レベル4ステージ1ミッション13:変幻
前回のあらすじ
ソラとメルシアを助けた快たち。そこから全面戦争が始まった。
男はうちひしがれていた。目の前に起こっていることに頭が追い付いていないのだ。
なんで…なんでこんなことに…。そもそもおかしいだろうが、こんなに人生がハッキリと前に進まないのは…。
男は昔を思い出していた。
思えばあのときからそうだった。しがない冒険者をやっていた時代…私は何も上手くいかなかった。やることなすこと何もなかった。そのうえ、上手くいかないレッテルを貼られて、疫病神扱いを受ける毎日。そんな生活が苦しかった。耐え難かった。
一瞬だけ、男の顔が緩んだ。
でも、ウィッチ様…あの方に拾ってもらった時は天にも昇る勢いで喜んでいた。自分のやることを認めてもらえた。やっとその時に自分の存在があってよかったと思った。ウィッチ様にもこう言われたかな…。
「君は無茶しすぎるからね。そういうのは良くないよ。」
と。そう言われたとしても、私は必死に頑張った。ウィッチ様に恩を返すために。
その時にまた暗くなった。
いつからか、ウィッチ様は私を見ないようになった。もともと仲間たちがいらっしゃったとは聞いていた。ならば、その人たちに追い付かなくともその人たちみたいにと思えた。それでもウィッチ様は無視した。なぜだ…なぜだなぜだなぜだ。何故なんだ!!!
「それは君が私の言うことを聞かなかったからだよ。」
突然、男の脳内にウィッチの声が聞こえてきた。
「私は必死にあなた様に従いました!それでも何か」
「君は本当に分かってないな。そんな君には罰を与えないとな。」
「や、止めてください!!!ウィッチさ…」
その瞬間、男の意識は化け物の中に吸い込まれた。
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今回も読んでいただきありがとうございます。レベル4ステージ1ミッション13いかがでしょうか?
今回は初めてのことにチャレンジしてみました。どうでしょうか?こちらの書き方の方が良いと言う人がいれば、たまにこういう回を挟みたいと思います。