第二話:第六部隊 (The Sixth Division)
アキラはベッドから飛び起き、いつもの身支度を素早く済ませた。着替えて家を出ようとしていると、母親が近づいてきた。温かいキスを頬に落としながら、その目には涙が浮かんでいた。
— さあ息子、初日からいい印象を残してきなさい。
父親はいつもの軍隊時代の思い出に浸りながら胸を張り、鼻を高くした様子で言った。
— 強くいろ、まっすぐ立て、息子よ! そして忘れるな。もう立派な男なんだ。お前が警察として守ることになるこの近所は、もうお前に託されるんだ。だからお前を小さな子供ではなく、一人の男として見ることにする。さあ行ってこい、父さんを誇らしくさせてくれ!
母親がため息をつきながら割って入った。
— あの子はずっと私の小さな子供なのに……。子供たちはなんて早く大きくなるのかしら。
アキラは恥ずかしそうに手を振った。
— 分かったよ母さん、分かったって父さん……。行ってくるよ、初日から遅刻したくないし。じゃあね!
大きな期待を胸に、アキラは警察署へ向かって歩いた。門へ着くと、警備小屋の当番警官が彼を止めた。
— ホラ、そこまでだ ufaklık(ufaklık)。何しに来た?
アキラは身分証を差し出し、誇らしげに答えた。
— 魔法警察隊に新しく加わった警察官です、よろしくお願いします。
警備員は身分証を確認して微笑んだ。
— おめでとう、若者。立派な警察官になれるといいな。黄色区域を進んで、案内所の右側にある部屋へ入り、分隊長を待ちなさい。
アキラは深呼吸し、警察署の廊下を進んだ。案内された部屋の扉を開け、中へ足を踏み入れる。そこには奇妙な光景があった。三人いた。一人は小さな子供のような姿で、手にしたロボットの部品に夢中になっており、世界が終わっても振り返らなさそうなほど集中していた。もう一人は窓際に、真っ黒なカラスを肩に乗せ、ものすごくクールで距離のある姿勢で座っていた。最後の一人は机に頭を乗せ、深い眠りに落ちていた。
アキラは部屋の中央へ歩いていった。緊張を隠そうとしながら、自分の名前を言い終える直前だった。
— 俺はアカ――
*パチン!*
鋭い指鳴らしの音が部屋に響いた。机で眠っていたと思っていた少年が、突然アキラの鼻先に現れた。
— ばぁぁぁっ!
アキラは、突然目の前に現れた顔を見て反射的に悲鳴を上げ、後ろへ飛び退いた。目の前の少年は大笑いした。
— ハハハハハ! 本当に悲鳴を上げたな、めちゃくちゃ面白かった!
窓際のカラスを連れた少女が、カラスの鳴き声とともに無表情な声で同意した。
— 私も面白かったと思う。
ロボットの部品をいじっていた少年は、まるで世界から完全に切り離されているかのように作業を続けていた。瞬間移動した少年はアキラへ手を差し出した。
— 悪かった、ただの冗談だよ。俺はレイ。レイ・カガミ。あそこでロボットで頭がいっぱいになってるのがトマ。あそこでカラスと一緒にカッコつけてる女の子がリンだ。教室に来たとき、リンにも同じことをしたんだ。反応がめちゃくちゃ良くてさ、頬まで赤くなってたんだぜ。君の名前は?
アキラは服を整えながら手を握った。
— 俺はアキラ。アキラ・モチヅキ。
レイはにやりと笑った。
— よろしくな。
そのとき、部屋の扉が開き、黄色い服を着た小柄な少女が入ってきた。レイはアキラの肩に手を置き、ささやいた。「ほら、見てろよ……」
*パチン!*
レイはまた指を鳴らし、新しく入ってきた少女の目の前へ現れた。
— ばぁぁぁっ!
しかし、その少女の反応はアキラとは違った。少女は一瞬もためらわず、目すら瞬かせることなく右腕を巨大な大きさまで膨らませ、レイの頭へ強烈なパンチを叩き込んだ。
*ズドォォン!*
レイは痛みに悶えながら地面を転げ回った。頭を押さえながら呻く。
— ああああ! 頭が、頭がめちゃくちゃ痛い! なんでこんなことするんだ、ゴリラ女!
少女は鼻息を荒くしながら「フン!」と言い、レイを無視して部屋へ進んだ。アキラは驚いて少女を見る。
— えっと……こんにちは、俺はアキラ。君の名前は?
少女の硬かった表情が一瞬で柔らかくなった。
— 私はアカネ。そう言って、他の者たちのところへ向かった。
皆が部屋の空いている席へ散らばる中、レイは目に涙を浮かべ、不満そうにアカネ의席へ近づいた。
— えーっと……俺とは挨拶してくれなかったけど? と悲しそうな声で言った。
アカネは彼の顔すら見なかった。
— 気にしてない。馬鹿を一人知る必要なんてないと思う。
レイはメインをひそめ、不満そうに自分の席へ座り、独り言をつぶやいた。
— ひどいな……。ちょっとした冗談だったのに。俺はレイ……。
ほどなくして扉が乱暴に開き、ヒナが部屋へ入ってきた。ヒナの目には部屋全体が映っていた。床で頭を押さえているレイ、驚いているアキラ、アカネ、隅でカラスと一緒にいるリン、そして机でロボットを作っているトマ……。
レイは扉が開いたのを見ると、最後の冗談を逃すまいと席から飛び出した。指を鳴らしてヒナの前に現れる。ヒナは突然のショックに身を引いたものの、すぐに立て直し、落ち着いて手を差し出した。
— こんにちは、私の名前はヒナ。
レイは不機嫌そうに席へ戻りながら、まだぶつぶつ言い続けた。
— おいおい、一番いい反応したのはどう考えてもアキラだろ? こいつらどうなってんだ? 一人は殴ってくるし、もう一人は何事もなかったみたいに「ヒナ」って言うし……。俺、変人たちの中にいるじゃん。
そのとき、扉がまた、今度はさらに激しく開いた。中へ、真っ白な長い脚と頭にふわふわしたウサギの耳を持つ女性が入ってきた。女性は部屋の中央へ進み、鋭い視線を新入りたちへ向けた。
— よし、間抜けども! 警察へようこそ! まず、私が君たちの指揮官だ。私の名前はジン。命令に逆らったり、だらけた態度を見せたりしたら容赦しないから、そのつもりで! もう仕組みは知っているだろうけど、手続きとして説明しておく。短く済ませるぞ。この世界では四つの元素の力を操ることができる。人類の大半がどうとか、そんな数学は飛ばしておこう……。そして私たちのような人間は「特殊」だ。特殊な力を持っているからといって、調子に乗るなよ。ここにいる指揮部隊は全員が特殊だ。そして君たちはまだ新米でひよっこだから、6部隊に所属する。
レイはすぐに手を挙げた。
— じゃあ先生、なんであなたが6部隊の隊長なんですか? もっと優秀な先生だから?
ジン先生は胸を張り、誇らしげに答えた。
— もちろん、それもある……。でも先生たちの間にも順位はある。私の順位は6位だ。
生徒たちは同時にため息をつき、つぶやいた。
— じゃあ、先生としては一番下ってことか……。
ジン先生は眉をひそめた。
— まあいい、このくらいの情報で十分だ! どうせ知っていることだ。これから泊まる部屋へ行って準備しろ。任務が来たら伝える!
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