TO MOTHERLAND
宴のあと
あの眩い ホールの光も 消えていく
旅人たちは それぞれの鞄を手にして
晩年行きの列車に飛び乗りこんだ
僕らは見届けるだけだ 全ての人が離れていったあと
彼らがまっさらな荒野に 何を描き出すのかを
魅惑的な美女は それはいたさ
スタイルの整った女性たちも
彼女たちは誘惑して 手を差し招いて僕らを呼んだけれど
これは秘密だよ 僕らはそんな報酬 もう大切ではなかったんだ
寂寥とした想いを抱え ホームにうずくまる
僕らが戻るのは 血肉を分け合った君達の場所
僕らは見送るだけだ 全ての人が想い出を口にしながら立ち去るのを
彼らがまっさらな荒地に何を描きだすのかをイメージしながら
才能ある男女 それはいたさ
才気に溢れた若者たちも
彼らは僕らに群がり 手を差し招いて声をかけたけど
これは秘密だよ 僕らはもう そんな対価 必要ではなかったんだ
寂寞としたベンチで 膝を抱える
僕らが戻るのは 骨身を合わせた君達の場所
クローゼットに隠していた 秘密が明らかにされる時
僕らは分け隔てられる まるで神話の男女のように
それは一つの悲劇だが 別に悲しむことはない
だってまたもう一度会えるからね
大きなアイデア 大きな資本が 僕らのもとを行き来したけど
僕らは使い 使われ それなりの報酬を持って マザーランドへ帰る
悲鳴と歓声と ちょっとした痛みに包まれて
僕らが戻るのは 涙を分かち合う君達の場所
これは秘密だよ 僕らはあの帆船に乗って マザーランドへ帰る
どうか最後に 「ありがとう」と 言わせておくれ




