■モブすら小ネタ集 No.201~250
※こちらは小説ではありません。
#いいねされた数だけうちの子の幸せな設定を晒す
↑のタグが面白そうでついたに呟いたら、たくさんいいねをいただけました。
(ページ下部にもリンク置いています)
直近を除いて、201.から250.まで、まとめて見やすいようにこちらにおきます。
こんなにたくさん小ネタができたのは、読者様のいいねのおかげです。
なので、読者様との合作みたいなものですね。リクいただいたりしましたし。
本当にありがとうございます!!゜+.ヽ(≧ワ≦)ノ.+゜
顔文字使ったり表現ゆるいのはご容赦ください。
※SNSで打ち間違えた箇所などは、こちらで修正して載せています。
※子世代のネタはpixivに掲載しているマンガもどきに関連している内容も含みます。(ページ下部にリンクあり)
201.[ハルリゼ関連]
ハルは成長後、少し髪を伸ばす。
理由は、歳の離れた妹たちが髪結いで遊びたがるため。
一度、切ったことがあったが
「「頭がとれたー!!๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐」」
と、妹二人にぎゃん泣きされた。
頭は取れていない。
以来、結える長さを維持している。
202.
幼い息子が拾ったなかで一番大きな松ぼっくりをプレゼントしてくれたことをきっかけに、ディアの誕生日に家族でリースを作り、それを聖夜祭まで飾っておくようになった。
エルンスト家に新しく生まれた慣習。
今年も息子や娘の拾ってきた木の実をリースに飾り付けるのだった。
203.
四人で昼食をしていた頃、ザクの食事前後の言葉が気になって、ロイは理由を訊いた。
意図を知り、それはいいとロイは気に入った。
「即位して、自分に感謝するのは気持ち悪いと思っていたところだ」
自身が即位するまでに、王へ感謝する祈りは礼拝のみで充分とし、食前の祈りの対象を変更した。
204.
結婚後、初夏に一度両親に食事を奢るというザクの習慣を続けられるよう、リュディアはバウムゲルトナー夫妻を食事に招待した。
そのときばかりは、イングリットの酒場のお持ち帰りなど下町の料理を食べる。
領地に帰るまでは、ヴィート夫妻もその席に招待され、大所帯の団欒となった。
205.
卒業前に一度、フランクはイングリットの酒場を訪ねた。
大きくなった、と殊の外嬉しそうに笑って、イングリットは彼を抱擁して迎える。
結婚することを報告すると、祝い酒と料理を振る舞ってくれた。
客としてきたから、と支払いをしようとするフランクに、彼女は結婚祝いさせてくれと返した。
206.
イングリットは夫との間に子供がなく、酒場は一代限りのものとしていた。
しかし、店の味に惚れ込んだ客の一人が続いてほしいと弟子入り志願。
元客の青年とその妻が酒場を引き継ぎ、彼らの子供もまた味を残したいと受け継いだ。
そうして、イングリットの酒場は何代にも渡って続いたのだった。
207..[side18.以降]
主が去ったことを確認して、トビアスは残った二人に振り返る。
「殿下の手を煩わせてしまったんだ。ベルンハルトは書類の整理を手伝え、イェレミアスはこのインクやらを片付けろ」
「ええー」
「レミアス。お前、書類読む気あるか?」
「ない」
適材適所の指示に、二人は了承し行動に移す。
208.
「ニコは、ファニーとお茶したことがあるだろう」
「ああ、仔兎ちゃんたちとなら数える程度だけど」
「その数回で風属性が発現したらどうしようかと、リュディア嬢づてに聞いて、内心ひやひやしたよ」
「あんたの目の敵にされるなんて冗談じゃないわ」
もしもにぞっとしたニコラウスだった。
209.[side03.関連]
就いた仕事に慣れた頃、寝室近くの造園を、イザークは父たちに依頼した。
造園案は紫丁香花が全色窓辺から見えるように植えることだった。
春から夏にかけて、白、紅紫、藤紫、青と咲く花が、起きてすぐ眼に入る。
甘やかな香りを纏い、ふわふわと風に揺れる花弁は、親友の髪を彷彿とさせた。
210.
「お姉様、花冠が五つ割けているのを一人だけで見つけて飲み込むと、好きな人とずっと一緒にいれるんですって」
「素敵なおまじないですわね」
「? そんなの食わなくても一緒にいるけど」
「お前、元王族なんだから、その辺のモン食うんじゃねぇぞ」
「可愛い乙女心を!!」
紫丁香花の下で。
211.
飲酒可能年齢は過ぎていたが、在学中は控えていたザク。
卒業後、その祝いも兼ねて長雨の日にジェラルドから晩酌に誘われる。
そこにはデニスに姿も。ザクは初めての酒を父と呑み交わすことができた。
そして、父が自分より酒に弱かったことを知る。
父が酒を飲む姿を見たことがなかった訳だ。
212.
