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君は花のように  作者: 恋華


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08.プロポーズ

 殴られる!とリアは思った。貴族は己を守るために武術を習うが、所詮は子供で力で勝てる筈がない。しかしレオナールは拳を受け流し姿勢を低くして男の腹に一発正拳突き食らわし、その衝撃で男は吹っ飛んだ。男は呻くが起き上がれない様子でレオナールはリアの手を握って


「衛兵が来る前に行こう」


 と一言。レオナールはリアの手を引いて歩き出した。街の人たちが衛兵を呼んだらしくて後ろを振り向いたら三人の衛兵が男を担ぎ上げていた。レオナールの握る手は強くなり段々小走りになっていく。男と衛兵が見えなくなってピタッとレオナールは止まった。握る手は微かに震えていて


「レオナール?」


「あー!怖かった!!」


 とレオナールはしゃがみ込み大きくため息をつく。リアは慌てて謝った。


「前を見てなくてごめんなさい!初めてのプレゼントで浮かれちゃって……本当にごめんなさい」


「リアのせいじゃないよ。あれはあいつが悪い。俺、本当は臆病で泣き虫なんだ……今、物凄く震えてる。カッコ悪いよね?」


「ううん、物凄くカッコよかったよ。守ってくれてありがとう」


 リアはレオナールの震える手をギュッと握って微笑んだ。しばらくそのままでいるとレオナールの手の震えは治った。震えは治ったのだが手の離しどきが分からず二人はだんだん顔が赤くなる。するとレオナールは思い出したようにポケットから綺麗な石を取り出した。


「さっきあの男を吹っ飛ばせたのはこれのおかげだよ」


 綺麗な石はよく見ると光を放っていて何か不思議な力を感じた。リアはそれは何かと問うとレオナールは説明してくれた。


「これは魔法石。魔法持ちの人から魔力を込めてもらって単純な魔法なら使えるようになるアイテムなんだ。込めてもらった魔力が尽きるまで使えるらしいけど」


「凄い!魔法ってそんなこともできるんだね!私は魔法のことあまり教えてもらえなかったから……」


「大丈夫!うちへ来たら好きなだけ魔法とか花の本読ませてあげる!ソティアラには大きな図書館もあるんだ!」


「本当に?」


「うん。本当だよ!リアに不自由はさせないと誓う。だから……」


 レオナールは大きく深呼吸をしてこう言った。


「俺と結婚して下さい」


 リアは大きく頷きこんなに幸せな事は人生で初めてだと涙を流して答えた。


「はい!」


 レオナールはガッツポーズをして「やったー!」と叫んだ途端、何かを思い出したように言った。


「父上とマイケル様を説得しないと……でも大丈夫!安心して秘策があるから」


「秘策?」


「そう!俺に任せて!」


 レオナールの自信満々な姿を見てリアは安心し、レオナールの手を取って


「楽しみにしてる!早く家に帰ろう!」


 と無邪気に笑った。レオナールはその笑顔を守ってあげたいと誓った。

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