ベッドで
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まったく、もぉー。アーサー様ったら、ああいうオンナがタイプなのぉー!? さっきからふたりでお酒飲んで、イチャイチャしちゃってさぁー!?
そりゃ、あたしには、まだあんな色気はないですよぉー。まだ十七歳だし、これからなんだからぁーー!
もぉー! まだお酒は飲めないから、ヤケ食いしてやるんだからぁーー!
それにしても、この宴のご飯もエミリさんが作ってくれるなんてぇーー なんてイイ人なのぉー。これでアレが付いてなければサイコーなんだけど、世の中、そんなに甘くはないって、話なんですかねー。そう思うと、泣けるぅーー。
「あれ? そういえばエミリさんはお酒飲まないんですか?」
ふたりと一緒にお酒飲めばいいのに。
「わたしは……もしもの時のために、お酒は飲まないことにしているから」
もしも? そのもしもって、なに?
あっ!? なんか、察した……。エミリさん、変なことを聞いて、ごめんなさい。
「どうしたの? わたしに向かって、手を合わせて?」
「いや。別に。気にしないでください。あたしのエミリさんの美しさにあやかりたいなぁーーって」
「そう? なら、いいけど」
その美しいってところは否定しないんだ……さすが……。
「それにしても、二人とも、飲み過ぎじゃない? もうそろそろ、飲むのやめたら?」
「そんなこと……まらまら、こらから……」
アーサー様、完全にろれつが回ってない。これがたぶん、泥酔っていうんだろうなぁー。
うちのパパは、あんまりお酒は飲まない人だったから、こんなに酔っぱらってる人、初めて見た。
そこは、なんか新鮮ー。こういうときは、介抱してあげればいいのかな?
「だいりょうぶ、だいりょうぶ……」
ライムさんも、だいぶ酔っぱらってるぅー。
「もぉー。二人とも、もうベッドに行って寝なさい」
エミリさん、なんだか、お母さんみたい。男の人だけど……。
「わかった。そうする」
あれ? アーサー様、ちょっと、しっかりした?
って!? ライムさんをそのまま、お姫様抱っこぉーー!? それだけはやめて!? それは、あたしのために、お願いだから取っといてよぉーー!?
「ダメみらい……」
ヨォーーシ! 酔っぱらいすぎて、お姫様抱っこは無理だったみたい!
「エミリ、悪いけど頼む」
「もぉー。しょうがないわね」
って!? エミリさん、アーサー様を軽々と持ち上げた!? お姫様抱っこ!?
「凄い!」
そんな、「キッ!」っと、エミリさん、あたしを睨まないでぇー!?
「いえ……。なんでもないでーす」
誤魔化すために、この葡萄ジュース飲んじゃおー。
アーサー様のあと、ライムさんも、お姫様抱っこで、運ばれていったぁーー。
そういえば、なんだか目が回る……。眠い……すごく眠い……。
このベッド、なんだかすごく心地いいなぁー。これが夢心地っていうやつ?
でも、なんだか顔の前が、凄くお酒臭いから起きなきゃ……。
「!?」
えーーっ!? アーサー様の顔が目の前にある!?
これは、あたしからキスをしてもイイってことですかぁーー!
でも、お酒臭いファーストキスだなんて、絶対に嫌だ!
ここは、身体の向きを変えて……。
って!? 隣には、ライムさんが寝てるんですけどぉーー!?
あたしがベッドから出たら、絶対にダメなやつじゃないのよぉーー!?
なんで、こんな寝かたになってるのぉーー!?




