000:プロローグ
かつて日本と呼ばれていた国は、今この世には無い。
国が滅亡する始まりとなったのは、2041年に起こった第一次日本大地震だ。地震の大きさで言えば、東日本大震災と同じレベル。地面が立っていられないほどに、唸りを上げて波が起こっていたのである。
この地震で1万5000人もの死者が出た。
日本国内全土に絶望が広がる。
「急いでライフラインの復興を!」
政府は被災者の人たち以外は、悲しみに浸っていられないと復興に着手するのである。それによりライフラインの復興は半年で復活する事ができた。
被災者の人たちも少しづつ前に進み始める。
都市の復興に政府が叩き出した期間は、約10年に渡ると日本国内で報道された。一言に10年と言うのは簡単だが、幼稚園児が高校を卒業するくらいの長さだ。
それでも全員で一丸となって頑張らなければいけない。
日本全土が復興に前のめりになる。
しかし第一次日本大地震が起きてから、約6年が経ったところで悪夢のような事態が、またやって来た。
それこそ第二次日本大地震である。
規模は第一次日本大地震を凌いだ。
死者数も2万3000人を超えた。これには復興に前向きだった日本は、またもドン底へと突き落とされる。
「こういう時こそ、我ら大和国民が一丸となって国難を乗り越えるべきである! 我らには誇るべき大和魂の血が、先祖より流れている!」
この頃から日本各地で「大和魂を!」という演説する人間たちが多く見え始めていた。
これが良いか悪いかは分からないが、日本国民は一丸となって国難を乗り越えようとする姿勢が見え始める。
世界に目を向けたら、世界情勢も大いに混乱していた。
睨み合いが続いていた世界の均衡が壊れる。
アメリカ合衆国・イギリス・NATO・オーストラリア・韓国の世界連合と、ロシア・中国・北朝鮮・イランなどの非世界連合の間で第三次世界大戦が勃発。
世界大戦の主な攻撃手段は核ミサイルとなった。中国がアメリカに打ち、報復としてアメリカが中国に打つと言った感じでミサイルの打ち合いとなる。
大いに世界は損害を受けた。
「日本は難民を受け入れる準備ができております!」
日本は核戦争の戦場にはならなかったが、その代わりに各国の難民を受け入れる受け皿を担う。
難民や違法移民が増えた事によって、日本国内にコロナのような感染症が再度蔓延する。
ここ10年以内で多くの国難が起きた。
日本は立て続けに起きた国難により貧富の差が開き、少子高齢化の急速な悪化もあり国民は苦しむ事になる。
しかし国民が苦しんでいる中で、政治家や特権階級の人間たちだけが私腹を肥やしていた。いわゆるところの酒池肉林といった感じである。
これに国民が許すわけが無い。怒りに燃えた日本国民は総理大臣を暗殺し、日本各地で独立の動きが強まる。
そして遂に日本大革命が起こる。
各地で政治家や上級国民が殺された。
各インフラなどが崩壊し、国家としての体をなさなくなった。つまりここに2700年続いた日本という国が滅亡してしまったのである。
日本の文明力は江戸時代初期まで遡る。
そして各地方は独立し、陸奥・羽州・東桜・新越・駿静・長信・美飛・愛河・大和・吉晴・雲陽・四南・筑西・大摩の14国に分かれ、群雄割拠の第二次戦国時代へと突入する。
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