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内なる声
内なる声
何が起きたのか、それをわかっているのは、ビシンだけだった。
ビシンは、サトシの後ろの席に座っていたのだが、外を見ていた時、
こちらに向かってくる小さな物体が光って見えた。そして、それは弾丸であると確信した。
すると、近くまで来た時、その弾丸は、空中に浮いたまま、ゆっくりと静かに静止した。
そして、止まったと同時に、もと来た方向へすごいスピードで戻っていったのだ。
ビシンは何もしなかったのに、このような現象が起きたことに、
ビシンは、非常に驚いて、声も出なかった。
その時、どこからか自分に向かう声が、はっきりと聞こえた。
それは、ビシンにのみ聞こえる内なる声だった。