ヘルマンは、シュテファーニエ同様、彼女の義弟にも父と呼ぶことを強要しなかった。
しかし、引き取って彼が家に馴染んだ頃、
「お父さん」
と呼ばれた。
ヘルマンは涙を決壊させ、少年はびっくりした。
ちなみに、ナディヤはお袋と呼ばれた。
家族になった日。
213.[ハルリゼ関連]
オティーリエとヴィンフリーデは、兄への呼称が違います。これは母親の仕込みです。
それぞれへ兄について話すときに、わざわざ呼び分けてまで馴染ませました。
「どちらも捨てがたくって……っ」
と二人の母親は供述しており、兄も父親もそのこだわりに関心がないため好きにさせています。
214.
ハルは幼い頃から鍛えることに積極的だったため、遺伝もあって体格よく成長しました。
ただそのきっかけは、女の子に食らった平手が痛かったから。
その目的はいつしか別のものへ変わっていきました。
しかし、彼女の兄を超えた現在も目的は達成できていません。
215.
へルマンのことをずっと名前で呼んでいたファニーだが、結婚式のとき、初めて
「お義父さん」
と呼び、離れても家族でいさせてほしいと願い出た。
もちろんへルマンは二つ返事で頷き、彼の涙の堰は決壊した。
216.
息子の結婚式で、嫁とその養父の一件を見て、少し羨ましくなった国王陛下。
お義父さんないし、近い呼称で呼ばれることを期待して、内心ずっとそわそわするも一向に陛下呼び。
諦めかけてた数年後、第二王子の嫁が遠慮なく義父呼びをするので、第一王子の嫁もつられて呼ぶようになるのだった。
217.[side25.以降]
娘さんとお付き合いさせていただいてますな挨拶をしに、公爵邸を訪ねるアントン。もちろん立ちはだかるは、公爵様。
二人きりで話そうとなり、いかに自分の娘が可愛いか語り出す公爵様。事実だとすべてに頷くアントン。
話しが長いことを心配したフローラが、恥ずかしがって止めるまで続いた。
218.[side25.以降]
世話になったメルケル教会の神父様にアントンは婚約者ができたことを報告した。
神父様は、沁々とそうか、を繰り返して頷いた。
一人で生きてゆくと言っていた少年が、自分で家族を持ちたいと思えるようになったことを、彼は心の底から喜び、祝福した。
219.[side25.以降]
アントンは、結婚祝いで、義姉から夫伝手で手に入れたという魔力を吸う魔具を贈られた。
渡された透明な水晶を見つめる。
少し考えて、使うのをやめた。
家族に、辛くなったら逃げてもいいのだと言われて、安堵した。
それを妻に預かってもらうことにする。
一番傷付けたくない相手だから。
220.[本編59.、side.18関連、side25.以降]
トビアスはある日、主から助力を頼まれる。
自身の魔力量に悩む者がいるのだそうだ。
「ふん、贅沢な悩みだな」
卑屈な物言いをしながらも、彼は内心嬉しかった。最初は他人を害するために造りだしたものが、誰かにとって救いになるのか。
本当に物は使いようである。
そっと笑みを刷いた。
221.[side26.以降]
ザクに慣れてきた頃、ジーモンは彼の婚約者に紹介された。
すると、何故か睨まれてしまい何か気に触ったのかとジーモンが焦るも、同室ゆえに手作りクッキーを最初に食べる権利を持っているのが狡い、という可愛らしい妬みによるものだった。
ザクがクッキーを焼くのは、基本彼女に乞われたとき。
222.[side17.以降、side.η関連]
お互いの過去に触れれるようになった頃、
「そういえば、君の場合ずっといなかった訳じゃないんだろう」
「はい。けど、彼女の好きになった方が、大きい方が好みだったそうで。傷心の間は近寄らないでほしいと……」
傷を抉る要因にベルは視線を落とし、慰めが浮かばず相槌しかできなかった。
223.[side17.以降、side.η関連]
学園で最後の年、フロレンツィアは疎遠となった友人から声をかけられた。なんでも、そのままの彼女でもよいと言う恋人ができたらしい。
喜んで相手を紹介されると
「エック!?」
まさかの従兄弟だった。
「清楚派じゃなかった!?」
「言ってくれるわね」
そういえば、従兄弟は控えめ派だった。
224.
コニーは、直接本屋に行って買う派です。そして、推しCPができた本は読み潰してしまうので、もう一冊買いに行きます。
書店員の間では、彼女が二冊目を買う本は人気が出ると真しやかに噂されており、実際ベストセラーになりやすい。
書店員のおすすめ基準にされていると知らないコニーだった。
225.
