PBカーニバル!
は~やっと完成しました!ストーリー展開がパッとしなくて時間かかっちゃいました!遅れて申し訳ない!
それではお楽しみください!
「そういえば生産系スキルが上がったなぁ…まぁ…あれだけやれば上がるかぁ…」
鉱山や雑木林で採取し、錬金釜をかき回しながらスキル欄を見ていた。
【錬金術】 Lv6 — 品質上昇合成
∟ 特性
∟ 大量錬金 〈SP 3000〉
∟ 錬金術成功率+ (SP 6000)
∟ スニーク (SP 3500)
∟ ???
【鍛冶】 Lv8 — 鍛錬
∟ 金型鍛錬
∟ 研磨加工
∟ 鋳型成型
∟ 製作難易度低下
∟ 大量量産
∟ 一発入魂 (SP 2600)
∟ 目測 (SP 1000)
∟ ???
【彫金】 Lv2 - 復元作業
∟ ???
「これから何が必要になってくるのか…武器、防具、薬に弾薬、やること沢山だなぁ…」
炸裂火薬を大量に作っていき、荷物が限界になった所で銃士ギルドに戻り、今度はパイルバンカーを製作していく。
「この重量限界もどうにかしないときついな…カバン…鞄か…」
プレス機を操作しパイルバンカーの部品を量産していく、そうして出来上がった物を販売に手を貸してくれた人達に一言添えて送っていった。
「よっし、全部終わらせたぞ!」
採集、製作のループを4回繰り返し、注文された品をすべて送り出したソウルは達成感を味わった。
「(やぁ!ソウル!今暇じゃろ?〉」
「何故分かった!まぁ暇だけど」
ホワイトローズが連絡を取ってきた。
「(いやさーユメミルク達とうちら達で「ドキ!☆パイルバンカーだけのレイド討伐!突っつき大会!」をやろうとしてるんだけど、女性陣からなぜか呼んでくれって言われてさ!男たちもなぜかやる気になって「イケメン…憎い…」とかぶつぶつ言いだして断れない雰囲気だから参加してねー!今そっち向かうから!)」
「うぇ!?レイド!?レイドナンデ!?」
「(レイド、機造龍・クイデゥスデウスコンテーレ、推奨レベル75以上 まぁ私らの間で訓練に使われてる奴だから安心していいよ!)」
「レイドボスを訓練に使う…ぱねぇな…」
「(いやぁ、機械系のアイテム欲しさに何度も戦ってるからねぇ…シカタナイネ)」
「そこで俺は何してれば?」
「(死ななければ何しててもいいよ!)」
「うぇ!マジで?!」
「(みんな、ソウルが銃士でまだ序盤のプレイヤーだと知ってるからね、それに炸裂火薬目当てにしてるってのもあるかな~)」
「あぁなるほど、皆さんがおKならなんの問題もない…」
「(到着~今銃士ギルド?)」
「うん、ってなんじゃこりゃぁ…」
急に空が暗くなったと思い空を見上げて見れば、西洋龍の姿をした飛行船がソウルの真上にあった。
「おまたせ~これに乗ってね~」
その飛行船から、トンボの羽をつけたひし形の乗り物に乗ったホワイトローズが、ソウルの目の前に着陸するとソウルは恐る恐る乗り込み、再び龍の飛行船へ向けて飛び立った。
「ようこそ!飛龍戦艦 薔薇の女王へ!」
「お邪魔しますよ~」
ホワイトローズが胸を張りながら歓迎すると、その他の乗組員たちもソウルを敬礼で歓迎してくれた。
「すげぇな…こんな飛行船も作れるのか…ハァースッゴイ!」
「そうでしょう!そうでしょう!!これ作るのに機造龍100体以上倒したからね!自慢の船だよ~」
「100体…なるほど…」
先ほどの会話を思い出し、レイドボスが訓練相手になっている理由を理解した。
「随分と…怨念が詰まってそうな船だな!」
「ちょっと!怨念詰まっている言うな!…いや確かに包丁で刺されたら特大ダメージ出そうな数倒してるけど、そんな敵は実装されてないから問題ないよ!」
「シャリン…シャリン…」
「ちょ!やめて!包丁研がないで!」
ふざけ合いながら艦橋まで案内されると、空の風景が一望でき下を覗けば森や山が流れていっていた。
「隊長!後3分で到着します!」
「了解~」
「そういえばホワイトローズの所ってどの位隊があるの?」
「第7隊まであるよ!うちらは第3隊」
「やっぱり薔薇が名前にある人達なのかな?」
