生産者への補助金は社会主義です。
物凄くザックリ分けると
社会主義が供給を調整する経済で
資本主義が需要に働きかける経済です。
で生産をコントロールする社会主義、計画経済は失敗しました。
そりゃそうだよね
人々が1年間に必要と思うパンや砂糖、机や椅子、ネジや石鹸の数を
事前に予想する事はとても難しいです。
ソ連時代はパンが余り過ぎてサッカーボールにされ、
石鹸が足りずに鉱山がストライキを起こしています。
東ドイツの迷車トラバントは注文してから届くまでに13年かかったので、
新車が到着したら直ぐに次の車を予約しました。
メルケル首相もトラバントを予約していましが、
注文の12年後にベルリンの壁が崩壊し
予約した車は受け取れなかったそうです。
全ての需要が事前に分からなければ生産数を計画する事は出来ないのです。
それに比べて需要、皆のお金を使いたい欲求を増やしたり減らしたりするのは
金利や税率である程度操作出来ます。
物を売る人は需要の増減に合わせて生産量を調整するのです。
計画経済は中央が全てを管理する仕組みで
市場経済は現場や個々の顧客の反応から自然に微調整される仕組みです。
今の所資本主義より効率的に欲しい物を欲しい量だけ欲しい人に届ける仕組みを
人類は持っていません。
で補助金ですが、
政府のやっている事の殆どが供給者側、生産者にお金を配る政策です。
これは社会主義の思想であり、盛大な失敗に終わった経済学です。
もしお金を配りたいならせめて消費者に渡すべきです。
米農家に補助金を出すのではなく、米を買った消費者に
レシートを提出させ還付金を出す。
日本製の家電を買えば還付
日本の木材を使って家を作れば還付、
消費税還付金は輸出業者に渡すのではなく、消費者に返す。
そうすれば供給者もより良い商品を開発、提供するモチベーションが生まれ
消費者には直接現金が戻ってきます。
そうやってありとあらゆる商品に控除や還付金が設定された暁には
余りの手続きの面倒さに疲れた消費者は減税しろ!と叫びだします。