二人で出かけるとなると、コニーが本屋に行くのに付き合い、ほぼそれで終わります。
「他のところで待っていてもいいのに……」
「護衛の訓練になる」
そう、と頷くしかないコニー。
しかし、本を見ると眠くなるので、レミアスはずっと彼女を見ています。
コニーは本に夢中で気付いていない。
226.
妹たちに遊ばれるとき以外、ハルは髪を邪魔にならないよう後ろでひとつに結わえている。
その際に使うリボンは、リゼが贈ったもの。金糸の髪に合う赤や黒など強い色を選び、無地でシンプルなもの。
使い勝手がいいから、と彼は言うが、リゼのリボン以外を使っているところを誰も見たことがない。
227.
リゼは、自分でリボンを買うとき三本買う。
一本はハル用。
残りの二本は、よく二つに結わえる自分用。
メイドが用意してくれる分もあるので、その日の気分や服装に合わせてリボンを選ぶ。それでも、時々ハルと被るので、
「お揃い」
と喜ぶと、間をおいたあと彼に長々と溜め息を吐かれる。
228.
一年で優勝していたので、レミアスにもボックス席招待権利はあった。
翌年コニーに訊くも、埋没していたいという理由で断られる。
「まぁ、すぐ見つけられるからどこでもいいな」
「マサイの戦士かなにかですか……?」
「強そうだな、闘えるか?」
「闘えません」
本当に開始一分で見つけた。
229.[本編59.関連]
トビアスが復讐のために造った魔具は、魔法陣の式を改良して属性を除いた純粋な魔力のみを抽出することにより、誰にでも魔力供給できる魔力切れ症状の応急処置器へと改良された。
「本当にやるとは……」
「言っただろう? 物は使いようだ、と」
微笑むロイにつられ、彼も笑みを落とした。
230.
父娘の交換日記で、恥ずかしいのでリュディアはなるべく庭師見習いの少年のことを書かないように気を付けていた。
しかし、ジェラルドに彼と話したときの出来事を記されると、自分の方が会っている、とつい張り合ってしまい、結局書いてしまう。
日記でも、彼は口論のネタにされていたのだった。
231.[本編55.以降]
夕暮れも終わる頃にベルンハルトは家に帰った。出迎えた母を見上げ、彼は嬉しげに笑った。
名前だけでなく、髪も母に似てよかった、と。
それを聞き、彼の母は息子の頭を髪がぐしゃぐしゃになるほどに撫で、高く抱えあげてぐるぐると回した。
目を回した彼は、父が帰ったことで助けられた。
232.[side22.以降]
提案したときは不要だといわれた空に炎の花を描く魔法陣の考案。
しかし、学園入学後ベルンハルトに正規で魔法陣の作成依頼がされた。魔力量および操作精度の問題から、イェレミアス以外は魔法陣の補助なくしては花火を生み出せなかったのだ。
結局することになるのかと、呆れた嘆息が零れた。
233.[side17.関連、side22.以降]
花火の魔法陣開発は、卒業年に学園から依頼を受けた。
花火の図案を考える際、ベルンハルトは婚約者から初めてもらったハンカチの刺繍を参考にした。
開花の宴での披露になってから知らされた婚約者は、とても驚いたという。
234.
「先日、フィル様が旦那様に頼んで壁ドンしてもらったのだとはしゃいでいらしたのだけど、何のことかしら??」
「そんなの頼んでまでしてもらいたいか?; 壁ドンってのは、こう、壁に挟んで閉じこめるコトだけど、ニコならともかく俺がしても……って、あれ?」
こうかはばつぐんだった。
235.
「コニーさんに私が好きそうだと言われたんですけど……」
「僕らの場合、あまり閉じこめているようにはならないな」
「背が近いですからね」
「期待に添えず、すまない。こんな唇が触れそうな距離で圧迫感など……っあ、いや、他意はない……!」
慌てるベルと、彼の裾をつまむフロフロさん。
236.[ユリたべside.関連]
騎士団から従騎士の制服を支給されるも、汚れを気にするのが嫌だったレミアスは黒い生地で自分用の制服を仕立てた。
ベルは正規のものを着るように注意したが、
「2PカラーよきですΣb( `・ω・´)グッ」
とコニーが絶賛したがために、騎士になってからも、公式の場以外は黒い制服だった。
237.
親友と義姉から同時期に壁ドン体験の手紙が届き、母国で流行っているのだろうかと首を傾げるトルデリーゼ。
夫が流行っているならやってみるかとなり、互いに既視感を覚えた。
「平手かますか?」
吐息を感じる近さで、夫が可笑しげに口角をあげる。
「いいえ」
そっと笑みを返し受け入れた。
238.
