2.サムライ
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「着いたぞ」
「ゔっ、、ゔぷっ、、、ゔぅ、、、」
「早く降りろ」
「はいぃ、、、」
テッカテカの白馬に揺られること
いや、揺さぶられること数十分
俺の脳みそはシェイクされ
三半規管もおかしくなり
吐き気を我慢することで精一杯だった
「ゔぅ、、、でけぇ、あまりにでけぇよぉ」
馬から降ろされたのは国のど真ん中に位置するであろう
某テーマパークサイズのバカデカ城だった
城の周りは綺麗な水が張られた堀に囲まれていて
正門、西門、東門と3つの橋がかかっている
俺の目の前にあるのは城のど真ん中に位置する正門
「リブラ様....この者は一体....」
「関所で拾ってきたサムライだ、通せ」
「サムライですか!?本物の!?」
だめだこの人
絶対サムライ見たことないだろ
ん?待てよ
なんで異世界の人間たちが、
いや、エルフは人間じゃないか
...そんなことはどうでもいい
異世界人がサムライなんて言葉を知ってるのがおかしな話だ
「あの、なんでこの世界の人がサムライを知ってるんです?」
俺の言葉に不敵すぎる笑みを浮かべて
ニチャァと笑うエルフ
「お前、やはりサムライだな」
「いやだからサムライではないって!!!!」
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結局抵抗もできないまま城の中に連れていかれた俺は
高さ3m以上ある豪華に装飾された
白い扉の前立たされる
「サムライを連れてきた。開けろ」
「はっ!」
扉を警備している衛兵2人が扉に手をかける
ゴゴゴゴゴ.....
扉開けるだけでとんでもない音してるよ
一体何キロあるんだ
「え?!」
扉の向こう
広い空間の奥にいたのは
「王様!?」
「おうリブラ、よくぞ連れてきたな、入れ」
なんで!?なんでなんで!?
異世界転生して急に王様に会わされることある!?
冒険者ギルド登録してパーティ組んで
酒場でよそ者だからとちょっと冷たい目で見られて
でもだんだん打ち解けて言って仲間が増えて
みたいな展開は!?なんなのこれ!?
そんで王様ってこんな分かりやすく王様!!
って格好してんだ!?
焦り散らかしている俺は首根っこを掴まれ
引きずるように王様の前まで連れてこられた
「お主、名は何という」
「み、宮岡 柊斗です」
「どこから転生されてきた」
「なんで転生してきたのを知っているんですか!?」
「エドか?」
「誰ですかエドって...」
エド...サムライ...まて
まさか
「江戸...のことですか!?」
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