国王様からの依頼
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おぉー。これが村長さん。いかにも村長さんって感じー。口ひげを蓄えてて、ハイジのおじいさんみたい。
「よくぞ、おいでくださいました、アーサー様」
って、声までアニメとおんなじー!? こんな偶然ってあるもんなんだね。
「そんな、アーサー様はやめてください。僕もある意味この村の出身なのですから」
あれ? 王子様、最初会ったときはドSかと思ったけど、思ってたより優しいのかも。
「それで、村長からの頼みとはなんですか?」
「実は、新たに魔王が復活しましてな。それで国王様より、各地の勇者、戦士、魔法使い、僧侶で、その魔王を討伐せねばという話になりまして。それであなた様に声を掛けさせてもらったわけです」
おぉー。やっぱり魔王っているんだぁー。そうだよねー。魔法が存在する世界だもんねー。
「それで、報酬は?」
えーーっ。そこはお金の話聞いちゃうんだぁー。なんかがっかりー。
「国王様から、旅の路銀として、まず各パーティーに金貨100枚。魔王討伐の暁には、そのパーティーに金貨10000枚」
10000枚ーーー!? それって、とんでもない金額なんだよねー!? よく言う、何年遊んで暮らせるのぉーー!?
「ただ、新たに復活した魔王の力は強大でございます。約1000年ぶりの魔王討伐。果たしてどうなることやら……」
「大丈夫です、村長! まずはオレたち二人に任せてください!」
ん!? オレたち?
「あのぉー。すみません。オレたちって、もう一人は誰ですか?」
「もちろん、お前のことだが。嫌なのか?」
えーーーっ!? うっそぉー!? オレたちって、あたしたち二人のカップルパーティーってことぉー!?」
「うううん。嫌じゃないです。全然嫌じゃないです。絶対に一緒に旅行に行きたいです!」
やったぁー! これでアーサー様と旅行ができるぅー! イェイ!
「でも、なんであたしなんですか?」
そこは一応聞いておかないと。もしかしてぇー。あたしがすごく可愛いからとか!
「お前、だいぶ強くなったそうだな。爺から、そう聞いている」
えーーっ!? ホントにー! 師匠ったら、ちゃんと陰からあたしのこと見ていてくれたんだ。
「ありがとうございます!」
「そういうのは、オレじゃなく、爺に言え」
わっかりましたー! あとで師匠に言っときます。
「それで、10日後に国王様の城に一度集まれとのことです」
お城かぁー、どんな素敵なお城なんだろ。
「城へは、歩きで五日掛かりますから、馬が必要とあればご用意いたしますが」
えーーっ!? 王子様の腰に抱きついて、馬に乗れちゃうわけー!
「いや。馬は必要ない」
そんなぁー。がっかりー。
「途中で仲間にしたい者がいるからな」




