第49話〜混乱〜
巻き起こる。
千夜
「い、いくら持ってたけ?」
ノゾミは財布の中身を慎重に確認した。
ノゾミ
「1500バルス・・・」
店員
「お客さん?それではお売りすることは・・・・」
千夜
「仕方ないね?」
ノゾミ
「着替えよっか?」
二人は渋々を服を着替えた。
千夜
「じゃ、行こっか?」
ノゾミ
「うん、そだね。」
店員
「またのご来店お待ちしております。」
二人は店員の声を聞きながら店を出た。
千夜
「・・・・・・・・・・」
ノゾミ
「・・・・・・・・・・」
千夜&ノゾミ
「「はぁ・・・・・」」
二人は同時にため息をついた。
千夜
「まぁ、私達どちらかというと貧乏だからね・・」
ノゾミ
「どちらかじゃなくて確実に貧乏だよ・・・」
千夜
「とりあえず、これからどうしよう?」
ノゾミ
「私は目的ないし・・・」
その時ビラをばらまく男が大声で走りながら言った。
ビラ配り
「今日昼頃、中央広場に前線隊長のガザル=マーカス隊長が通るよー!!」
ノゾミはビラを一つつかんだ。
ノゾミ
「・・・・誰?」
千夜
「し、知らないの!?私の憧れのガザル隊長を!?」
ノゾミ
「そう言われても・・・」
ノゾミはそのビラにあるガザル隊長らしき絵を見た。
その人は青髪の長髪で、かなり硬そうな鎧を着ていて顔は若いながらも渋さがあるような顔だ。
千夜
「ねぇ、早く中央広場に行きましょうよ!!」
ノゾミ
「私は遠慮しとくわ。」
千夜
「な、何でよ!?」
ノゾミ
「興味ないから・・・」
千夜
「わかったわよ!!」
ノゾミ
「お、怒らないでよ!?」
千夜
「怒ってない!!!」
ノゾミ
「あ、もう!!付いていけばいいんでしょ!?」
千夜
「さっすがノゾミ!!」
ノゾミ
「何がさすがなのかわからないけど・・・どうやら早く行かないとその人の顔を拝めないかもよ?」
既に中央広場に向けたくさんの人が大移動している。
千夜
「なっ!?ノゾミ!!走るわよ」
ノゾミ
「はい、はい!!」
二人は兵隊になる為に常人以上には鍛えていたので、(ノゾミは違うが)一般人の間をかなりの早さで駆け抜けていく。
千夜
「ノゾミ!!付いてきてる!?」
ノゾミ
「当たり前よ!!」
千夜
「じゃあ、もうちょいスピード上げるわよ?」
ノゾミ
「はぁ・・・わかったわよ。」
二人はスピードを上げ、駆け抜ける。さすがに一般人はその早さに所々でざわざわしている。
ザッ。
千夜
「ふぅ、ここね?」
ノゾミ
「そう、・・見たいね?」
そこには中央には大きな噴水がありまわりには綺麗な花壇がある。
千夜
「・・・まだ来てないみたいね?」
ノゾミ
「今何時かなぁ?」
ノゾミが辺りを見渡すと噴水のちょっと横に時計台があり11:30分をさしていた。
ノゾミ
「あとちょっとね。」
千夜
「あ早く来ないかなぁ・・」
―待つこと30分―
辺りには既に人集りが出来ており、二人はどうやら通る道を守る兵隊の後ろにいるので最前列にいるようだ。
ノゾミ
「そろそろ時間だね・・・」
千夜
「・・・き、来た!!!」
その瞬間耳が痛くなるほどの歓声が響く。
兵士
「こちらはガザル=マーカス隊長である!!」
ガザル
「皆の衆、よく来てくれた!!私は心より君達に感謝したい!!」
一同はガザルの名前を叫ぶ。
千夜
「ガザル様ぁ!!」
ノゾミ
「あ〜、耳が痛い・・・」
なんであんなやつに皆、歓声を上げるのかしら・・・
ガザル隊長は歩きついに二人の前を通る。
その時ノゾミとガザルの目があったようだ。
ノゾミは無関心で見ている。
ガザルは足を止め、ノゾミに近寄った。
ガザル
「あなたのお名前は?」
ノゾミは無視した。
というより気付いてないふりをした。
千夜
「わ、私千夜って言います!!こいつは・・・」
ノゾミ
「千夜、言わないで。」
ガザル
「これは、これは怒らせてしまったようで、では失礼。」
ガザルはそう言うと歩いていった。
千夜
「・・・どうしたの?」
ノゾミ
「ごめん。先に門の外で待ってる。」
ノゾミはそういうと門に向かい始めた。
あのガザルとかいうやつ・・・
何か
何か気持ち悪い。
視線というか、とにかくあいつの側にいたくない・・・
ドォォォォン!!!
