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詩「しがらみ」
長かったですが、これにて第2部終了です。色んな事のあった期間でした。お読みいただき有難うございます。
昨日の渡り歩いた猫の一家と
私ら家族の
どちらが偉いかなんて
語れるものではない
終日降っては流れそんな地球に生きる人と
そうでない生き物との
どちらが尊いかなんて
聞くことではない
赤子は意味を声に成して
物を与えられ 道具に囲まれて
目覚めた時から一つのしがらみのなかに
暮らしてゆく
土台の時は剥がれては新しく積もり
ピアノという名前の音が
束の間の休息に叩いてくる
ものに囲まれた後にひとはいなくなる
残された人やものに別れを告げて
やっと人でいなくなった
そういう願いが籠っている




