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毎日の短歌がついに百を超え  作者: 飛山亭


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2/6

02.宿題を二日でやめた夏休み

01.いちじくは別に普通に食べただけ

   罪というならりんごにするわ


02.プールへも競争になる夏休み

   小銭一枚ポケット入れて


03.バスを待つリュックサックに腰かけて

   弾む会話は肩叩くまで


04.ピーマンも食べれるように天ぷらで

   育てた味はきっとおいしい


05.言わずとも好きも嫌いも磁石なら

  きっと強くて驚いちゃうわ


06.埋め立てず残る隙間で鼓動鳴る

   完璧だったらいられないもの


07.電線の影をどこまでなぞろうか

   ビルも見えないこの道でなら


08.大丈夫嘘つきなのは知っている

   それだけっだったら 無視できたのに


09.写せない空気を巻いて竜を呼ぶ

   鯉すら星まで登れそうな日


10.復讐は冷めているほどおいしいと

   教えてくれたあなたに返す


11.やってみる?トンボよりその指を見る

 やってみる? 聞くまで指を追っていた

   渦に溺れて目を離せずに


12.鈴虫が起こすころにはご飯です

   先に匂いでお腹が鳴るわ 


13.花よりも葉で香り知る桜餅

   思案するより甘さと緑茶


14.好きなだけ食べていたいなこのいくら

   旅の目的まだまだ続く


15.家計簿に並ぶおやつで季節知る

   限定品に勝てそうにない


16.ピザソースツナオニオンに黒コショウ

   ひと手間かけた今朝の始まり


17.剥き栗をチョコで包んで元通り

   つまるところは殻まで愛でる


18.七星のくすぐったさに天仰ぎ

   転がる高さタンポポの横


19.彼岸花人魂呼びそな青が似合う

    向こうの空に雲はいらない


20.蜂蜜を料理に変えるマスタード

   酸いも甘いも混ぜてこそ美味


21.小さな手 みかんも剥けず 船を漕ぐ

   鐘が鳴るけど起こしていいの?


22.足りないのちゃんと三食作ったら

   ポテチみたいな嘘も食べたい


23.秋雨は優しく静かな夜に似て

   風の向くままいつもの調子


24.丁寧とクドクドしいの違いとは

   互いを思う温度差なのかも


25.毎日の痛みのくせになれないの

   急かされたって扉の前よ


26.どのうちの犬も借りられそうにない

   遊んでくれても尻尾はそろり


27.そんな顔しても猫にはなれないよ

   にらめっこなら笑わせないと


28.北斎が残した富士は海を越え

   荒波見越すてっぺんのまま


29.アキレスもウサギにだったら追いつけた

    休まず走るカメは天才


30.あくびより眠気を誘うお言葉の

   重さに耐えてひげを落書き


31.イントロの丸いラインが夜更け色

   窓辺の蛍 別れを告げる

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