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すみません、妻です  作者: まんまるムーン
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 彼女が来るようになってから、事務所が見違えるようにキレイになった。


キッチンのシンクはいつもピカピカだし、今まで開けもしなかった食器棚の中は整理整頓されて使いやすくなっている。


ぐちゃぐちゃに置いていたお茶やコーヒーも、プラスチックの箱の中を仕切って並べてあって、すぐに取り出せるようになっていた。


そして朝、彼女は出勤してくると、美味しい自家焙煎コーヒーを淹れてくれる。今ではそのコーヒーを飲むのが日課となってしまった。




岩田麗子の事を改めて考えてみた。


初めはガスマスクや得体のしれない駅前でのパフォーマンスのせいで気味悪く思っていたが、最近は至って普通だし、掃除も上手いし、いつもニコニコしているのでお客さんたちにもウケはいい。


彼女がこのままこの事務所にいるのも悪くないんじゃないかと思い始めた。


そして俺はいつの間にか、朝、彼女が出勤してくるのを待っている自分に気付いた。


よく見ると、好みのタイプだし、性格も良さそうだし…。


前向きに採用を検討しながらふと彼女を見た。


俺は飲んでいたコーヒーを噴出してしまった。





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