光の矢の魔法
♢
いやー。何度も言うようですが、あたしってやっぱり天才かもー。
「あたしって、最高ーー!」
思わず叫んじゃいました。
あんなおっきな壁、早々破れないでしょ。
さてさて、次はどんな魔法を身に着けちゃおうっかな。
あのお方も、あたしに「もっと強くなれ!」って、言ってたもんね。
次はやっぱり攻撃魔法かなぁ。あたしが初めて出した魔法も攻撃魔法だったしねー。たぶん攻撃魔法の方が得意なはず。
それで見栄えが良くって、攻撃力がそこそこある魔法ってないのかなぁー。
魔法って、使えば使うほど体力が削られてく気がする。これって部活みたいに走り込みも必要だってことなのー!?
前に魔法書読んで、カッコいいって思ったのは、やっぱり「光の矢の魔法」だよね。
あの魔法って、確か……弓矢のカタチをイメージして……。おっ!? 青白く光る弓矢が見えてきた!
そして矢をつがえて……ヨシ! 矢も見えた!
その矢を引いて……。
「エイ!」
うっそぉー!? 当たらないどころか、まっすぐ飛ばずに落ちちゃった!?
これは、もしやもしや ……。
「ホントの弓矢の練習も必要だってことーー!」
あぁー。あのあと何度かやってみたけど、ただ疲れただけで、結局矢はまっすぐに飛ばなかったよー。
やっぱり、弓矢を飛ばすイメージがしっかりできないから上手く矢が飛んでいかないのかなぁ……。
しょうがない。本当の弓矢の練習をしてみますか!
その弓矢は誰に貸してもらえばいいかなぁ……。
あっ、アルフレディさんでいいか。確か持ってたし、また護衛を頼まれるかもしれないし。
っていうか、弓矢持ってたら、あのときもそれ使ってくれたらよかったのに。男の人たちみんなビビっちゃって。
「すみませーーん! アルフレディさーん! ちょっと弓矢を貸してくださーーい!」
取りあえず、弓矢も貸してもらえたんで、早速練習してみますか!
あれ? 本物の弓矢って、引いてみると重いー。そんな軽く引けない。
それなら思いっきり力入れて引いてみて……。
「エイ!」
やった! 当たらなかったけど、まっすぐに飛んだ!
この調子でやってみよー!
だんだん的に当たるようになってきたぞ。
でも、当たった矢を的から抜くのは、力もいるから面倒くさいなぁー。
ここであの方が、手取り足取り教えてくれればいいのにィー!
そんなこと思ってる間に、練習しよ、練習。
そして、いよいよ魔法の弓矢でやってみますか!
光の弓をイメージして……光の矢をつがえて……今度は弓と矢に力と重さを感じる……。
「エイ!」
当たったぁー! 的にしてた木もそのまま貫いた!
「やったぁーー!」
あたしまた、レベルアップしちゃいました!