「そだねー、あーそれで思い出したけど、第5隊の人と関わらない方がいいよ!一言でいえば…病んでる人たちの集まりだから」
ホワイトローズの言葉にその場にいた隊員が微妙な顔をした。
「赤、淡紅、白、黄、黒、緑、紫の順で人の多さが違うよ、あと最後になる方に連れて人数より個の強さになってくるね」
「なるほどねぇ…黒には要注意っと…」
心でメモをとったソウルは、外に目を向けると巨大な塔に近づいているのが解り、その中腹でもう一つの飛行船が止まっているのが見えた。
「あれがユメミルク達の飛行船(エインヘリャル〉だよ」
その飛行船はガス袋の所に魚のように胸ひれ、背びれ、尾ひれ、が付いておりヴァイキング船が多くのワイヤーで吊り下げられている形だった。
「アンカー固定しました!何時でも出れます!」
隊員がホワイトローズに向かって言うと、隊員たちがひし形の乗り物がある場所に移動し始めた。
「それじゃ、降りよっか。ソウルは私のスカイキャリーにのってね~」
「わかった」
ホワイトローズに付いて行き、巨大な塔の開けた場所に降りるとユメミルクが話かけてきた。
「おっす!初めての飛行船はどうだった?」
「いや~すごいって言葉しかないなぁ…飛行船なんて初めて乗ったから新鮮だったよ!やっぱりこの世界は広いなぁ」
「おう!俺も初めて乗った時は、同じこと思ったぜ!いまだに最初の街すら全攻略されてないしな!一生かかっても遊び切れるか解らないぜ!」
「そんな俺は、まだ序盤…」
先にいる友人たちに少しだけ寂しさを感じつつも、いつか俺も!という気持ちが灯った。
「おう!まぁできるだけサポートはしてやんよ!なんでも言ってくれよな!」
「え?なんでも?さっそく困ったことになってるのだがいいだろうか?」
「まじか!それはどんな事?」
「防具が…欲しい…」
心の底から切実に言うとユメミルクは頷いた。
「あーさすがにそのままじゃ厳しいか~初期服だもんなぁ…よし、ちょっとまってな!」
ユメミルクはウィンドウを操作して誰かと会話した後、中世時代の音楽家が着けてそうなかつらを着けた男性がソウル達に近づいてきた。
「あーら、急によばぁれてぇ来てみたらいい美人がいるじゃない~の!」
「北のおっさん!ソウルに一番いい防具を頼む」
「ノース姉さんとお呼びなさい!この乳狂い!」
手に持っていた巻き尺を全力で投げるとユメミルクの頬に当たりユメミルクを吹っ飛ばした。
「あなた!…いいわぁ!…男性なんだけどちょっと整えたら女性でもやっていける位のキャラメイクしたのね!」
「いや、口元にほくろ着けただけのリアル顔だよ」
「おま!ちょっとっそれはしゃれに…」
「「「「「「「「「「「「「「なにぃーーーーーーー!」」」」」」」」」」」」」」」」
ホワイトローズの爆弾発言でその場にいた全員が驚き、ソウルに全員の視線が刺さった。
「お前なんてことを…」
「いやぁ、ちやほやされて羨ましかったからいいかなって思って…ゴホォ!」
ソウルはその言葉を聞いた時、ハンセン式ラリアットが炸裂した。
「えっと、その‥‥皆さん?落ち着いて?」
慌てて視線から逃げようとするも逃げられずノースを見て見れば、手で十字を切った後ひざまずいて神に祈りを捧げていた。
「おお、神よ!このような美しき人をこの地に使わされたことを感謝します…」
祈りを捧げた後、スッと立ち上がりソウルに血眼になって迫ると、鼻息を荒げた。
「いいわ!こぉの私が!この手で最ィ高の防具を作ってあげr…」
「ちょっとまった!そういう話なら私が作ってあげるわ!」
突然横から声が聞こえると、黒を基調とした騎士服を身に着けた少女キャラがいた。
「あぁら!南ちゃん!私ィのエモn…ゴホン!私のお客をとぉろうっての?」
「南ちゃん言うな!サウスリアよ!こんな超玉逃す方がおかしいっての!」
「あ…あの作ってくれるのはうれしいのですが、素材やオカーネンはあまり高いと払えないのですが…」
「「大丈夫!(乳狂い〉(隊長〉が全額払うから!」」
「「マジかよ!」」
友人二人が絶望した顔をして、へこむと残りの二人が戦闘状態を取り始めた。
「最ィ近、全ッ然来なかったインスピレーションがぁ!大ッ爆ッ発したのよ!逃してなるものかぁぁぁ」
