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うっかり死んだら異世界転生しちゃいました! でもここにはイイ男が全然いませーん! そんなところへ、ドSの王子様が現れました!  作者: 志村けんじ


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あたしにだって、プライドはある!


 あぁーー。あんな状況だったけど、気がついたら寝ちゃってたよぉー!?


 でも、ある意味、阻止はできたから、大成功ということで。


 でも、起きたら、ライムさんも……、アーサー様もいない!?


 まさか!?


 まさか、まさか、まさか!? そんなことは、ないよねーー!?


 外の方で、なんか音がする!?


「キィーーン! カシャン!」


 えぇーーっ!? アーサー様とライムさんが戦ってる!? ケンカ!?


「あのぉーー? 大丈夫ですか?」


「なんだ? ずいぶんと遅く起きたな」


「なにをー……してるんですか?」


「手合わせだ」


「手合わせ? 手合わせとは?」


「お互いの、技のタイミングを図っておこうと思ってな」


「タイミングですか?」


「パーティーというのは、それぞれ個人のチカラをあわせて戦う、チーム戦だからな」


「そうよ。だから、攻撃と守りのかなめでもある、あなたのチカラは重要なのよ」


「えっ!? あたしって、そんなに重要な役割だったんですかぁーー!?」


「そうだ」


「そうよ」


 そんな!? そんなこと、当然みたいに言われても。


「いまから見せる、ライムの旋風刃せんぷうじんという技を見てみろ」


旋風刃せんぷうじん?」


「ライム。ちょっと、やって見せてくれ」


「わかった。ちょっと、二人とも下がってて」


 えぇーーっ!? なんなのぉーー!?


 ライムさん、右側に両手で斧を構えて、そのまま左に勢いよく斧を振ったと思ったら、そのままコマみたいに、クルクルと凄い勢いで、回りだした!?


 そのまま、目の前にある大きな木目掛けて、回ってくぅーー!


 そのまま木を、ダルマ落としみたいに、続けて輪切りにしちゃった!?


「凄い!」


 ライムさんて、アーサー様が仲間に選んだんだから、本当に凄い人だったんだ!


「この旋風刃せんぷうじんの弱点がわかるか?」


「弱点? こんな凄い技に弱点なんてあるんですか?」


「ある」


「それは、攻撃力に特化しすぎた結果、防御に隙ができてしまったことなんだ」


「えぇーーっ!? そんな、まさか!? そんな隙なんて、全然わかりませんよぉー!?」


「それがあるんだ。アーサーの剣は、神速だから、ワタシの技より凄いぞ! だがワタシの技以上に、防御に弱点があるそうだ」


「へぇーーっ、そうなんですかぁーー」


「だから、オレの後ろは、お前に任せる。頼んだぞ、巫琴ミコト!」


「いやぁーー、そこまで、頼りにされちゃうと、嬉しすぎて、顔がほころんじゃいますよぉーー」


 もぉーー。あんまり、あたしのこと、喜ばせないでくださいよぉーー! 照れるじゃないですかぁーー!


「頼んだぞ、巫琴ミコト。お前のチカラが必要だ」


「もぉーー。わっかりました! 後ろは、このあたしに任せてください!」


「それで、お前の防御魔法なんだが、どんなだ?」


「どんなって、大きな石の壁出したりとか、そんなのですが」


「そうじゃなくて!? もっと、即効性のある防御魔法はないのか!?」


「えぇーーーっと……。そういうのは、まだちょっと、練習中でして……」


「だったら、空を飛ぶ魔法は!?」


「それも、まだ……ちょっと……」


「お前、あの三日間で、なにしてた!?」


「そんな。ちゃんと師匠に教えてもらったとおり、修行してましたよぉーー。疑うんですかぁーー?」


「そうだな……。ジジイの教えに期待したオレが、馬鹿だった……」


「なんか、その言い方だと、アーサー様でも、ムカつきます!」


 あの師匠だって、絶対に凄い人なんだからぁーー!


「わっかりました! 基礎は師匠にしっかりと教えてもらったので、絶対にアーサー様の希望するような魔法! 絶対に、すぐに覚えてみせます!」


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