やる気出る
あのあと無事に目的の村までついて、帰り道は特になにもなくって良かったぁー!
でも、確実にチャンスは巡ってきたんじゃないよー。王子様、また会おうって言ってくれた!
そりゃー、あのときはあたし一人に言ってくれたものじゃないっていうのはわかってるんだけどー。また会えると思ったら嬉しい!
でも、あの……助けてもらったお礼に、金貨20枚を要求してきたところは、ちょっと気になるところだけどねー。
まさか最初からお金目的で、あたしたちを助けたとか、まさかそんなことないよね!?
あぁー、そんなこといま考えたってはじまんない。とにかくいまはアーサー様とお近づきになるために、もっと強くならなくっちゃ!
でも、あの方の名前のアーサーって、まさに王子様の名前って感じよねー。確かに昔の王様にもアーサー王って居たし。
ホント、あのアーサー様のためになら、凄くやる気出るよ!
「オーレム、オーレム……光の盾により、魔よ退け!」
ちょっと不格好だったけど、ちゃんと杖の先から光の盾。
「あっ!? なんでぇー、弾けるように消えちゃったよ!? もぉー、そんな世の中甘くないよねー!」
とにかくいまは練習あるのみ! でもあたしって、そんなスポコン少女だったぁー!? 中学では一応バドミントン部だったけど、高校に入ってからは部活が面倒くさくなって、結局そのまま帰宅部だよー!
「よーし! それでも、次、次ィー! オーレム、オーレム……光の盾により、魔よ退け!」
またダメか……。ちょっと気を抜くと、光の盾が消えちゃう……って、もしかして!
「オーレム、オーレム……光の盾により、魔よ退け!」
なるほどー、あたしが魔法力に力を込めている間は光の盾は消えないってわけね。あたしって天才!
「ヒャッホー!」
って、待って!? これじゃ、もしずっと攻撃され続けられたら、あたしの魔法力持たないかも……それに……この魔法って、いわゆる黒魔法の攻撃を防ぐものだけど、そんなのにはまだ出会ってないし、そもそも魔物たちからの直接攻撃から防げるのぉー!?
そもそも、それだったら直接大きな鉄の盾とかで防いだ方が早いよね。
大きな盾ぇー、大きな盾ぇー! どこかに小さくして仕舞っておけないものなのかな? あたしにも四次元ポケットかスモールライトがあればいいのに!
「ん?」
待て待て……。
「ありましたよー。確かそんな便利な魔法が!」
でも、あれって、すっごい難しそうな魔法だった……。師匠だったらできるのかな?
「師匠ー!」