「それはこっちも同じよ!こっちもしゃぶりつくす位、着飾らせてやらぁぁぁぁ!」
「ヒエェ」
ノースが、巨大な鋏を分解したような2つの双剣で斬りかかり、サウスリアが長い鉄針にワイヤーを着けた鞭のような武器で攻撃しようとした瞬間、二人の間に立つ女性がいた。
「はいはーい、そこまで!二人とも、そういう勝負はちゃんと防具を作ってどっちがいいかソウルちゃんに決めてもらいましょ!」
現れた女性の言葉を聞いた二人が、後数ミリで接触する位置で武器を止めると、お互いに武器を納め後ろを向いた。
「そうだったわぁ…私ィは生産プレイヤー…忘れるぅところだったわ…」
「そうですね…では、失礼します」
二人は去ろうとしたが、何かを思い出し戻ってきた。
「採ィ寸するの忘れてたわぁ…ちょっとそォのまま動かないで!」
「同じく私も…」
ソウルは言われるまま動き採寸された後、二人はぶつぶつ言いながらどこかへ行った。
「ヒュー!二人の闘争を止められるなんてさすが我が騎士の「母性がオカン級」ミミランジェさん!そこにしびれる憧れ…(スパーン!〉」
「誰がオカン級ですか!隊長!止めるのは貴方の仕事のはずですよ!」
ホワイトローズの頭にハリセンが炸裂しいい音を出した。
「あの二人を止める?無理無理」
ホワイトローズが近くにいた隊員に視線を送ると、その隊員も首を振った。
「そんな容姿してても人の上に立っているんだからしっかりしなさい」
「ちぃーっす、しっかりしまーす」
全くする気のない言葉に、再びハリセンを炸裂させようとしたが、真剣白刃取りする格好で防ぐと鍔迫り合いの攻防が始まった。
「お!また隊長、副隊長に怒られてるのか!なんだかほんわかするなぁ…」
「ああ、出来の悪い娘を叱る…言葉じゃあれだけど光景はいいなぁ…」
「俺もなー怒られながら悪態を吐かれてーなーベッドでなー」
外野で騒いでる隊員たちに聞き耳を立てたソウルは、どうやら騎士団は変態の集まりだという事を理解した。
「こら!そこ!さっさと準備しなさい!盾の消耗は確認した?回復薬は?炸裂火薬は?」
「すみません!まだです!」
その場から逃げるように隊員たちが散っていくと、ミミランジェと視線が合った。
「あなたがソウルさんですね、初めまして、私この隊の副隊長をやらしてもらっています「ミミランジェ」と申します。以後お見知りおきを…」
「これはご丁寧にどうも、ソウルです。この度はお呼びいただきありがとうございます」
日本人特有の頭を下げる挨拶を交わした後、ホワイトローズとミミランジェと一緒に作戦本部へ移動した。
「ちょっとまってくださいよ~! 俺を置いてくな!」
雑な物まねをした後、慌ててユメミルクも3人の後を追った。
「じゃあ、作戦はこの僕、ヴァルハラの「グリムニル」が説明するよ!新人さんたちはよーく聞いてね!」
ショタ型プレイヤーグリムニルが絵を交えながら説明していった。
「開幕、二人の盾持ちが突っ込んで機造龍の顔を反対に向けた後、右手クロー、左クローしてくるからそれぞれ盾持ちが一人ずつ対処して凌いだ後、パイルバンカーを持ったアタッカーが攻撃、3分後尻尾攻撃が右から左、左から右に来るからアタッカーは当たらない様に、股下か尻尾の動きを読んで回避してね! 機造龍のHPが2割削れたら、背中から光線出して攻撃してくるから攻撃を止めて回避、光線は一本ずつ時計回りで5回、星形の角に行く感じで光線が行くから気をつけてね、それが終わったらまた最初にやった通り盾持ちが再突入、3分後の尻尾攻撃がHP半分切るまでループするから全力攻撃!」
グリムニルが水を飲み喉を潤した。
「で、HP半分切ったら、飛翔して極大レーザーブレスしてくるから盾持ちが集まってアローヘッドの形でスキル【フォートレス】発動! アタッカーは盾持ちの外に出ない様に! 極大レーザーブレス後、機造龍は着地して排熱作業になるから4分間全力で攻撃した後、盾持ちが3人顔面前、左右が2人、後ろが一人に移動してスキル【サークルオブライト】を発動、盾持ちのMPが切れる前にアタッカーは機造龍を削り気って終了だよ」
