馬借弥太郎の話
「おう、兵衛どん。」
「わてら税ば集める仕事やきにあまり褒められたもんじゃないが、百姓の話を聞くのが楽しみや。」
「まあ、世の流れみたいなんつかまんとわおもとる。そりゃあ。百姓のとこ寄るたんびに話ば聞くがや。百姓も外の世界知らんからのう。わしらの話を喜びよる。」
「実はな、民百姓の数が減っとる。」
「長禄3年(1459)の8月に賀茂川が氾濫してな。翌年正月には京都は乞食が数万おった。数万じゃぞ。
この年の最初の2カ月で隣に居る3人の内2人はくわばらくわばらや。(推定8万2千人死亡)ほうっておけんから川に流したら途中でつかえる始末や。」
「うちら馬借もな借金まみれじゃ。」
「意外かや?」
「関所が増えてな。」
「ちょいと進むとまた関所。馬借も借金まみれになっとる。」
「年貢を集めるわしらからもとってどうする?」
「わし思うんじゃ。」
「これが正しいんかね?」
「何が正しいんやろ?」
「信じて良いんじゃろか?」
「あー誰か言ってくれんかね。」
「これが正しいと」
「言ってくれんかね?」
「なんか此奴を信じていれば大丈夫だと。黙って付いてこいと誰か言ってくれんかねえ。」
「言ってくれねば百姓(土)に付くも有りじゃ。」
「て言うか心は土に近いぞ。我ら。」
室町幕府が。各守護がとにかく金儲けに走った際関所の乱用でした。
馬借も借金漬けとなり、社会体制そのものが揺らいで居ます。
筆者YouTubeでヒットラーの演説を聴いた事あります。社会不安でいっぱいの当時のドイツでこれはいけない。と色々思いました。
札束を台車で運んで食料を買いに行く中、馬鹿にしてた飲んだくれが部屋に転がってる酒瓶の高騰で幅を利かす。
何が正しいか分からない世に。これが正しいと言われて抗えるか?
しかもナチスの演説は、的をいてるんですよ。ある地域は富を謳歌しある地域はひたすら困窮する。
うーん。本当の事突いてましたね。
一向一揆が勢いあったのも納得します。
一応仏様の為に働けば極楽へ行けると言う。一向一揆やアラーの為のジハードもこれにあたるのかも。
窮する民に示されたこの救済は長く尾を引きます。
為政者が民の事を考えていない時、これが正しいと言う者が登場した時人はちゃんと判断出来るか。
難しいですね。




