一時帰宅修行
♢
とは、言ったものの、正直どうすればいいんだろ。
こういうときは、師匠に聞けば、一番いいんだけど、遠いから……。
って、行けるんじゃん!
戻ってくるときも、アーサー様の顔と姿は、バッチリ記憶したし、全然問題ないじゃん!
あたしって、やっぱり天才かも!
「では、いざ行かん。師匠の下へ! エイ!」
やったー! 大成功!
「師匠! ちょっとだけ、戻って来ちゃいました! 修行をつけてください!」
「なんじゃ、なんじゃ、巫琴!? 突然現れたと思ったら、藪から棒に」
「これは、師匠の名誉にも関わることなんです」
「ワシの名誉とな?」
「そうです! だから早く教えてください!」
せっかくの師匠のゴールデンタイム。ここを逃すわけにはいかないんだからぁーー!
「それで、すぐに使える強力な防御魔法と、空飛ぶ魔法を教えてください!」
「よかろう。お前なら、そのうち自然に身につくと思ったのじゃが、どうやら急ぎのようじゃな」
「そーなんです! そこをアーサー様に、すごく突っ込まれまして」
「まったく、あやつはせっかちでいかん。魔法の習得には、ときには才能も必要じゃ」
「ちょっと、待ってください!? そうなると、あたしは?」
「もちろん。最高の才能の持ち主じゃ」
「そーなんですか!? やったぁーー!」
「では、前の中途半端のままになっている、魔力を退ける魔法と、防御結界の魔法を教えようぞ」
「よろしくお願いします!」
「では、はじめる。お前は、他のものと比べて、イメージを作るのが上手い。前にも話したとおり、魔法はまずイメージじゃ」
「はい!」
「どのように、魔力を退けるか、どのように、結界を張るか、イメージせい」
「はい!」
魔力をどう封じるのかって、やっぱり、強い光でハネ返すイメージだよねぇー。
光の魔法って、なんか、凄くカッコイイし。
そのまま、その魔力を相手にハネ返せたら、サイコーなのに。
そこはやっぱり、光の壁で、相手の魔力をそのままハネ返す!
「なんとなく、イメージできたようじゃな。では、ワシが魔法で攻撃してみるから、ちょっとやってみせい!」
「はい! 来てください、師匠!」
「行くぞよ!」
魔法の速い攻撃。これをハネ返す!
「やぁーー!」
「おぉーー! 基礎は、バッチリじゃ。お前は、勘がいい。応用も、実践の中で、身に付くじゃろうて」
「はい! 頑張ります!」
「次に結界魔法じゃな。これには、硬さの強度のイメージが必要じゃ」
「だったら、硬いものなら、硬いほどいいってわけですか?」
「そのとおりじゃ」
硬いもの、硬いもの……。凄く硬いものといえば……。そしたら、やっぱり。
もの凄ーーく硬い、コンクリート!
でも、重さは、軽くだよ。できるだけ軽ーく、ときには何層にも重なって護るの!
「そうじゃ。それを四方の至るところに出してみるのじゃ!」
「はい!」
「剣や槍、飛んでくるような武器には、それで防ぐんじゃぞ!」
「はい!」




