピネスカラーが通信で話しかけて来た。
「ソウルさん?目標高度に到達したから水平飛行に移行して頂戴」
「分かりました」
ハピネスカラーの言葉に同意したソウルは、ジェットの勢いを弱めて翼を大きく広げると、水平に飛行し始めた。
「うんうん、問題なく飛行できてるみたいね。そっちで何か異音は聞こえる?」
「いまの所何も聞こえないです」
「了解~。じゃあ、そのまま8の字で旋回しながら高度を下げて行って」
「了解です」
ソウルは、ハピネスカラーに言われた通り8の字で旋回すると、下に見える景色に気になる物が見えた。
「あれは…家か?」
ソウルが目にした風景とは、森の中に不自然に開けた場所に集落程の規模で立っている家々だった。その見えた家々の中には、廃墟と言っていい程に朽ちている物もあるが、人がまだ住めそうな家も点在していた。
「ちょっと確認しに行ってみるか…」
ソウルは、その場所がどうしても気になってしまい、8の字の旋回を止めてその場所に向かって飛行すると、ホワイトカラーが驚いた声で話しかけて来た。
「ちょ!ソウルさん!?どこ行くの!?」
「すみません!人が住んでそうな場所を見つけたので、ちょっと確認に行ってきます!」
「えぇ!?どういう事!?」
「どこいくねーん」
「戻って来るっすー!」
「何処までも飛んで行け…」
通信から聞こえるハピネスカラー達の声を無視し、ソウルはジェットの勢いを強くして、見えた集落に向かって飛び進んで行った。
-3分後-
「…人はまだ見えないな」
見えた集落に向かって飛び続けたが、人の姿は未だ確認できなかった。
「もう少し近づいてみればわか…!?」
そこまで言葉を言いかけた時、森の中から緑色の液体がソウルに向かって噴出してくると、突然の事に驚きながらも体を捻ってバレルロールし、緑色の液体を回避した。
「一体何だ!?…げ!」
緑色の液体を回避した後、ソウルは旋回しながら高度を上げて行き、緑色の液体が噴出して来た所を見ていると、森の中から羽根が付いたムカデのような魔物が無数に飛び上がって来た。
「きっしょ!」
森から飛び上がって来たムカデの魔物の大きさは、体長4mを超す大型から20cm程のものまで様々だったが、真に恐れるべき物は大きさではなく、その圧倒的な数だった。
「あんなのがいるのか!クソ!逃げきれるか!?」
現在ソウルは、テスト飛行の為に武器を外しており、プロトスカイ2も壊す訳にもいかないので、逃げるしかできなかったが、無数のムカデの魔物は逃がしてなるものかと追って来ていた。
「とりあえず高度を上げれば逃げ…うお!」
ソウルは徐々に高度を上げていくが、再び森から緑色の液体が噴出してきた。だが今度は、1度だけではなく、弾幕のような数の緑色の液体が噴出してきた。
「緑色の液体を出しているのはムカデじゃねぇのかよ!」
ソウルは、悪態を付くように言いながら左右にバレルロールして、弾幕の間を縫うように緑色の液体を回避していった。
「(…あれは!)」
回避している最中、ソウルの視界に集落が入ると、ある物が見えた。
「抜けた!」
緑色の液体を全て回避する事に成功したソウルは、体の向きを平原に戻れるクリスタルがある方向に向けた後、ジェットを最大にして進んで行った。飛ぶスピードが最大になった事で、追って来ていたムカデの魔者の姿も数秒で小さくなっていき、30秒を超えた辺りで完全に見えなくなった。
-闇に閉ざされた大地・平原に戻るクリスタル-
「あ!戻ってきたっす!」
ソウルが、平原に戻るクリスタルへ戻り着陸すると、ハピネスカラー達が駆け寄って来た。
「ちょっと!ソウルさん!テストしてるのにどこ行ってたの!?」
「そうっすよ!」
「まぁ、今回は墜落しなくてよかったけどな」
「飛んで行った先に何が見えたんだ?」
「それについて至急ルージュさんにお知らせしたい事があります」
「へ?総団長に?…どういう事?」
ソウルの言葉に、ハピネスカラーはいまいちピンとこなかった為、頭の上にクエッションマークを浮かべながら首を傾げた。
メタル〇アシリーズをプレイした事ない人は、プレイする事を強くお勧めします。
執筆時間が取れなかった理由は、プロトスカイ2の絵を描こうとして失敗したからです。
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