義妹がハイテンションで壁ドンのことを話すものだから、いっちょやるかとなったカティンカ。
夫に頼んだときは乗り気だったが、いざされると好みの顔が間近にある破壊力に挙動不審となる。
落ち着くため、夫の胸筋や腹筋を服越しに触っては褒めだす。
妻の羞恥の置き所が判らないクラウスだった。
239.[本編69.、side21.以降]
延長戦が決まった頃、
「君に好かれるために試したいことがあるんだが」
と至極真面目にロイに頼まれたものだがら、ファニーは了承する。
が、
「フィルはこれでイチコロだというんだ、が」
眼前に眩い美貌が迫り、彼女は真っ赤になって卒倒した。
加減しろと元婚約者に、ロイは説教された。
240.[本編59.以降]
十一歳の誕生日、初めて月虹をみせてもらってから、誕生日の虹は月虹を希望するようになったお嬢。
最初は準備の仕方にびっくりしたものの、珍しく彼から近付いてくれる機会なので、入学するまでの四年間、毎年必死に動揺を堪えていた。
夜闇で顔の赤らみが彼にバレなかったのは幸いである。
241.[本編46.関連]
いつかの口約束通り王位継承後、ザクを自国へ招待したフランク。
子供どころか親友家族込みの大所帯でやってきたものだから、呆れた。
「なんやねん、この人数……」
「海はみんなで遊んだ方が楽しいだろ。子供たちにも海見せたかったし」
仕方なく、フランクは全員分の水着を用意してやった。
242.
君星FDで水着が存在すると知っていたフィルは大はしゃぎ。
ザクが妻の水着姿に反応するより先に、叫ぶほど。
「胸の格差社会……! けど、お姉様の水着姿を拝めて悔いなし!!」
「……アレ、王女さんのそっくりさんか?」
「ごめん、本人;」
実兄がいない代わりに、元兄が素の残念さを詫びた。
243.[side22.以降、ユリたべside.関連]
海といえば花火、とベルから魔法陣を描いてもらっていたザクは、魔力量のある妻に手伝ってもらい南国の夜に花火をあげた。子供たちは大喜び。
「こら、ええ儲けになるわ」
と一人目の付け所が違うフランク。
すぐに交易交渉の予定を立て始めた。火薬版花火の開発促進は隣国の協力があってこそ。
244.[ユリたべside.以降]
妻より自分に似た娘が、自分と同じ悩みを抱えていることが心配だったベル。
自身の経験から、正面からみてくれる相手と出会えると励ましていたが……
いざ娘をもらいにきたのが、顔だけは初恋の人に似た中身は腐れ縁と瓜二つの男で、壮絶に複雑すぎて拒否りたくなった。
が、娘のために堪えた。
245.
ロイの卒業年に迎えた誕生日、物に不自由していない彼に何を贈ればいいか浮かばず、婚約者は初回で詰んだ。
悩み抜いた結果、彼の妹に教わった最終奥義を使うことにする。
「わたしがプレゼント、です……!!」
「そうか。何をしてくれるのかな」
「はぇ!?」
彼女ができる精一杯は膝枕だった。
246.
「お父さん、だっこー」
乞われ、腕を広げ娘を迎えます。
「あ……っ」
顔にずるい、と書いている息子も、手招きして迎えます。
それから……
「ディアもくる?」
「う゛……」
まごついているのを見透かされ、恥じらいながらも腕のなかに吸い込まれていきました。
247.[side25.関連]
雪が多く積もったある日、生け垣を包んだ雪を積雪の山と勘違いしたフローラがそこに突撃した。
すると、見事な彼女の型がとれてしまった。
夕刻、仕事から帰ったジェラルドがその型を自身の氷魔法で保持しようとしたものだから、執事に止められた。
仕方なく、写真に残すことで我慢したのだった。
248.[本編43.、61.関連]
またある日、新雪のうえに姉妹が足跡で描いた絵を消える前に、次の雪が降る前に、と高枝を剪定する用の脚立を庭師に借りてまでジェラルドは写真に撮った。
脚立を支える手伝いをした庭師見習いの少年は、話に聞く先代公爵以上に被写体が個性的だと感じた。
249.
愛娘たちの成長過程の一挙一動が記録すべき奇跡の瞬間だと感じるジェラルドなので、写真の撮影は許可制である。
許可を得る相手は執事。ハインツから撮影許可を得るために、彼は毎回熱弁を振るっている。
執事も一秒一秒が貴重である点は否定しないが、彼の場合、際限がなくなり、すぐ撮影できなくなるため、許可する頻度は低い。
250.
義姉の昔話を聞き、その通りだと頷いたフィリーネは子供の成長記録を残すため、自分の光属性の魔力で眼にしたものを紙に転写する魔具を造ってほしいと兄におねだりした。
そして、紙さえあれば撮れる彼女専用の写真機ができた。
我が子も彼女の推し活対象である。








