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奥手な勇者の恋の相手はモンスター  作者: ゴーヤウリウリ
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1-8-3

1-8-3 共和国警察庁特捜本部長室にて

 国宝盗難事件の会議終了から数日後、職員が特捜本部長室に入り

「本部長、長官執務室から報告が来ております」と特捜本部長に連絡すると、沢山の書類が積み上げられた机の席に座っていた本部長が

「どの事件についての報告か」と尋ねると

「はい、国宝の剣と盾の窃盗の件です」

「そうか国宝の剣と盾の窃盗の件か、でぇ、この件はその後どうなっている。

確かこの件で彼女を参考人の監視役で派遣していたな、直ぐに呼んでくれ」と本部長が命令すると

「はい、本部長に何か用事があるとかで既に廊下で待たせています。じゃ君、入りたまえ」と職員が廊下に待たせた酷く真剣な顔をした女性職員を本部長室に導くと

「失礼します」と言って女性職員が本部長室に入った。


「それで長官執務室の報告の続きを」と本部長が命令すると

「はい、報告によりますと三次召喚者の中村平助17歳を引続き監視するように指示が来ています」と職員が報告すると本部長の顔色が変わった。

「もう一度、名前を言ってくれ」と職員に命令すると

「はい、中村平助です」と答えると本部長は、女性職員に

「では、ミスデイウォーカー詳しく報告してくれ」と命じた。

「はい本部長、身辺及び素行調査を行いましたが不審な点はありません。

なお1週間ほど身近で監視しておりましたが、特に不審な点はございません」

「それは分かった。本人又は家族で特に変わった点、気になった点はないか」

「はい、特に変わった点はありませんが、気になった点として剣の上達が異常に早く感じました」

「交流会参加経験者の君が見てそう思うのか」

「はい、私に預けて頂ければ、二年もしくは三年でこの国一番には」

「王制復古軍との関係は?」

「はい、まったくないと思われます。平凡な高校生だと」

「異世界での王制復古軍の活動状況は?」

「はい、首都東京を中心に調査いたしましたが未だ皆無かと」

「分かった。特務派遣終了後に申し訳ないが休暇を取ったらまた行ってくれないか」

「はい、了解しました」と彼女の厳しい顔が少し崩れ始める。

「それで、私に用事とは」と本部長が女性職員に質問すると

「はい、特にございません」と彼女は本部長室から用事が片付いたので廊下にさっさと出た。


 すると彼女は悩みが一つ消えたかのようにニコニコしながら、

「よかったわ、本日付けで退職しようと思って退職願を持って来たのに。

やったわ、辞めなくてすんだし、また直ぐに平助に会いに行ける。

あいつ驚くぞ。今度は長期かしら」とガッツポウズをしながら歩いているので、

廊下ですれ違った職員は「彼女、結婚が決まったので寿退職するって噂よ、

それであんなに幸せそうな顔しているのね」とクスクス笑って見ていた。

 その頃本部長室では本部長が報告書を見ながら「中村平助、この名を聞くのは15年ぶりか。すまない平助」となぜか目に涙を貯めていた。

                                      

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