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奥手な勇者の恋の相手はモンスター  作者: ゴーヤウリウリ
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2-4-1

2-4-1 8月24日火曜日

 ピポピポピー、けたたましく朝6時に目覚ましがいつものように鳴り、部屋のベッドですぐに目が覚めるたが、少し寝不足ぎみで、調子が上がらない。

 なぜなら「貴方に話さないといけない事」の望の一言が気になり、昨夜は寝付けなかったからだ。しかし、「平助、朝ごはんできているわよ。早く下りてきて」と1階から彼女の声が聞こえてくると直ぐに調子がよくなった。どうやら朝の彼女の声は俺のビタミン剤になっているようだ。


「はい、直ぐ行きます」と1階に急いで下りると、食卓に着いている母から

「平助、昨夜は2人で何をバタバタして騒いでいたの」と朝一番で叱られたが

「ごめん、出来なかった問題がやっと解けたんだ、それで嬉しくて」と言うと

「嘘が下手ね、顔に嘘って書いてあるわよ」との母の決まり文句に

「本当ですよ。平助が難しい問題を解いたんです」と彼女が口添えしてくれたので

「ありがとうね、望ちゃん、遅くまで平助に勉強を教えてくれていたんでしょ」

と俺にやる気が出たと思ったのか、ごはんを準備している望に感謝していたので

「そうなんだ、母さん、2人でやっとできたんだよ」と俺がその気だとみせると

「じゃ、これからも、ずーっと2人で力を合わせて頑張るのよ」と母が励ますと

「はい、おば様。2人で頑張ります」と彼女は少し顔を赤くして答えたが、俺にはその意味がよく分からなかった。


「はい、ごはんよ。さぁ、食べましょう」と望が俺にごはんをよそうと食卓に着き、3人で仲良く食べ始めると

 今日もごはんが美味しい、彼女が作ったごはんならそれは当然の事なのだが、そんな事ではない。明るくて優しい彼女と一緒に食べられるのが美味しいのだ。

 こんな日がずーっとこうあって欲しいと望みたくなるものだが、現実は今日を入れて後2日間だけだった。お試しモンスターとは違い延長できないなのが残念だが俺にはどうしようもない。


「母さん、今日のお昼はアラタとBBQだからいらない。望ちゃんも一緒だよ。

それから午後は望ちゃんとスイーツを食べに行くから」と今日の予定を話すと

「毎日毎日、朝から晩まで望ちゃんと一緒、平助、望ちゃんの気が変わらないうちに早く向こうの両親に挨拶しに行ってきなさい。

そうだわ、いっその事望ちゃんが帰るときに、あんたも付いて行きなさい」と母が無茶苦茶なことを言い出すが

「うちの両親も昔から平助を気に入っていますので、特別な挨拶なんて心配いりませんよ、おば様」と彼女が笑いながら冗談を言うと

「そうそう、お父さんに、望ちゃんも一人娘だけど、平助も一人息子だから婿入りは難しいってちゃんと言っておいてね」と本気で言っていた。

 俺は彼女の両親が俺を知っているとは冗談だと思ったけど、婿入りの話まで母が考えていたとは、この後何を言い出すか心配だったので朝ごはんを急いで食べて席を離れた。


 朝食後、今日は別々の自転車で2人で剣道場へ向かいながら

「朝のあの話は冗談だったの、それとも望ちゃんの両親に俺が会った事あるのかな」と彼女に話しかけると

「子供の頃、私の家に遊びに来ていた時にいつも会っていましたよ、特にうちのお父さんには気に入られていましたけど、好き嫌いが多いので母さんは夕飯の時なんか困っていましたけどね」

「えっ、俺には記憶がないけど、でもそんな気がするし、でも、よく思い出せないな」と少し困惑ぎみで自転車に乗っていたので

「今は余り考えないで下さい、考えすぎると自転車こけちゃいますよ」と注意をされると

「そうだね、安全運転しなきゃね」と深く考えるのをやめて自転車の運転に注意をした。


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