戦略の階層から見るサイゼリヤ
貴方の人生を前進させ問題解決を助ける戦略の階層
上位の階層が下位の階層を決定する概念です。
地政学者の奥山真司先生がアメリカから輸入してくれました。
これは7段階に分かれており一番上の世界観を達成するために
下の階層が存在します。
この階層の凄い所は上位概念が間違っていると、その下の大戦略や
軍事戦略、作戦、戦術、技術がどんなに優れていても世界観を達成出来ないという物です。
また上の概念が正しければ技術や作戦、現場が多少間違えても挽回可能です。
第二次大戦の日本はアメリカ、イギリス、ソ連、チャイナと四正面で戦いました。
戦う相手と順番を完全に間違えています。
ここを間違うと現場の兵隊がどんなに優秀でも戦争目的を達成できません。
どんなに立派な戦艦を持っていても勝てないのです。
チャイナとソ連とイギリスだけなら何とかなった可能性がもありますけどね。
同様にどの国と仲良くするか、同盟も重要です。地球の反対側の大して繋がりの無い
国と組んでも意味はありません。
それでは
戦略の階層を使ってサイゼリヤを見て行きましょう。
低価格販売とは作戦レベルの話です。
他社が値上げする中でサイゼリヤの値上げ幅は非常に小さく低価格路線を守っています。何故か?
人口減少する社会で売上を維持するには価格を上げるか、
別の市場を奪う必要があります。
サイゼリヤの経営理念は日々の食事 価値ある食事の提案です。
家庭料理の延長を目指しているサイゼリヤは毎日食べられる様に
家庭より低価格に抑える必要があります。
なぜ家庭料理の延長なのか?
家庭の夕食市場を奪うと決めているからです。
これを戦略の階層に当てはめると
世界観が基本理念の人のため 正しく 仲良く
政策が経営理念の日々の食事 価値ある食事の提案
大戦略として人口減少社会を生き残るに繋がり
その為には家庭料理の食事時間と費用をサイゼリヤで使ってもらう必要があります。
その為の低価格路線であり、
その為に様々な調味料を置きお客自身で味付けしてもらい飽きが来ない様にし、
その為に健康を維持できるよう野菜料理やスープメニューを増やし
ブロッコリーの茎や芯、野菜の皮といった食べ難い部位をジェル化する機械を導入しました。
通路の幅と同じモップを作り作業効率化を行うのも
最終的に世界観を達成する為です。
サイゼリヤの行動は常に世界観を達成する為に一貫しています。
では私の天敵ワタミを見てみると、
ブームにのった唐揚げチェーン展開ではテリー伊藤氏を広告塔に使い
介護事業をやったと思ったら業績不振で手放す。
そこには一貫性が見えません。
セントラルキッチンを効率的に使いたいなー位の理由ですかね。
会社が業績不振になっても原因がどの階層かで解決方法が異なります。
増税や日銀の金融引締が原因なら現場がどんなにサービス残業しても対処出来ません。日本全体の需要が減っちゃてるからね。
もし対応するなら大戦略から見直す必要があります。
企業買収の失敗も国で考えると同盟関係と同じ大戦略レベルなので経営者しか対処出来ません。
人手不足も会社の資源をどう割り振るかという兵站、補給、資源の問題なので現場では無理です。
現場社員のパワハラによる離職程度なら管理職で対応出来るけどね。
つまり問題の原因がどの階層かで解決出来る人間や方法も変わるのです。
そこで最後に一番大きなテーマ
国の独立を戦略の回想に当てはめてみましょう。
独立には
精神的独立
政治的独立
経済的独立
軍事的独立
の4段階があります。
自分達で選挙をしようが、
どんなにお金を稼ごうが、
立派な武器を持っていようが、
自分の国は自分達で守る覚悟が無ければ、
国民を守る気概が政府に無ければ独立国とは言えません。
今の日本を見ると
精神的独立も
政治的独立も無く
経済的独立は自国政府のセルフ経済制裁で失おうとしており
軍事的独立はそもそも防衛のインフラがありません。
有権者自身が具体的に政府に働きかけられるのが経済的独立です。
その経済的独立の中にもまた階層があって、
税制やら
貿易やら
規制やら
補助金やら
社会福祉やらが入ってくるという訳です。
減税は経済的独立の上から2と3番目に関わる事です。
私の目標は日本の独立、一身独立して一国独立ですが、
私自身が政府に働きかけられる分野が経済的独立なのです。
貴方が抱えている問題や目標がどの階層かを確認するだけで
解決や実行の糸口を掴めます。
戦略の階層よければ使ってみてね。