グリムニルが指示棒をしまい、その場にいる人達の顔を見た。
「機造龍にやられちゃっても回収班がヒーラーの所まで連れていくから安心していいよ!ヒーラーと回収班は後衛アタッカーが作ったシェルターから用事な無い時は出ない事!魔術師系はバフを常に意識してアタッカーをサポートと火と氷魔法をつかってね!他に質問は?」
「パイルバンカーの炸裂火薬が切れた場合は?」
装備が真新しさを感じさせる男性騎士が、手を上げて質問をすると、グリムニルがソウルの顔を見た。
「1スタッグ持って行けば弾切れにならないと思うんだけど、そうなったらそこにいるソウルさんがどうにかしてくれるよ!」
「えっと、頑張ります?」
「ほかに質問は?」
誰も手を上げないので解散となり、グリムニルが話しかけてきた。
「ソウルさん、申し訳ないけど炸裂火薬を生産してくれないかい?お金は討伐後に色付けて渡すから」
「いいですよ」
「材料は好きに使ってね!ついてきて~」
グリムニルに着いていくと多くの生産職プレイヤーが忙しくしている場所に案内された。
「材料はこの青箱から取り出して、出来た物は赤箱に入れてくれればいいから」
「わかりました、さっそく生産しますね~」
グリムニルと別れ、青箱から炸裂火薬の素材を取り出し簡易錬金釜を地面に置いた。
「SP消費して大量錬金取るか…」
スキル欄を操作し錬金の項目から大量錬金を獲得する。
【大量錬金】 「レシピを選択し必要な個数を錬金できるようになる」
「とりあえず1スタッグ分を生産していくか~」
99個生産を連続でやっていき、アイテム欄が埋まったら赤箱に炸裂火薬をいれ、青箱から素材を貰って錬金するを繰り返していった。
「どの位作ればいいのか分からない…まぁ止められるまで作ればいいか」
先ほどのループを6回繰り返すとグリムニルが走ってきた。
「ソ、ソウルさん!もう作らなくていいです!」
「そうですか、個数指定が無かったので止められるまで生産してました」
「あ!言うの忘れてた…ごめんなさい!もう十分です!」
「わかりました」
錬金釜に入れてある分を赤箱に入れた後、友人二人を探した。
「あ、いた」
ユメミルクのユニオン、ヴァルハラ方面へ向かうと何故か縛られて吊るされていた。
「何故吊るされてるんだ?」
吊るされた友人を見上げていると一人の女性が近づいてきた。その女性の頭上を見て見ると、シヴァ子と表示されていた。
「ソウルさんにいちゃもんを付けようとした馬鹿どもを止めようともせず煽ったから吊るしたのよ」
「ひどい奴だ、後であいつの家に世界一くさい食べ物を送っておこう」
「あなたも大概ひどいのね…」
「シヴァ子さん、そんなに褒めないでくださいよ!照れちゃいます」
「褒めてないから!」
「え?じゃあ貶したのです?えっと…俺、貶されて喜ぶ人間じゃないので…ごめんなさい」
「ちょっと!なんで私が告ってフラれたみたいになってるの?!それも最悪な告白じゃないの!全くあのバカの友人って…(やーいフラれてやんの~)…うるせぇくらぁ!」
吊るされたユメミルクに水魔法が飛んでいった。
「水も滴るええ乳…は!この状態で乳揺れすればすっごいのでは?!だ!誰かRECしてくれ!」
「黙ってなさい!乳狂い!…はぁ全く…」
「あ!ソォウルちゃん!いィい所に!ちょっとこれ着て見て!」
「うぇい?あ、はい」
ソウルの後ろからノースの声が聞こえ、押し付けるように渡された服を着てみた。
「んんんん!いィい!いいわァ!やっぱり私の目には狂いがなかった!めっちゃビンビンするじゃないのぉ――!」
渡された服を着たソウルは、白と黒が基本のゴシック&ロリータの服装で、なぜか胸が膨らんで見える服でふんだんにレースやフリルがあしらわれ腰には大きなリボンが付いていた。
「‥‥あの…防具を頼んでいたのですが…もしかしてこれが…」
「安心しィて!ただ見ィて見たかっただけだかッら!」
「あーそうでしたか…(よかった…)それほどいい物ですか?」
「最ッ高よ!どのォ位最高かというとォ!ソーレ」
ノースがシヴァ子を掴み回転させながら投げると、ソウルは抱えるような形で抱き留めた。
