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奥手な勇者の恋の相手はモンスター  作者: ゴーヤウリウリ
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2-3-4

2―3-4

 いつもの午後の練習は明日はお休みなので、今日の練習はいつもより長くなった。でも、急いで帰ってきたのでどうにか夕飯時間に間に合うと既に望は料理を作り終えて食卓に着いていたので俺も隣に着くと

「もう少し待って下さいね。おば様が帰ってきて3人で一緒に食べましょう」と言うので、俺は少しお腹が空いていたが「あぁ、そうだね、そうしよ」と母が帰って来るまでの間彼女と話ができるので内心で喜んでいた。

「君も剣道していたんだ、どうして教えてくれなかったの」と俺から話し出すと

「少しかじった程度ですので、恥ずかしいので黙っていました」

「かじった程度だなんて俺より数段上手いし強いよ」と言うと、彼女は少し考えて

「実は、仲良しの子が剣道をしていたので子供の時から少し」と答えると

「平助は高校に入ってから剣道を始めたの?」と今度は俺に訊いてきた。

「そうだけど、まだたった1ヶ月、俺の方がかじった程度だよ。

そういえば君の剣道着姿を見た時に懐かしいと言うか、以前どこかで君の練習を見ていたような気がしたけど」と俺が不思議そうな顔をすると

「そういえば、早く練習が終わった方が道場の外で待っていたし、それから一緒に手を繋いで帰ったし」と彼女は懐かしそうに昔を思い出していた。


 彼女が当時が余りにも楽しかったように思い出を話すので

「へぇ、その子はもしかして男の子で、望ちゃんの彼氏じゃないの、今その男の子はどうしているの」とズケズケと言うと、彼女は急に顔色を変えて怒り出して、

「もう知らない。平助、貴方の夕食はサラダだけよ」と訳が分らないことを言うと

「ごめん、ごめん、でも俺も君の事が少し知りたくて」と、少しモジモジすると

「あら、どうして、私の事が知りたいの」と急に顔を近づけてくるので、

「そりゃ、美人だし、男だったらみんな君の事を知りたがると思うよと」と恥ずかしそうに答えると

「また、冗談ばかり言って。でも、何でも訊いて下さい。平助にはみんな答えるわよ」とニコニコと喜んでいたので、

「じゃ、好きな人とか、彼氏はいるの」とよく有る質問をすると

「好きな人はいるけど、どうしても、そいつが私に気付いてくれないのよ。どうしたら気付いてくれるかしら」と少し悲しげに言うので

「バカッだなそいつ、俺はそれが信じられないよ。こんな美人が傍にいて好きのオーラを出したら絶対に気付くけど。俺なら速攻で気付くね」と笑うと

「もう知らない。平助、貴方の夕食はごはんだけよ」とまた訳が分らないことを言い出だした。

 しまった、でも、何故望は怒るのだろうと考えて、彼氏の話はマズイのかなと

「それで剣道の腕前は? アラタは君の腕でなら全国級だって言ってたけど」と話題を変えると

「そんなことないですよ、去年は確か全国大会で負けましたし、

アラタさんの武道大会準優勝に比べるとまだまだです」と謙遜していたが、本当は全国2位だと楓が教えてくれたことは黙っていた。


「そうそう、負けたアラタには訊き辛いので今まで黙っていたけど、去年の武道大会の優勝者ってどんな人かな」と唯一アラタ以外に知っている人がいたので教えてもらうと

「そうですね、確か共和国警察庁にお勤めの人で去年で4連覇されて、今年の大会でもし優勝すれば5連覇で殿堂入りされる方ですよ」と教えてくれた。

「4連覇ってすごいね。、そんなに強いの?」

「強いとかの問題ではなく、桁違いです。だいたい試合は1分以内で終わってしまいます」

「1分以内で終わるってどうしてだろう。相手の力量とか探っていたらもう少しかかりそうだけどね」

「普通はそうですけど。彼はレベルが違うんです。言葉では上手く説明できないけど、攻めだと、だれも彼の剣を交わせない。体で交わそうとしても当たってしまうし、盾で防ごうとしても相手は手を痛めてしまうし、剣だとヒビが入るし、守りだと、彼は攻撃を信じられないほど体で交わすので、これまでの大会で彼にまともに剣を当てた人はいません」と体で動作をしながら詳しく教えてくれたが、

「意味が分らないけど、対戦相手は剣や盾で攻撃を防げないなんて信じられない。それに彼に剣が当たらないなんて、そんな事ってあるのか」確かに、最初俺が剣術を始めた頃はアラタは俺の攻撃を踊るように交わしていたが、腕の立つ勇者を相手にそんな事ができるのかと思った。

「確かに剣や盾が起動すれば防げるかもしれませんが、だいたいその前に勝負がつくんです。そうそう、確か去年の決勝戦はその方とアラタさんでしたが、確かアラタさんが聖剣を起動するまでもなく、1分以内で終わった筈です」

「じゃ、アラタの攻撃も全部交わされたわけか」

「そうです。最初はアラタさんが攻めたのですが、全部彼に交わされてしまいました。それから、確かに、アラタさんは、相手の一振り目は聖剣で防ぎましたが剣にヒビが入って、その後は起動できなくなってしまったので、彼が二振り目を降ろす前に棄権された筈です」

そんな凄い奴がいるとは、アラタが「あっさり負けた」の意味が分ったが、こんな相手とは初戦に当たりたくはないものだ、でも、本当にそんな事ができるのだろうかと思った。

「そうそう、明日の午後は練習の後にアラタの庭でBBQするから君も一緒に食べよう。そのあとスイーツね、あっ、いけねぇ、南にも連絡しておかないと」と南にメールを送ると「了」と返信が帰って着て、2人に了解を得たので安心した。



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