商売繁盛からの~ラリアット!
短いですがお待たせしました!
お楽しみください!
「…終わったかい?」
「ああ、終わった」
死体を引きずりながら鉱山から出たソウルは、入り口付近でゼフティと目線を合わせず会話した。
「じゃあ、これからどうする?今回の事件はそいつが全部仕組んでたみたいだったし、事後処理はあっちに任せるとして…俺っちたちは安心してギルドを運営しつ…」
「何を言っている?その件はまだ終わってないぞ?ギルドが有用と認められなければ、立ち退きは撤回されない」
「え!?今回の事件で何とかなるんじゃ?」
「なると思うが、せいぜい期限を延ばしてもらえる位かな・・一度街が決定した事を覆すには、上の役人たちを喜ばすほどの納税が必要だ」
「ハッハー!…所詮この世は金かよ~…」
「そして、それをうまく行くように持って行くのが貴方の天命でもある」
「マジか…カフェイン3倍盛り決定かぁ…」
ゼフティが目を手で覆い悲愴感をにじみ出していた。
「ああ、ソウル!ガメルフは!」
鉱山側の船着き場に戻ると、アンジェラ達がいた。
「ここに」
引きずっていた死体を見せるとアンジェラは泣き出しそうな顔を必死に我慢した表情になった。
「すまないね…ひどい事を…させ…」
「何も謝る必要はないですよ、こいつを殺したのは私の意志です。私が、こいつはもう改心すらしないなと理解して私の意志で引き金を引いたのです」
「そうかい…」
静かに涙を流し続けたアンジェラはガメルフの頬を触った。
「あんた…最後まで大馬鹿者だったよ…ほんの少しでも優しさを持ってれば、また違った未来があったろうに…」
アンジェラは涙をぬぐい、空に向かって息を吐いた。
「じゃあ、帰ろうか。 デュミナイ、セルゲイ後の事は頼んだよ」
「はい」
「了解した」
「ソウル、しばらくしたら訪ねてきておくれ、今回の礼と謝罪をするから」
「わかりました」
二人に事後処理を頼みアンジェラ達は、それぞれの町へ帰っていった。
「さて、次は銃士ギルドだ!気合入れてこれらを売らなければ!」
「最初は、三人で売って徐々に人を増やしていけばいいですかね~」
「おっと…カフェイン4倍コースだったか…」
ソウルは、ユメミルクとホワイトローズに連絡を取り、今から一時間後パイルバンカーを販売する旨を伝えた。
「商品が足りなくなったら制作に入るから二人で回す心構えをしてくれ、それと値引きしたりおまけしたりは絶対にしないでくれ、それをしてしまうと大変なことが起きる…」
「大変な事…ゴクリ…」
「ハッハー!全力で売るぜ!」
「それと、品出しは一方通行を意識して人とぶつからない様に、報告、連絡、相談を欠かさずに!」
「お、おう…」
「物を売るって大変なんですね…」
「当り前だ!商売舐めんな!」
ソウルは箒と塵取りを手に持ち玄関の掃除をしようと、銃士ギルドの扉を開けたらもうすでに長蛇の列が出来ていた。
「oh…」
先が見えない位並ばれているのを目にしたソウルは、急いで銃士ギルドに戻った。
「いけない!このままじゃ商品が足りなくなる!」
「「え?どういうこと?」」
二人が疑問を浮かべソウルが入り口を指差した後、二人は外を確認したら先ほどのソウルと一緒な反応をした。
「作らなきゃヤバイ!後47分後したら開店してくれ!俺は作り続けるから!」
「わかった!」
「こうなったらやってやりますよ!もう何も怖くない!」
そして開店時間と共に怒涛の販売が開始された。
「グフ…」
「尋常じゃない客捌けたなぁ…おい」
「つかれたー」
2時間後ユメミルクとホワイトローズが、仲間を引き連れて訪ねに来た所を確保し、半ば強引に手伝わせた。素材採集班、製作班、警備班、売り子班に分かれて何とか大量の客を捌き切り、最後は全員死屍累々だった。
「隊長…勘弁してくださいよ…パイルバンカーが無料で手に入るって言って期待してきたらこんな事になってるなんて…聞いて無いっすわー」
「そっちも同じなのね…乳狂いのせいでひどい目にあったわ…」
グラサンをつけた騎士風の男と露出度が多い革鎧を着た女性が愚痴を呟いた。
「いやーパイルバンカーと炸裂火薬、無料であげるから手伝ってくれって言われてホイホイ手伝ったら全然捌けなくてさ~ご・め・ん・ね♡」
ユメミルクが一片の悪びれる様子もなく言い放つと、仲間に囲まれやわらかそうな棒で叩かれてしまった。
「皆様、本日はご協力していただきありがとうございます!欲しい物は注文していただき、後日必ず発送しますのでフレンドカードと欲しい物をお教えください」