ノゾミ
「!!!???」
その時先程の広場の方から爆音が鳴り響いた。
ノゾミ
「・・・広場の方!?」
すると門の方から兵士が走ってきた。
ノゾミ
「あ、あの!!何があったんですか!?」
一人の兵士が他の兵士に先に行くように言い答えた。
兵士
「実はこの間捕まえた襲撃事件の犯人が脱走して広場で暴れているらしいんだ!!君も早く避難したまへ!!」
ノゾミ
「・・・・・・千夜!!」
ノゾミは広場に向け走りだした。
兵士
「君!!危険だ!!戻りなさい!!」
ノゾミは忠告を無視した。
千夜
「そ、んな・・・」
千夜は倒れていた。
その広場は先程とはうってかわって噴水は破壊され水が辺りにこぼれ花壇は炎で焼き尽くされており、時計台のうえにやつがいた。
???
「あのガキはどこだぁぁぁ!!!出て来やがれ!!」
男は研の炎を空に向けて放った。
千夜
「ぐっ・・・・」
千夜はあの男による奇襲で怪我をしていた。
ノゾミ
「千夜、無事でいてね・・・!!」
ノゾミは燃え盛る広場についた。
ノゾミ
「これは・・・・!?」
そこには兵士の焼死体がかなりありあの綺麗な広場の跡形もない。
千夜
「ノ、ゾミ・・・!?」
ノゾミ
「千夜!!?」
千夜は広場の片隅に寄り掛かっていた。
千夜
「な、んで来たんだよ!?あいつの狙いは・・・」
その時、時計台の上の男が二人に気付いたようだ。
???
「!!・・・見ぃ〜つけた!!ガキ!!」
千夜
「気付かれた!?ノゾミ、逃げて!!」
ノゾミ
「嫌よ!!千夜を置いてくなんて出来ない!!」
???
「俺が、逃がすと思うか!!?」
男は剣を振り二人の周りを炎で囲んだ。
千夜
「くっ・・・」
ノゾミ
「戦うしかないの・・・?」
その時、炎の中に誰かが入ってきた。
???
「まったく、君は何をしているんだ?」
そこには青髪の男、そうガザル=マーカスが立っていた。
千夜
「ガ、ザル様!?!」
ノゾミ
「・・・・・・・・」
ガザル
「おい、サーチノス。貴様こいつは殺すなと言っておいたはずだが?」
サーチノス、そう呼ばれた男は紛れもないあの男だった。
サーチノス
「わ、悪かったよ・・・でももう一人はやらせてもらうぜ?ガザル隊長?ひゃはははは!!!」
千夜
「??・・・・」
ノゾミは冷静に言った。
ノゾミ
「あんたの目的は?何なのよ、ガザル。」
ガザル
「呼び捨てか、ふんっまぁ言い私の目的はこの国を滅ぼすことだ。」
千夜
「えっ、・・・えっ!?」
千夜は何が何だか理解出来ていないようだ。
ノゾミ
「なるほどね。」
ガザル
「余り驚いていないようだが・・・??」
ノゾミ
「あんたは会った時から嫌な感じがしたのよ。」
ガザル
「なるほど、感が鋭いようだな。だが貴様は私と来てもらう、後々必要になるからな。」
ノゾミ
「お断わりよ。」
ガザル
「仕方ない、少々力付くで行かせてもらう!!」
ガザルは剣を抜いた。
その剣は紫で何か憎悪のようなものが感じられる。
ノゾミ
「くっ・・・千夜!!」
ノゾミが振り返ると千夜は既に立ち上がっていた。
千夜
「・・・よくわかんないけど、今戦わなきゃノゾミが連れていかれるって事だろ?」
千夜は鉄の棒を出した。
サーチノス
「おいおい、そこのガキは俺と、だ!!」
サーチノスは時計台から飛び降りノゾミと千夜の間に割り込んだ。
ドンッッ!!
千夜
「くっ・・・どけっ!!」
サーチノス
「行きたきゃ、俺を殺しな!?ひゃははははっ!!」
ノゾミは運良く落ちていたのか兵士の剣を借りた。
ノゾミ
「・・・・来いっ!!ガザル!!」
ガザル
「ふふふっ・・・・ははははは!!!」
ガザルは急に笑いだした。
ノゾミ
「・・・・何よ。」
ガザル
「くくくくっ、いや、何余りにもバカらしくてねぇ・・・私に勝とうとしている君がね!!!」
ノゾミ
「やってみなきゃ、わからないでしょ?」
ノゾミは剣を構え直した。
千夜とサーチノスは対峙していた。
千夜
「はぁっ!!」
キンッッ!!
サーチノス
「ひゃはぁっ!!」
ガキンッ!!
千夜
「はっ、はっ・・・ぐぅ・・」
サーチノス
「ただの棒でよく闘うなぁ?ガキ、」
千夜
「るっ・・・さい!!!」
千夜は渾身の力を込めてサーチノスの剣を弾き返した。
ガキンッ!!
サーチノス
「ほぉ・・・やるじゃぁねぇか・・・ガキ。」
千夜
「はっ、はっ、はぁ・・はぁ・・・まだ、まだ・・これからよ!!」
千夜はサーチノスに突っ込んで行った。
第50話へつづく
巻き込まれる。




