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01.梅雨の頃 まず一息に書いたもの

カクヨムでもほぼ同じ短歌を投稿しています。

001.夏を描く白さに長けるオレンジで

   画用紙の中グルグルと塗り


002.いつだって見える景色は色につ

   どんな光も好きに見るだけ


003.あめんぼが凪いだ水面に雨を魅せ

   窓の向こうじゃわからずじまい


004.眠れないお化けのせいにしておこう

   つかれてたって笑顔はフフフ


005.竹林 嵐が猛る声に笑む

   雲の速さに落ちゆく鼓動


006.この梅雨もお世話になります乾燥機

   衛星からの晴れるはまだか


007.大雨だ風呂を沸かして浴びに出る

   張り付く服と肌を刺す音


008.ゴロビシャン 急な光と通り雨

   ガラリと変わる祭りの様に


009.アニメならきっとめぐるは走馬灯

   この一場面(ワンシーン)10分かけて


010.この旅も我が家に雨を置いて出た

   明日の晴れは少し眩しい


011.五月雨に好かれるままに振られてる

   足に絡まる尻尾の振りで


012こんな日は雨も帰りを待つようだ

   たまには月にも見られたいけど


013.こうじつの今日がいいとはいいわけで

   なつかしむともなしのつぶてよ


014.全部違う ショートケーキはいちごより

   店が目指したクリームの味


015.鉄棒は苦手だけどと土を蹴り

   晩御飯でもそっと嗅ぐ鉄


016.空写す雨を含んだあじさいが

   誇りによって色を変えてく


017.イチジクのジャムを思って買うチーズ

   かたいバゲット胡椒効かせて


018.忘れ傘飛び出す虫に息詰まる

   運ばれてきた虫よりきっと


019.夕晴れに忘れた傘を運ぶ明日

   知らず居た虫悲鳴も出ない


020.雨が好き いつからなんて知らないが

   毛皮じゃなくて着替えがあるし


021.沢ガニやイクラに抱くもったいない

   とはいえイソメやゴカイ触れず


022.影を消す ステージの上囲む灯が

   主役は誰か黙って示す


023.影隠すステージの上照らす灯が

   一番星を作って見せる


024.消えていく雲を灯りが浮かばせる

   赤みも欠けた紫を背に


025.運が付く 香り立つともそそぐまで

   金もにほへどいろはと散りぬ


026.満月は星を枯らして咲き誇る

   霞も雲も吐息もさらい


027.かきつばた 口の上だけ転がして

   リズムだけでも奇麗と分かる


028.サクラマス 釣り堀だったら簡単に

   減るのは多分お金じゃなくて


029.当たりでも外れたような恋心

   叶えば追えず結びとなりて


030.真剣に泳いだ後の濃い麦茶

   杯を干すほど肌まで小麦


031.いつだって見るは景色を染める色

   憶すは光を呼ぶ声、匂い


スマホから読みづらかったので空白と改行で整えました。

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