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君は花のように  作者: 恋華


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07.婚約者

 街を一通り案内し終わるとリアは花屋の前で足を止めた。


「リア、どうしたの?」


「庭にはない花があったから……でもフレール家に嫁いだら見たことのない花にまた出会えるよね」


 リアは少し寂しい気持ちになった。どんなに殴られ罵られても一応生まれた土地で馴れた環境だからフレール家に嫁ぐのは少し不安だ。でもレオナールはとても良い人できっと私を大切にしてくれる。レオナールはそれを察したのか思いついたように


「リア!こっちきて!」


 と手を引いた。連れてこられたのはアクセサリーを扱う店でキラキラした宝石や装飾品が売られていて店主は子供が入ってきたと嫌な顔をした。レオナールはそんな事気にもせず


「この予算で買える指輪を欲しい。お金はちゃんとあるからこの子に似合う色をお願い」


「レオナール!私のはいいよ!お金はレオナールのために使って!」


「いいの。俺があげたいんだ」


「……ありがとう……!」


「どういたしまして、ここで待ってて!他にも用事を済ましてくるよ」


 リアは頷いて店員のアドバイスや指輪の色を決めたりした。


「リアお嬢様、さっきの方は婚約者様ですか?」


 ふと店主が声をかけてきた。リアは突然の質問に戸惑ったが


「あ、はい」


「お優しい方ですね」


「はい、とても優しい方に巡り会えました。私は幸せ者です」


「そうですか……どうかお幸せに」


「ありがとうございます」


 なぜレオナールが婚約者と分かったのかそれはわからないが噂が出回っているのかもしれないと深く考えなかった。指輪選びが終わった頃、レオナールは戻ってきてお金を払って店を出た。レオナールはリアの手をとって指輪を指にはめた。


「今はこんなのしか渡せないけど、大きくなったらもっと綺麗なものをあげる。あとこれ……」


 レオナールがもう一つ手に持っていたのはさっき花屋で見た庭にない見たことがない花だった。レオナールは付け足すように


「マグノリアって花らしいよ。花屋の人に聞いてこれは桃色だけど白とかもあって……でもリアの瞳の色と似てるからこれにした。気に入った?」


「これを私に?」


 リアは驚いた。誰かに物をプレゼントされるなんて初めてだからだ。実の父親にももらった事がない。初めて会って親同士が決めた結婚なのにここまで想われていることに感動して涙がでた。


「な、泣いているのか!?ごごごごめん!何か嫌な事した!?」


「違うよ。嬉しくて……プレゼント、初めて貰った!」


「そっか!良かった!じゃあ屋敷に戻ろう」


 と言って屋敷に向かって歩き出す。リアは貰ったプレゼントに夢中で前方を見ていなくて男にぶつかってしまった。リアは「すいません」と謝ったが男はぶつかったのが女だと知ると


「折角の服が汚れたじゃねーか!どうしてくれんだ?」


 と言いがかりをつけてきた。レオナールはリアを自分の後ろに隠れさせこう言った。


「言いがかりだ。どこも汚れていない」


「んだと?見ねぇガキだがいい服着てるじゃねえか。痛い目遭いたくなければ女のガキ置いてとっとと逃げな?」


「断る。この人は大切な人だ。お前みたいなクズに渡してたまるか」


「忠告はしたぜ?後悔すんなよ!?」


 と男は下品な笑い方をして殴りかかってきた。


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