表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レッドライト  desire  作者: ム太郎22
リベリト村
5/21

村との決別

 村の損害は大きかった。

 ウィレッドもラドックも瘴気に当たって意識のないまま、いやあの場にいた人で意識がある人は少なかった。

 避難していた女子供達でも瘴気を吸い込んで苦しんでいる者もいた。

 あの戦いの後、意識ある者、意識がない者も村人はすべて広間に集められ、村長によって聖の神に特別な手段で祈りをささげたらしい。


 ラージュも魔剣に触れた瞬間から意識がなかったが、ラージュが目覚めたときには体には異常はなかった。


 ラージュが目覚めたとき母のエルが涙を流しながら喜んでいた。

 ビルも嬉しそうにしていたが、しばらくして真面目な顔になってこう言った。

「村長がお前に話があるらしい、早く行け」

 ビルはラージュから顔をそらし家から出ていった、ラージュには表情を見せずに。


 村長の家にラージュは着いた、村長の家のドアをラージュはノックする。

「入るがいい」

 村長の声が聞こえた。

 ラージュは村長の家に入っていった。


 村長の家には被害がなかった、村長の家に来るときに村の入り口の家が見えたが、入り口付近の家はほぼ半壊していた。


 村長の隣にはあの馬に乗って来た二人の旅人がいた。

 娘が自己紹介をする。

「私はリーシア、魔剣の巫女を務めています。」

 次は男が。

「俺はネイバー、魔剣の巫女リーシア様の護衛だ」

 魔剣、聞いたことがある。確かウィレッドが好きな生きたおとぎ話だっただろうか?まさかそんなはずはない。

「あなた達はどうしてこの村へ?いえ、なぜ魔族に襲われていたのです?」

「それは、そうですね。古いおとぎ話から始めましょうか」

 リーシアが話始めた。

 リーシア達は封印の地という場所で魔剣を管理していたらしい。

 その魔剣は500年前に禁呪の魔王ライオ・ガリゼルという魔族が手にした魔剣で、中央大陸の神聖カーリン・バーン帝国との激しい戦いで終戦前に現れた魔剣という話だった。膠着した状態の戦況を魔剣ファルメールは変え、ライオ・ガリゼルはその魔剣で神聖カーリン・バーン帝国の兵士達を薙ぎ払っていった。しかし、最後の戦いで魔剣は暴走し、中央大陸は瘴気と魔物の巣窟となってしまったらしい。


 そして今現在の話に戻る。

「私達は封印の地で魔剣を守護する役目を担っていました」

「担っていた?」

 リーシアの言葉にラージュは違和感を覚える。

「ええ封印の地は魔族の攻撃によって陥落、生き残り封印の地から脱出したのはネイバーと私だけです。ラージュさん私と共に来てください、あなたはもう同じ生活には戻れません」

「どうして」

 ラージュの問いにリーシアが答える。

「ラージュさんは魔剣ファルメールに選ばれました、長年ファルメールを管理していた私には感じます、ラージュさんにファルメールが宿っていると」

「だからなんだって言うんだ?魔剣が俺に宿った?どうしてわかるんだ?」

 リーシアがラージュに説明をする。

「ラージュさん私は長い間魔剣の巫女をしていました。魔剣の強力な歪みそれはある程度修行をした者ならわかります、恐らくラージュさんが発した光は魂の光考えにくいのですが、魔剣がラージュさんの魂と同調したんだと思います」

「俺の魂が魔剣と、同調?」

 ラージュは困惑する。

「ラージュさん、あなたはこれから魔族に狙われることになります、もうこの村には居ることができないんです」

 リーシアは申し訳なさそうに告げた。

 ラージュは言う。

「あなた達さえ来なければこんなことにはならなかった。なぜあなた達は無事なのにラドックやウィレッドは目を覚まさないんです?」

 そう、今もラドックもウィレッドも目を覚ましていないのだ。

「それは」

 リーシアが戸惑う。

「わかりましたいいでしょう、着いて行きます。村が二度と魔族に襲われないために」

 ラージュはそう言ってリーシアとネイバーを見据えた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