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第51話〜入隊〜

成長していく2人、そして

退院してから1年の月日が流れた―――

千夜は村の公園の草むらに寝ていた。

千夜

「・・・・・・」

その時千夜の方に近寄る足音が聞こえた。

ザッザッザッザッ・・・・・・

足音が止まる。

???

「千夜、そろそろ出発しよ?」

千夜はゆっくり目を開けるとそこにはノゾミが立っていた。

千夜

「ノゾミ、かぁ・・・」

ノゾミ

「何よ!!折角呼びにきたのに、その言い方!!」

千夜は体を起こした。

千夜

「悪気はないけど・・・」

ノゾミ

「・・・どうしたの?いつもと違うよ。」

千夜

「いつも通りよ?」

ノゾミ

「嘘、絶対おかしい。」

千夜

「普通だ。」

ノゾミ

「まさか、緊張してる??」

千夜

「だから、違うって!!」

ノゾミ

「じゃあ何よ?」

千夜は少し黙ってから答えた。

千夜

「なんというか、いいのかなぁ・・・ってさ。」

ノゾミ

「何が?」

千夜

「兵士に、だよ。」

ノゾミ

「い、今更そんな・・!?」

千夜

「別に、兵士にはかならずなってみせる。けど・・・・」

ノゾミ

「けど・・・・・??」

千夜

「何のためになるのかなぁ・・・私。」

ノゾミ

「・・・私は・・―――」

千夜

「知ってる。国と私を守るためだろ?」

ノゾミ

「う、うん・・・」

千夜

「私の場合さ、いつからかそうなりたくなってたんだ・・・」

ノゾミ

「・・・・・・」

ノゾミは敢えてあの宿の小言を聞こうとはしなかった。

千夜

「だからさ、ちゃんとそーゆうのを決めとかなきゃいけないと思って考えてた。」

ノゾミ

「・・・で、決まったの?」

千夜

「・・・まだ。」

ノゾミ

「だったらさ、・・・」

千夜

「・・・・・??」

ノゾミ

「私を守ってよ。」

千夜は呆気に取られている。

ノゾミ

「嫌なの?」

千夜

「そうじゃないけど・・・」

ノゾミ

「じゃあ何!!」

ノゾミは少し起こり気味だ。

千夜

「いや、もっと凄い事言うのかと思ってさ・・・」

ノゾミ

「私、一人守れないようじゃ誰も守ることなんかできない、って言いたかったの・・・!!」

千夜

「最初っからそう言えばいいのに・・・」

ノゾミ

「あもういい!!!私一人で行くから!!」

ノゾミはそう言うと本当に歩きだした。

千夜は慌てて立ち上がった。

千夜

「ちょっ!?ノゾミ!!悪かったからぁ」

千夜はノゾミの後を追い掛けながら思った。

そうだね・・・

ノゾミ、一人守れないようじゃだめだね。

あの時、私はノゾミを助けられなかった。

だから、私は今日からずっとノゾミを守る。

かならず・・・・

千夜はその時自分が兵士としての覚悟を決めた。




ノゾミ

「着いたわね。」

千夜

「あぁ。」

二人はラクム城の門の前にいた。

ノゾミ

「この門をくぐったら・・・」

千夜

「しばらくは会えないかもね?」

ノゾミ

「じゃあ一つ言っとくわ。」

千夜

「??」

ノゾミ

「今度会う時には千夜には負けないから。」

千夜

「だったらその時には返り打ちにしてやるんだから!!」

ノゾミと千夜握手した。

ノゾミ

「じゃ、行くよ。」

千夜

「あぁ。」

二人は一緒に門を開けた。

ゴォォォォ・・・・!!!

ノゾミ

「なっ・・・・・・!?」

千夜

「これは・・・」

門の先にはかなり広い庭があり今から兵士になろうとしているのが数えきれない程いる。

「今をおいて、兵士志願者を締め切る!!!門を閉めろ!!!」

二人の後ろにいた兵士が門を閉めた。

ゴゴゴゴ・・・ガタン。

庭の奥にある台の上に乗っている教官のような髭をはやした男が大声で喋りました。

教官

「君達は兵士になりたいかぁ!!!」

一同

「おおぉぉぉおぉぉぉ!!!!」

教官

「よぉぉし、では説明を始める!!」

教官は一度止めてから言った。

教官

「君達には今日から三ヵ月兵士に為るための訓練を受けてもらう!!そのため今日からは城の寮に住んでもらう!!まずはここにいる全員をグループ分けしなければならない!!そこで早速だが・・・・おっとその前に各グループの教官を紹介して置く!!」

すると髭の教官の前に突然5人の教官が現われた。

髭の教官

「じゃあ左から順に自己紹介を!!」

???

