7 お家に招待の意味合い
ひっそりとこちらも更新・・・親友との絡みが書きやすい。というか、アホな会話が割りと書きやすいので決してBLではありません。期待されてた方はすみません(;゜∀゜)
「つまりお前はイケメンを家に連れ込む・・・と?」
「うん。お前の言い方はいちいち誤解を招くからやめてよね」
親友に先輩が家に来ると言って返ってきた反応がこれだ。
神妙な顔でアホなことをほざく親友にはそろそろ天罰が下るといい。
「とはいえ、事実だろ?」
「言い方悪いよ。ただ先輩がご飯食べに来るだけで・・・」
「なぁ親友よ・・・お前本当にその先輩に何も感じてないのか?」
突然真剣な表情でそう言ってきた和也。そう言われても・・・
「この前の返事じゃ不服?」
「そうじゃないが・・・お前は家に基本誰も呼ばないだろ?」
言われてみて確かにと思った。
家は共働きだから家族がいない時間が長いし、なにより僕は容姿のせいでまともな男の友人が和也くらいしかいない・・・というか、大半は途中から友達として見られなくなるときがあるからまともにこの年齢まで一緒にいて何もないのは和也くらいのもので・・・
「それはそうだけど・・・先輩なら大丈夫だろうし」
「そこだよ俺が気にしてるのは。お前はあの先輩を無条件で信頼している。似てるからって理由だけじゃそうはならないだろ?」
「それは・・・」
少し言葉に詰まる・・・確かに先輩に好意がないかと問われれば今の僕は多少はイエスと答えるだろう。
でも・・・
「やっぱり僕にはわからないから・・・多分好意は好意でもLikeの方だよ」
恋だの愛だの・・・僕にはわからない。
家族愛だとか親愛とかならなんとなくわかるけど・・・初恋もまだな典型的な鈍感タイプの僕にはその感情はわからない。
僕に向けられる視線は大きく分ければ2つ。
ひとつは主に男からの好意的な視線。
もうひとつは・・・僕の見た目に嫉妬する女子の視線。
女子にとっては僕の見た目は邪魔な場合が多いようだ。
無論、普通に接してくれる人もいるが・・・僕の見た目は人によっては目障なのだろう。
だからこそ僕はその感情は知らない。
「まあ、今は仕方無いか・・・ただ、ゆきよ。お前が本気ならマジで俺は応援してやるぞ?」
「本当に?」
「まあ、友人の恋ほどおもしろいネタもないからな」
二カッとそうちゃかすように言う和也・・・これだからこいつは憎めないんだよ。
こんなにアホなのに・・・どこまでもお人好しなんだから。
「ありがとうね」
とりあえずそうとだけいっておく。