2つ目の質問
「まあいいや!じゃあオイラが2つ目に質問するぜ。結局ソーマはランクいくらだったんだ?」
「わからない。」
「そんなんステータスに書いてあるじゃんか。」
納得がいかないという顔をするオリを、シャルムが諌める。
「一方的に怒るんじゃなくて、ちゃんと理由を聞いてみろよ。ソーマだってわざわざこんなことで嘘つく必要ないだろ。」
「なんでわからないんだよ。」
「確かにステータスにランクの欄はある。でも、エラーになってるんだよ。だから、わからない。こんなことって他の人にはないのか?」
「「エラー?」」
驚いているところを見ると二人とも聞いたことがないんだろう。
「やっぱ聞いたこともないか。」
「本当にそう書いてあるのか?」
「こんなことで嘘言ったってどうしようもないだろ。」
「それもそうだな。」
そしてふと疑問に思ったことを口に出す。
「ランクってどのくらいあるんだ?」
「あたしが知ってる限りだと、上から順にA,B,C,Dだな。Aはあんまり聞かないが。噂によると、Aの中でも臨界点を超えたらSになるらしい。種族によって微妙に変わるらしいがな。人間、魔獣、魔人はそんな感じだな。亜種とか獣とかになると、強さとか希少さとかでかわるらしいがよくわかんねえ。ほら、ソーマの靴のジャブレだって強さ自体はそんなにないが、滅多に見つからないってことでSになってるだろ?」
「確かにな。シャルムやオリはどのくらいなんだ?」
二人は顔を見合わせた。
「魔獣はいろいろ複雑だけど、ランクだけ言うならオイラがCでシャルムがAだぜ。」
「へー。」
「お前、自分で聞いたんだからもうちょっと興味がありそうな返事しろよ。」
オリが呆れたような声を出す。
聞いてみたはいいが実際どうでもいいなと思った。あ、でも
「何が複雑なんだ?」
「そこかよ!?」
ガクッとうなだれたオリだったが説明はしてくれる。
「ほら、人型とか獣型とかあるってシャルムが言ってただろ?そういうのができたらランクが上がるんだ。オイラは戦闘力はあるからCに上がれたけど後は覚醒しない限り次のランクには行けない。シャルムは力もあるし人化できる。あとはよくわかんねえ。とりあえず一握りのすげえやつがAになれるんだ。」
「あ、ソーマが友だちっていうシェルリーは全員Aだと思うぞ。人間の王の直属はAしか入れなかったはずだから。人間は天性のもので大分上の方行くからなあ。時々化け物みたいな魔力量持ったガキがいるし。」
シャルムが補足してくれた。
何となく、クーのことかな、と思った。扱いきれていないだけで莫大な力を持っていることは2か月でよくわかった。クーほど極端ではなくてもあの子たちは皆並外れた戦闘力を持っていた。単に俺が規格外だっただけだ。
「取り敢えず、ソーマはランク不明、か。じゃあオイラ、代わりの質問していいんだよな?」
「まあそうなるな。」
「ソーマ、何歳?」
「「は?」」
思わずシャルムとハモってしまった。
「俺、教えなかったっけ?20だけど?」
「げ!?生まれたのオイラとあんまり変わんないの?そういや、人間は色々オイラたちとは違うんだったな。」
「何が違うんだ?」
「オイラたち、大体10歳くらいまでなら人間の子供と成長速度変わらないんだけどそれ超えると10年くらいで一才分くらいしか成長しないんだよな。オイラは一応11歳ぐらいだけど、実際に生きてるのって16,7年ぐらいだし。年齢の感覚が違うんだ。ってか魔獣は年齢とか細かいこと気にしない。あえていうなら人間だけじゃねえの?誕生日がどうとか年齢がどうとか言うの。」
ガキだと思ってたら実際は大して変わんなかった!?中、高校生くらいか。じゃあ2,30代くらいに見えるシャルムって・・・?
「じ、じゃあシャルムって人間の考え方で言うと何歳くらい?」
「知るか!んなもん」
シャルムがそっぽを向いた瞬間、「もう200年は余裕で生きてるんじゃない?」とオリがあっさり言った。
「馬鹿野郎!まだ150年くらいしかたってねえよ!」
怒ってオリに拳骨を落とした。
「ふーん。150くらいなんだ。」
ニヤリと笑ったオリに「ハメやがったな!?」と、さらに拳骨を落とした。
意外とオリは頭がキレるらしい。
そして俺の方を見て言う。
「ソーマ、記憶ないのに自分の年齢分かるの?」
・・・あ。