「あの…大丈夫です?」
「あわわわわわわ………きゅぅ…」
「顔真っ赤にして気絶した?!」
「どんなメスオスでも気絶するくらいの破壊力よ!」
ソウルはシヴァ子を地面に寝かせた後、服を装備から外しノースに返した。
「いィいものが見れたわぁ!期ッ待しててね!」
そのままどこかに消えていったノースは、まさに台風であった。
「これ、どうすんだよ」
「ほっとけばいいと思うよ!」
ログアウト完了まで3分切っている表示を出しているシヴァ子を見て、ソウルは吊るされている友人の言葉に従った。
ヴァルハラ側から薔薇乙女騎士団の方へ移動し、ホワイトローズを探しているとサウスリアに捕まってしまった。
「ソウルさん、ちょっとこれを着てみてください」
「これは?」
「ちょっと、これを着たソウルさんと一緒に写真を撮りたいと思ったのですよ」
「…分かりました」
サウスリアから渡された服を着てみると、結婚式で新郎が着るような服をイメージさせる軽鎧だった。
「そのまま、ちょっと動かないで…」
サウスリアがウィンドウを操作すると、サウスリアの姿がウェディングドレスになった。
「じゃあちょっと失礼します」
突然ソウルの前で飛び上がり、驚いたソウルがサウスリアを抱え所謂、お姫様抱っこの状態になった。
「あ…あの…これ…」
「動かないで!」
「ア、ハイ」
サウスリアがウィンドウを操作するとどこからか連続でシャッター音が聞こえた。
「良きものが取れました」
「いいな~南ちゃん私もやりたーい」
「南ちゃん言うな!…貴女もやってみる?じゃあこれ」
その言葉を聞いた女性隊員がわらわらと集まりだし、写真撮影会が開始された。
「わーい!じゃあえっと~私はこういうポーズでお願いします!」
「アッハイ」
ソウルはただ無心で言われたポーズを取っていった。
「(あれぇ?おかしいなぁヴァルハラ側も来てるぞ)」
ある程度の人数を終え、少し見渡してみると確実に隊員じゃない服装の女性が混じっている事に気が付いた。
「(こういう場合はただ従うのみ…家の女性陣みたいにこういう場合は何言っても碌な事にならないから、ただひたすらこなしていく…この手に限る)」
そうして全員終わらせると、その場にいた全員が頭を下げて感謝された。
「いえいえ、皆さんが喜んでいただけたのなら私もうれしいですよ(まさか逆に抱えられた時は驚いたけど)」
「じゃあ、ソウルさんいいの作るから期待しててね!」
サウスリアが可愛くウィンクした後どこかへ行ってしまった。
「美人っていうのも大変だね!フォーラムではめちゃくちゃ盛り上がってるよ!なんかファンクラブスレも立ってるし!見ていて楽しいから止めないけど…」
「隊長、止めてあげてくださいよ!かわいそうでしょ!」
「…ミミランジェもどさくさに紛れて混ざってたよね?がっつり写真撮ってたよね?」
「ウッ!」
「婚活大変なのはわかるけど、私はやってないですよ感出しながら説教するのはどうかと思うよ?」
「だって本当に大変…じゃなくて大きなお世話ですよ!」
「いい人見つかるといいね…」
「この者に良き旦那を与え給へ」
「憐れむなぁ!祈るなぁ!…ああ、やっぱ祈って!」
三人がふざけ合っていると、作戦会議した場所から振り鐘の音が聞こえた。
「作戦開始まで後10分!至急用意されたし!」
その言葉を聞いて全員の顔が真剣になった。
「じゃあ、ソウルさん失礼しますね」
「ソウルまたね~」
二人と別れ、ソウルはこの後どうするか、と考えると「戦闘するわけではないし一応炸裂火薬の素材持って入り口で待機してるか…」と思いヴァルハラの青箱から限界まで素材を持ち、入り口で待機した。
「(ちょっとワクワクしてる自分がいる…)」
ソウルは地面に座りながら考えていると、その後ろの方で男達が嫌なニヤケ顔をしているとは思ってもいなかったソウルであった。
おお神よ!婚活で苦しんでる者たちに良き旦那、よき女房を与え給へ…
2021/09/21 機造龍のLVを75に変更
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