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財務省が増税原理主義になった切っ掛け
財務省主計局長を経験すると官僚の頂点財務事務次官になりました。
しかしこの流れを一部の例外を除き壊したのが田中角栄でした。
田中角栄が首相に就任した昭和48年1973年当時は世界経済はインフレ傾向にあり少し引き締めた方が良いというのが経済学者や大蔵省の見解でしたが
田中角栄は前年度比で24.6%増の
大放漫予算を作り福祉のバラマキを始めたその年第四次中東戦争が勃発、オイルショックとなり狂乱物価が始まりました。
そういった無尽蔵な歳出拡大に反対していた橋口収主計局長を田中は事務次官にしませんでした。
この時の経験が現在の財務省の増税原理主義の切っ掛けになります。
政治家の放漫財政に逆らうと出世できないというトラウマが大蔵官僚に刻まれた瞬間です。
次の切っ掛けが竹下登の消費増税でした。
次回へ続く




