次は何をしようか18
そこは月光に照らされて煌めいていることを除けば、ただの湖の様子であった。
水場だから、敵がいると思ったんだけどな。
私は首を傾げつつ、周りを見渡す。知っている風景はないと言いたいが、森か湖しか見えないためなんとも言えない。
「町の周囲を歩いた限りだと平原しかないんだけどなあ」
そう言う意味では知らないと思うんだけど、正直に言えば森の区別なんてつかないからどこの森も同じ様にしか見えない。
とにかく分かるのはここが知らない場所ということかな。敵がいないというのは不自然だけどね。平原で見かけた敵ってパッと見は動物だったから。
敵がいないことを周囲を見渡して確認すると、湖へ近づく。湖の水は透き通っている。ただの水だと思うけど、[魔力操作]を使いながら水に対して[鑑定]を使う。
[鑑定結果]
名称……水属性の魔力が過剰に溜められた水
価値……案外貴重な危険物
属性……蓄積
……素材の価値って普段こんなこと書いてあったかな。恋歌が作ったコートとかは不明だったし、北にあったバザーでは普通だったんだけどね。
スキルは使っていれば効果が上がるのかな。そう言う意味では、暇な時に[鑑定]を使うということをやっていたのは成功なんだけど。
危険物と書いているのは何でかな。単純に考えれば過剰なのは駄目である。そんなことなんだろうけど、その場合何か原因があると思う。過剰に属性の魔力が蓄積しているというのが敵、というか動物がいない原因かな。
よく分からないのは案外というところな様に思うんだけどな。危険物というのは過剰なところだろうけどね。
水に対して[鑑定]をかけて、結果のことを考えていた。だが、この場所の魔力成分を調べてないことに気がつき[鑑定]を使う。内心、私は初めに建てた目的から逸れている予感を覚えていた。
「今更かな。あの記憶喪失の少女に出会った辺りから目的から逸れていた気がするし……」
[鑑定結果]
名称……風属性の魔力が過剰に入った空気
価値……危険物
属性……なし
この表記だと価値じゃなくて分類だと思うんだけどな。
「過剰な属性の魔力は危険なのはこの二つで分かるけど、何で過剰に溜まっているかなんだよね」
それも、水の方は属性が蓄積とかあるからまだ溜まるのは分かる。でも空気の方は駄目なんだろうな。この価値と書いた評価を見るなら。
魔力成分がどうなっているのか分からずに物質として定義されているこの空気はなんだかな。
まあ、いいや。ここには水属性と風属性の魔力が過剰にこと溜まった場所としか分からないし。何が他にある様にも見えないから、もし何か必要になったらまた来よう。
この場所の座標を確認すること自体は難しくないため、覚えておく。そして町があった座標は覚えていたので方角くらいは分かる。
だから直線的には行けるのだけどね。これ座標が分からないと使えない手口だからな。隔離されていても意味無いし。
考えて歩いていたせいで道を覚えていないだけであって、町からそこまで距離がある訳ではない様だ。
そこまで苦労せずに町に戻れるだろう。




