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Fランク能力者の存在理由‐レゾンデートル‐  作者: トウミ
幕間

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幕間 その1

幕間 その1


事件の翌日。

如月会長から3連休を貰った俺は、特にすることも浮かばず、早朝から生徒会棟地下の訓練場へ来ていた(途中、鈴原先輩に睨まれた気がしたが、気にしないことにした)。


訓練用のロボットを何体か用意して、様々な行動パターンを入力しセット。

刃のない訓練用の刀を用意して、斬りつけていく。

と、横の方から、なんとも小気味いい銃撃音が聴こえてくる。


金髪ツインテールを揺らしながら、小さい体を一生懸命動かし、手にした拳銃で訓練用のロボットの頭を撃ち抜いていく。


パチパチパチパチ


「見事です、楽々浦先輩」


「え? わわ、宇佐見くん? なんでここに? というかいつから?」


ちょうど撃ち終えた楽々浦先輩に拍手し、声をかけると、こっちの存在に今初めて気づいたのか、驚きの声をあげた。


「特にすることもなかったので、俺も訓練に来たんですよ。まぁ、さっき来たばかりですが、楽々浦先輩の腕前、やはり見事ですね」


「えへへ、そうかな?」


照れた反応を示す楽々浦先輩を素直に可愛いと思ってしまった。ほんとに小動物みたいだ。


「というか、宇佐見くんは訓練なんて必要ないんじゃ? って、わわっ! 宇佐見くん、真剣使ってるの?」


楽々浦先輩は、こちらの様子を見て、驚きの声を上げる。


「いえ、刃のない訓練用なんですけど、う〜ん、ロボットの強度を上げた方がいいかもしれないですね」


「あ、あははは」


楽々浦先輩が乾いた笑い声を上げる。まぁ無理もない。訓練用の刀のはずなのだが、俺の後ろには、真っ二つになった訓練用ロボットが転がっていた。




「ふー、こんなところか」


時刻を見ると、もうすぐお昼だった。

流石に早朝からやっていたので、お腹が空いていた。そろそろ訓練は終えて、ご飯を食べたいところだ。


ふと、横を見ると、楽々浦先輩もちょうど終ったところのようだった。


「お疲れ様です」


「うん、お疲れ様〜。って、もうこんな時間!」


楽々浦先輩も、だいぶ集中してやっていたのか、時間を確認して驚いていた。

慌てて、小さな収納ケースに拳銃をバラしながら仕舞っていく。


「それじゃあ、楽々浦先輩、お先に失礼します」


「あ、うん、またね」


挨拶を交わし、学生寮へと戻ろうとしたその時だった。ちょっと待って!と引き止められた。


「どうしたんですか?」


「その、もうお昼でしょ? このあと、宇佐見くんは予定ある?」


「いえ、特にはないので、テキトーにご飯を済ませようかと思ったんですが?」


そう答えると、楽々浦先輩は小さくガッツポーズをとり、「やった」と小声で言っていた。


「それじゃあ、シャワー浴びて、正門前に集合ね! あ、一応お金は持ってきてね! 待ってるからー!」


「え? あ、ちょっと! あぁー、行っちゃったよ」


自分の用件だけ伝えると、楽々浦先輩は走って訓練場から出ていってしまった。


「しかし、楽々浦先輩が、こっちの返事も聞かずに勝手に予定まで決めるなんて。そういうのは如月会長だけで十分なんだが。ははっ、まぁ、いいか」


こうして、なんとも慌ただしく、3連休初日の予定が決まっていったのだった。




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