「私の名は『マリー=コール』だ。はっきり言って私は厳しいから覚えておいてね?」

そのマリー教官は桃色の長髪で左の前髪を花の様に束ねているのが目立つ。全身は鎧で包まれているが容姿は鎧の上からもわかるように美しい。身長はまぁまぁだ。

???

「がっはははっ!!俺の名はバルガス=マルスだ!!俺は豪腕大好きだぁ!!がっはははっ!!」

そのバルガス教官は茶色の猿のようなつんつんした髪ではだけている右腕にはいくつもの傷跡がある。体はまさに筋肉。身長はでかい。

???

「我の名はサラ=シマギだ。名前だけで女性だと思われることが多いが我は男だ。」

そのサラ教官はなんというか美男子、髪は緑色で長髪、ちぢれているのが目立つ。体はすらっとしているが身長はそこそこだ。

???

「おぅおぅ!!てめぇら兵士に為りたいならこの俺、ニギル=エマが一番!!間違いねぇ!!おぅ、絶対だ!!」

そのニギル教官はすこし不良?っぽい人のようだ。髪は銀髪で前髪が真上に三本上がっている他は適度につんつんしている体は少し筋肉質だが普通。身長はバルガス教官よりは小さいがそれなりにある。

???

「ルウ=マリーニ。諸君の頑張りに期待している。」

そのルウ教官は男だ。片言だけで話しを終わらせる。髪はうぐいす色でサラサラしているだが両耳の後ろが奇妙に束ねてある。体は普通、身長も普通の大人程度だ。

髭の教官

「よぉし。自己紹介も終わったことだし振り分けの仕方を説明する!!」

一同はほぼ同じことを思った。

あんたの自己紹介は?

髭の教官

「簡単なことだ。今ここにいる教官に一対一で諸君が一撃を決めればいいだけだ!!そしたらその教官のグループに入ってもらう、だが教官からの特別推薦もあるからな!!期限は三日間その間に一撃を与えることができなかったやつは出ていってもらう!!それでは各自挑む教官に付いて行け!!教官に追い付けなかったらその時点で兵士になる資格はないに等しい!!それでは・・・始め!!」

それぞれ、マリー、バルガス、サラ、ニギル、ルウは物凄いスピードで一同の間を駆け抜ける。

ノゾミ

「誰を・・・・!?」

千夜

「くっ・・・・!?」

二人もそうだが一同は動揺してざわざわしている。

髭の教官

「何をボサっとしている!!早く追い掛けろ!!彼らはこの城からも出るからな!!」

一同

「な、何ぃぃぃぃ!!?」

一同は自分から一番近い教官を追い走りだした。

マリー

「ふふっ、どうした!!早く追ってこい!!」

マリーはノゾミと千夜の前で止まった。

ノゾミ&千夜

「っ!!!!????」

マリー

「あな達がガザルを?」

ノゾミ

「えっ?」

千夜

「どうしてそれを?」

マリー

「知りたければ付いてきなさい?」

そう言うとマリー教官は門を通り走っていった。

ノゾミ

「・・・・・千夜。」

千夜

「気になるわね。行くわよ!!」

二人はマリー教官を追い走り始めた。

一同は程よく別れ、それぞれの教官を追い走りだした。

バルガス

「がっはははっ!!俺に付いてこい!!」

サラ

「我のスピードに付いてこれるかな?」

ニギル

「てめぇら!!俺様に付いてこい!!」

ルウ

「来い。」




時間は過ぎそれぞれの教官は、まずマリー教官はラビリスの森。バルガス教官はラクムの西にあるガガミ岳に、サラ教官は南のラス湖へ、ニギル教官は北のゴンドニ洞窟、ルウ教官は余り移動せずに復興が終わった中央広場にいる。

〜ラビリスの森〜

マリー

「着いてきたようだな。」

二人はかなり息を切らしながら答えた。

ノゾミ

「はぁ、はぁ、はぁ・・・な、なんとか・・・」

千夜

「はぁ、はぁ、はぁ、お、教えてください・・・さっきの事・・・」

マリー

「いいわ、ただし私に一撃を与えられたらね?」

マリー教官に着いてこれたのはなんとか数えられるくらいの人数で30人くらいた。

ノゾミ

「わかりました・・・なら・・―――」

千夜

「一撃を・・・――――」

ノゾミ&千夜

「「与えればいいだけの事!!」」

マリー

「やる気満々ね?いいわ、まずはどちらから?」

二人は顔を見合わせた。

ノゾミ

「・・・・・どうする?」

千夜

「・・・・いいわ、ノゾミからで。」

ノゾミがうずうずしているのはばればれだった。

ノゾミ

「ありがとっ・・・・!!」

ノゾミはマリーの前に立った。

マリー

「他の人は少し離れていて!!」

一同は少し二人から離れて座った。

マリー

「行くわよ?」

ノゾミ

「はい!!」

第52話へつづく

新たに刻まれる絆。

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