ソウルがダウン状態から生き返り、椅子に座りなおすと一人一人対応していった。
「女性プレイヤーが軒並み魅了されてるんだけど何でかな?顔からステータスに反映されない魅了デバフでも出てるのかな?」
ホワイトローズが木箱の上に座りながら列を眺め、首を傾げた。
「そこはリアルでも変わらないか…恐ろしい奴だ、茶化すのは最後にしておこう…」
ホワイトローズが座る木箱の下で、亀甲縛りされたユメミルクが転がされており、友人の哀れな姿にただ半目で見つめる事しかできないホワイトローズだった。
「おつかれ、今日は助かったよ」
それからしばらくの後、二人の仲間たちは自分の拠点へと帰っていき、プレイヤー3人と銃士ギルドの二人がテーブルを囲んでいた。
「おう!これでソウルも大金持ちだな!」
「いいクエスト見つけたね!」
「ん?どういうこと?」
二人が説明を聞くと、こういう救済クエストの中には、プレイヤーが考えたアイテムを売って一定額まで行くと今後も売り出されることになり、その総売上額の10%がプレイヤーに入ることになるクエストだったらしい、それも一回きりではなく一定期間で入ってくる為、ギルドが絡んでいるのなら巨額のオカーネンが入ってくる物だった。
「そうか~そんなにお金があったらめちゃくちゃ開発して冒険が楽になるかなぁ~…ねぇ?そこの二人どう思うよ?」
ソウルの目が銃士ギルドの二人を見ると、滝汗を流しながら一向に目を合わせないでいた。
「…すいませぇん!払えませぇん!実は借金がありましてそれを返さないといけないのです!」
「…ちなみに借金はどのくらい?」
「コココココ、こちらに…」
ハリーベルはテーブルに頭を伏し1枚の羊皮紙を差し出した。
「‥‥‥‥‥ぅそでしょ」
そこに記されていた金額が自分の目を疑うほどの金額で、震える手で完済まで計算してみると約6年かかる数字を出した。
「はーっはっはっは!そんな事だろうと思ったよ!‥‥チクショウメェェィ!」
ソウルが突然狂ったように笑い出した後、持ってたペンをテーブルに叩きつけた。
「銃士やめようかなぁ…」
「うむ、これはひどい…別の職業は機工士をおススメする」
「いやいや、弩士でしょ?」
「そ!そんな!やめないで!」
「あわわわわ…ソウルさんがいなくなったら…もうだめだぁおしまいだぁ…」
友人二人があまりのひどさに違う職業を進め、ギルドの二人は必死に止めようと頑張っていた。
そして次の日、
「なるほど、とりあえずは立ち退きはしなくてよくなったと」
「ああ、なんとかな。それと支部の連中も諸手を上げて喜んでいたぜ」
昨日のあの会話の後、ログアウトし別のゲームで嘆きを解消させた後いつの間にか深夜帯になっていて、寝るのが遅くなってしまい午後3時位にログインしたソウルは、ゼフティから報告を聞いていた。
「ハッハー!見せたかったぜ!上役の態度の変わり様ったら爆笑モノで金の山を見せたらコロッと変わって手揉みして笑顔になりやがった」
「出費だけしかして無かった施設が今後も大きな収益が見込めるとなったらそりゃ変わるよね」
「そりゃそうだっと、そういえば完成したぜ!俺っちが丹精込めて作った(ガンナーズコート〉だ!」
※1
「おお!じゃあさっそく…」
装備欄を開き、アイテム欄から移動したがなぜか弾かれてしまった。
「あれ?おかしいな?装備出来ないぞ?」
なにかエラーが起きたのかと思いチャットを開いてみると、答えが出ていた。
【アナウンス:【ガンナーズコート】(外見衣装) は 装備欄に装備できません。 外見タブを選択し再度アイテムを配置してください】
「ってこれ! 防具じゃねーじゃねーか!」
「え?防具?防具がよかったのか?」
「あの時、防具の話してたと思うんだが…」
「…あ、そういえばそうだったな…」
「おいぃ…!あれ?…ちょっと待って!これオカーネンどうしたの?!…まさか!」
明後日の方を向いて惚けるゼフティに、ハンセン式ラリアットを喰らわせ、プンスカ怒りながら銃士ギルドを出た。
「はぁ…防具どうするか…」
ソウルは頭を悩ませながら素材採集に向かった。
※1 デザインは変更されます、こういう雰囲気か~程度にお願いします。
文章間違えないように検索しながらやってたらゲシュタルト崩壊を起こし時間がかかってしまいました・・・
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