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【完結】才色兼備な伯爵令嬢は仕事に夢中です  作者: あい・すくりーむ
婚約者の伯爵令嬢は煩わされます
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情報の信憑性

――聞き取りでは散々だった。


昨夜の出来事に関して、もちろん可能な限り正確に詳細に答えた。ただし戦闘に関しては、レイモンド様の手前、できるだけぼかして答えた…のだが。


騎士の方々がなぜかそちらに興味を持ってしまったようで、戦闘に関しても根掘り葉掘り聞かれてしまった。何度、勘弁してほしいと思ったことか…


最終的には騎士見習いへの体術指南まで依頼されかけたが、それはレイモンド様が止めて下さった。


あの戦闘能力が貴族令嬢らしからぬ技能であることは自覚しているので、このことは不用意に口外しないよう念を押した。


すると、レイモンド様がどこからか“この件に関してはロベール伯爵令嬢の許可なしに他言しない”という旨の誓約書を取り出し、騎士団長に署名させることを約束させていた。


曰く、騎士団の方々はお酒が入ると口が軽くなるきらいがあり、私の話は格好の酒の肴にされるだろうと危惧した、とのことだった。もしかして、レイモンド様もそれで何か嫌な思いをしたことがあるのだろうか。もう少し砕けた話もできるようになったら、聞いてみよう。





「話はベンとライラから聞いている。よく無事に帰ってきてくれたな、ジュリア。そして…ベン、ライラ、ジュリアを守ってくれたこと、感謝する。今後もよろしく頼むぞ。」


「「勿論でございます、旦那様。」」


お父様の言葉に、ベンとライラは深々と頭を下げる。二人も騎士団からの聞き取りが終わっていたようなので、一緒にお兄様の執務室まで来てもらったのだ。


お父様とレイモンド様は、それぞれ外務長官と王太子補佐という立場上、執務室には人の出入りが激しいということで、お兄様の執務室に集まることとなった。


「大変だったね、ジュリア。話を聞いたときは驚いたけれど、無事だと知って安心したよ。それで、今回の首謀者については何かわかったのかい?」


心配の言葉もそこそこに、核心に迫る質問。これは、本心ではほとんど心配などしていなかったな。別に、お兄様と仲が悪いだとか、特別薄情だとかいうわけではない。お兄様は私の戦闘能力を知っているからこそ、心配は不要だと考えていただけだ。たぶん。


「それなのですが――」


これは私の口から言うべきだろう。ドロックが話した情報を、掻い摘んで伝える。


首謀者がバロワン侯爵家の一家全員だったこと。

賊は今回捕えた10人が全てで、彼らの残党はいないこと。

依頼の内容や動機など。



「なるほど。バロワン侯爵家か…愚かな連中だと思ってはいたが、ここまでとは。」


「そもそも、この状況でジュリアに危害を加えて、自分たちに嫌疑がかからないとでも思っていたのかな。」


「お兄様、それは私も思いましたの。むしろ、バロワン侯爵家に罪を擦り付けようとした、別の誰かかと思ったのですが…」


そう。しかし、事実は私たちが想像していたよりもずっとシンプルだったようだ。


「その情報の信憑性は?今のところ、手掛かりは賊のリーダーの証言だけなんだろう?」


お兄様の疑問ももっともだ。


「仰る通りですわ。ただ、彼は“ここで嘘をついて何か意味があるのか”と言っていましたので、彼個人の思惑で嘘をついた可能性は低いと思われます。問題は、依頼主から捕まった時の証言内容まで指示されていたかどうか…ですわね。“バロワン侯爵家に罪を被せるように”と指示を受けていた可能性もありますもの。」


私の言葉に、皆が同意してくれる。


「その件に関してですが、私からひとつよろしいでしょうか?」

読んで下さってありがとうございます。


誤字脱字、読みづらい等ありましたらご指摘くださいm(__)m

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よろしくお願いします!

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