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奥手な勇者の恋の相手はモンスター  作者: ゴーヤウリウリ
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1-8-4

1-8-4 8月19日木曜日

 ヒカリが異世界に帰って後、宮本アラタと2人での朝の練習が日課になり、練習開始から2週間が過ぎる頃には、どうにか基礎練習ではボロ雑巾状態になりながらでも休憩を取りながらなら練習時間までは耐えられるようになっていた。

 それに好き嫌いの激しい俺が毎朝お酢を飲み始めたせいでもないだろうが柔軟体操が上手くできるようになったので楓さんも喜んでいた。

 今日も2人での朝の練習が終わり、彼女に「頑張って下さい」と応援されて「やっはり男2人だけの練習よりは女性が1人でも居るとこんなにもやる気が湧くものかな」と家に帰って母が用意してくれていたお昼を1人で食べながら、

「早いもので後たった2週間で新学期か、いい加減に部屋を片付けないと教科書がどこにあるのかさえ分からなくなってきたぞ」と気合を入れたが、頭の中はヒカリの事だけが気がかりだった。

 それにしてもヒカリからまだ何の連絡もないってことはまだ向こうの世界に居るってことだな。

 考えてみると「そうか、まだたった10日間しか経っていないのでそうだよな、まだ無理だよな」と納得したが、

彼女は笑顔で俺に「直ぐに帰ってきます」とは言っていたが「直ぐって、どれくだいだろう。1ヶ月、半年、1年」俺の気だけが焦っていた。

 自分の力だけではこっちの世界には帰って来られないのはよく分かっているが、待つ身としては一日千秋の思いだった。


 それにしてもヒカリとのお試し期間が終了してから10日も経つけれど本部事務局から何の連絡も無い。終了通知さえ着ていないのだ。

 どうなっているのだろうかとメールの着信暦を調べてもやはり着信はない。

至れり尽くせりの本部事務局からまったく連絡がないのはおかしいと着信拒否の一覧を開くと、そこになぜだか本部事務局が登録されていた。

「これは、どういうことだろう。俺が間違って登録するはずがない。まさかヒカリが・・」と着信拒否を解除すると、いきなり着信音が鳴ったので、発信者を見ると本部事務局からだ。何の連絡かと直ぐに開いて見ると

「 中村 平助 様

お試しモンスターのご利用、誠にありがとうございました。

お試し期間が8月8日に終了になっておりますので、精算金として別紙のとおり請求いたします。

なお、精算金は8月31日までに下記口座に必ずお支払い下さい。

お支払いの無い場合は遅延利息が発生しますのご注意して下さい」

「なっ、なんだ、精算金が発生しているってどういうことだ」と寝耳に水だった。


 俺はヒカリに何も手を出していないので課金が発生するとは思ってもいなかったが、別紙を見ると課金の発生がずらずらと列挙してあり、散歩が5百、手を繋ぐ5百、デートが千、頬にチュウが千、添い寝が2千等々で合計3万ポイントで金貨3枚分にもなっていた。

 課金が3万ポイントで金貨だと3枚分だ、大物の悪魔を3匹倒さないと貰えない額だ。こんな高額な請求はどういう事だと俺は考えてみたが結論は直ぐに出た。


「騙された。たった1週間で恋人が出来る訳がない。

それもあんなかわいい娘と婚約なんて出来る筈はないんだ。

そうだ、騙された、お試しだと、やっぱり美人局だったのか。

ヒカリの奴は俺を騙しやがった。あの野郎、純真な俺の恋心を持て遊びやがった」

きっと異世界に戻って「馬鹿な平助、スケベな下心が丸出しよ、たんまりとバイト代が稼げたわ」と笑っているに違い。

 そして、この借金だけは一夜の夢ではなかったので、次の朝起きてメールを確認しても精算金の請求メールは消えていなかった。


 これでまた奥手な平助は女性に不信感を抱き更に奥手になるのだろうか。それとも・・


奥手な勇者の恋の相手はモンスターを読んで頂きありがとうございました。

1-8-4にて第1章出会い偏は終わりです。次回からは第2編再会偏が始まりますが、残念ながらヒカリとの再会偏ではございません。

なお、この第1章は2019年6月中旬から7月中旬までの約1ヶ月で書きました。1日1部約2-3000字を目標に書き、その後何度が推敲しましたが、私1人で暇を見つけては書き、読み、修正していますので、誤字脱字がどうしてもございます。そこはなにとぞご容赦をお願いします。

 本小説の書き方としては登場人物の会話を中心として、その他はト書きで説明したドラマなどのシナリオ風になっていますので、場面や描写は少ないです。その理由は当方が学生の頃演劇ののシナリオ何本か書いたから、その方が書きやすかったのです。別の作品ではラノベ風に書くようにただ今勉強中ですので、詠み辛い方はこの作品まで我慢して読んでください。

 この後書きは2019年8月17日に作成しており、現段階では第3章全国武道大会偏までの下書きが終わっておりますので、第2章+30部ぐらいにはなりそうです。更に第4章・第5章の構想はありますが、後は読者さんの数次第ですので、励ましのお便りを待っています。

それでは、さようなら・・・

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