君のひとみ
「疼く・・・・・・」
「っ!」
満員電車の中で君の悪い声が耳元でする。
私はちょっと幽霊や妖怪の類を引き寄せてしまう力があるらしく、奇妙な現象なんて日常茶飯事だ。
「おまえ、可愛いから、食べない。だけど、オレのものにする」
また後ろからそんな声がする。
気味が悪い。
だが、もう慣れてしまった。
私は後ろを振り返るが、そこには私に背を向けているサラリーマンしかいない。
「こっち」
また声がする。
声がした方を振り返るが何も無い。
何なんだ?
「くっくっく」
声は楽しそうに笑う。
私は全く楽しくない。
(何に・・・・・・)
だんだんと見えない恐怖に押しつぶされそうになって足が震える。
怖い--
耳を塞いでその場に座り込む。
誰か、助けて--
涙で視界が滲む中、顔を伏せてそう心の中で叫ぶ。
「大丈夫」
ふわりといい香りが漂う。
何?
顔を上げると私の目の前に、お札を持った少年が立っていた。
「え?」
彼の声が優しくて、変な声が出る。
彼は私の頭にそっと触れて
「泣くな。俺が守ってやるから」
そう、不器用な仕草で私の頭を撫でた。
これが私と陰陽師である彼--林田の出逢いだった。
今日から学校始まったんで、更新は19時以降になりそうです。
そして、短くなるかも--すいません、そこは許してあげて--
今回も、2~3部形式です!では、また明日




