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第四十七話






「勝者ラメリ選手! 従って新たな剣聖はラメリ・ラル様となります!」




「「うぉー」」




「奇妙な形で再試合となりましたが、新たな剣聖となるに相応しい実力を見せて頂きました! おめでとうございます! この後は表彰式へ……」




――



「二人ともよかったぞ」




「「ありがとうございます」」



「ロードも一日に二回も負けられて良かったろ?」



「ええ、良い勉強になりました」


「ラメリもやっぱり剣に特化してた冒険者だったし、パワーアップしたら剣聖越えられてたな」



「いきなり、剣聖様へ挑めと言われてびっくりしましたよ……」


「名声は多い方がいいだろ?」




「まあそうですが。……それにしても、あの剣聖ロード様も弟子になったのですね……」




「ラメリ殿、儂はもはや剣聖ではありません。ラメリ殿が剣聖なのです」




「あ、ああ……ですが、小さき頃からあこがれだった方にそう言われると照れます……」




「おお、ツカサ殿の一番弟子であるラメリ殿にそう言っていただけるとは、三十年剣聖をした甲斐がありましたな?」



「所で……ロードさんや。あんた自身も弟子を取って育ててごらんなさい」



「儂がですか? 師匠のお言葉ですから従いたいと思います……が、できるなら自分の剣を磨く時間はあまり取られたくないですな」




「違う違う! それが間違ってるんだよ! 人に教えることによって自分の修行にもなるの! 人に指導すると今まで見えなかった事が見えてくるんだよ」



「そのようなものですか?」




「ああ、試しに今大会本選にでた奴で希望者を弟子にでもしてみろ。一日もしないで実感するぞ?」



「師匠、ロード様が弟子を募集したら全員来ると思いますよ?」



「……そうか。……なぁロード、あんたハジー王国に引っ越す気はないか?」



「ハジー王国にですか? 儂は独り身ですし特になんの問題もないですな。……その方が少しは師匠と会える機会も増えますかな?」




 ロードにも弟子になるに当たって、ほとんどみてやれないと話して修行用の魔法も与えてある。



「そうだな、まぁ転移すればどこでも会えるんだが……俺も忙しいからなぁ。っとそうじゃなくて、もう一個質問獣人差別はどう思う?」



「恥さらしが……と言うところでしょうか」


「わかった。獣面族はどうだ?」



「儂は会ったことはないですが、ただ祖先が違うだけの人族ですな」



「了解。ラメリどうする?」



「決まっています。弟弟子ですからね」



 ラメリはそういって、見ることはできないが優しく微笑んだ気がする。 

 まだ人目があるため、ロードにだけ見えるようにフードをまくった。



 流石は元剣聖一瞬も同様することなく、ラメリを見つめ頷く。



「して、儂が弟子を取ってハジー王国に引っ越すべき理由は?」




「弟子を取るのは、その方がお前の為になるってのも大きな理由だけど……」





 俺はこれまでの事と、獣人差別を無くしたい事を説明した。




「なるほど。元剣聖の儂が差別をなくす意思を示し、ハジー王国で弟子を取りつつ修行する。宣伝効果もありますな。……そうだ、ついでに見込みのある獣人もおるので弟子として一緒にハジー王国へ引っ越しましょう」




「おおいいね。費用と引っ越し先は任せろ。ハジー王国持ちだからな」




「かたじけない。ではもっと大々的に弟子の募集を掛けましょうかな? もちろん実力、思想はしっかりと確かめてから」



「そうだな。くだらない差別をする奴は絶対にはじけよ? まあ俺に噓は通用しないから、万が一そんな奴が来たら強制転移させるけど」



「お、これは責任重大ですな?」



「専用の通信魔道具渡しとくから準備ができたら連絡してくれ」



「通信魔道具……」




「ご主人様がわざわざ専用の通信魔道具を渡すというのは大きな意味があるのだ、その事をよく考えて頂戴するように。良いな? カラ……ロードよ?」




「バサシ、お前いつ来たんだよ? それに最後絶対にカラミって言おうとしてたろ?」




「ご主人様そのような些細な事はどうでも良いので、さっさとハジー王国へ戻ってラメリをSランクへと昇格させましょう」




「いや、全然よくねーよ! お前さ……」「転移ぃ!」






――






「おわ! また急に来やがって! 来るなっていったろ!」




「うるせぇ! このへっぽこ従者が俺を強制転移させるからこうなってんだよ!」



「もういいや……」




「ほれ! ギルマス受け取れ!」




「ん? ……準優勝ラメリ……剣聖ラメリ」




「これで文句ないだろ? ラメリは準優勝だが、剣聖には勝ったからラメリが新たな剣聖だ」




「お前らマジで何者なんだよ……全員がSランク以上の冒険者パーティーなんて聞いたことないぞ。バサシさんも帝国にいった一か月間でS()S()()()()に上がっちゃうし……」




「ん? いまなんて? バサシがSSランク?」




「え? そうだろ? 帝国の隣国ナパーリュにて起こった魔物大量発生で極天級を単騎で討伐してナパーリュ王の推薦を貰ってSSランクに上がったろ? 俺も許可したし」





「……」



「お前さ、やりすぎるなって言ったろ!」




「拙者はただ人助けをしただけです! それに極天級などと言ってもそこらの魔物と大差がないものでした! やり過ぎてはいません!」




「バサシさん極天級がそこらのと一緒って……」



「はぁー……納得いかないけど人助けしたならもういいや……」








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