勇剣漫才 昆虫食
いつも通り、センターマイクを挟む二人
勇「こっちの世界でも向こうの世界でも同じ事見つけたんだ」
剣「わかった目と口と耳と鼻の数が同じ」
勇「大体の動物そうだけど?」
剣「じゃあ、それじゃん」
勇「いや、解決しねぇよそれじゃあ」
剣「じゃあ他になにがあったっけ?」
勇「すんなり言うね、昆虫食」
剣「…イグアナは喰ってたよ」
勇「人の話じゃい!!」
剣「地方によっては結構食うだろ?」
勇「でも日本ではハードル高いだろ」
剣「たけぴ~のお婆ちゃんの親戚の兄弟の子供の子供の友達とは全く関係なく群馬ではイナゴ食ってるらしいよ」
勇「大分意味なく長かったな、それに向こうでも多少は食ってたろ?」
剣「ところでこの話に何の意味があんの?」
勇「人間が昆虫食って、食べられても抵抗があるんじゃん」
剣「そうらしいね」
勇「お前はどうなん?武器でも虫を切るって少ないだろ?」
剣「虫型モンスターくらいか」
勇「それでも虫そのものは切らないじゃん?」
剣「俺って、下位のモンスターもほぼ切ってないしね」
勇「じゃあ正直ゴブリンとかは違うな~って思う?」
剣「確か初めて切ったときは『えっ?マジで?』ってなったよ確か」
勇「やっぱ切り馴れてないからかな?」
剣「それがどっちかわかんないんだよね~」
勇「どっちって、どんな選択肢があるんだよ?」
剣「いや、試しきりように連れてきたゴブリンだったから『えっ?マジで!?』ってなった。」
勇「マジで!?試し切り用?」
剣「だから『えっゴブリン?』と『えっ?試し切り用ってなに?』のどっちかわかんない。」
勇「両方じゃないか?」
剣「でも、まだモンスターは切るものの範囲にあるからいいけど」
勇「まあ、武器が切るものはOK範囲か…お前包丁になろうとしてなかったっけ?」
剣「あれも刃物で切るものでしょ?」
勇「まあそうなるね」
剣「だからアレも平気」
勇「そう言えば日本刀とかダマスカスブレード嫌って言ってなかったっけ?」
剣「武器って切られるものじゃなくて切るものじゃん、その上あの二つは変な感じするよね」
勇「でも切れないわけじゃない?」
剣「無理して切らないって感じかな?」
勇「じゃあ普通の虫は?」
剣「普通の虫?」
勇「もともとそういう話じゃん」
剣「切ったことないし、普通の武器も中々切らないでしょ?」
勇「切れるのは切れる?」
剣「素材的に絶対切れるだろ」
勇「じゃあ試す?」
剣「別によくない!?」
勇「なにが?」
剣「ためさなくてよくない!!」
勇「別に切れるんだから切ってもいいだろ?」
剣「嫌だっ!つーの!!!」
勇「日本には蜻蛉切りっていう有名な槍があるらしいよ~」
剣「それ槍じゃん!俺剣!!」
勇「日本の剣豪には、箸でハエを掴める人がいたらしいよ~」
剣「せめて切る話しろよ!!」
勇「ひょっとして切れないんです~?」
剣「切れるわい!!」
勇「伝説の剣のプライド!!」
剣「…」
勇「…じゃあ早速虫を切ってもらいましょう!」
剣「い~や~じゃ~~~」
勇「出来ないヤツはみんなそう言うんだよ!」
剣「出来るからってウンコ握らねえだろ!!」
勇「ウンコじゃねぇよ」
剣「例えじゃ!おんなじじゃ!」
勇「じゃあ、ちょっと、実物見てから判断して」
一旦、奥に入っていく勇者、それを待ちながら、レフトハンドソードが一人ごとを漏らす。
剣「アイツいつの間に、虫とりに行ってたんだ?」
勇「おーいお待たせ〜」
後ろ手に出てきた。
剣「なに?後に隠してんの?」
勇「じゃじや〜ん、ハイこれ」
その手の上には、Gホイホイがあった。
剣「そんなん無理じゃ〜〜〜い!!」
勇者の手を払いのけた。
勇「なんでじゃ〜〜〜い!!」
剣「せめて人間が、手で持てるヤツやろがい!!」
勇「一部の人間は持てるよ」
剣「その他は、絶ッッッッ対!に見たくもないやろがァァぁぁぁあぁい!!!」
勇「まあ、中見てみろよ…ガッ…」
勇者が拾い上げようとする所を、柄ジリで後頭部を叩いて阻止する。
剣「絶対に嫌じゃあああい!!」
勇「ガチでこっちの意識を奪いにきやがった!?」
剣「切れるけど切れないモノがあるでしょ〜がぁぁぁ!!」
勇「先っちょだけでいいから、なっ、いいだろ?先っちょだけ」
剣「男のそのセリフは絶対に嘘やろがい!!」
勇「じゃあ先にやったらやる?」
剣「え?」
ホイホイの中を確認する勇者…
勇「……」
剣「……」
勇「………どうもありがとうございました〜〜」
走り去る勇者。
剣「逃げるな!どうもありがとうございましたぁぁ!!」
追いかける剣、幕が降りる。




